英会話をするにあたって基本動詞の重要性について書きたいと思います。
私がボランティア活動の際に、外国人とメールでやり取りをしていて驚くのが、本当に簡単な単語で、多くの表現をしてくることです。
レベル的には公立高入試の長文レベルの単語が頻繁に使われます。
こんな簡単な単語で、これほどまでに広い範囲の内容を語ることができるのかと驚きます。ですので、かなりの英語実力者でも、高校入試の問題を何度も音読し、体に沁み込ませるまで繰り返すという人も多くいます。
多くのことを語るには、「見たことのある単語」を増やすのではなく、まず基本単語を徹底して本当に自分のものにするのが一番効率的です。
基本単語のうちでも、次の5つの動詞は本当によく使われ、多くの表現を構成します。
これらの単語の組み合わせにより、無数の生きた表現を生み出されます。
よく言われるのは、現代英語では、big word (大げさな単語・難解語)は嫌われ、誰でも理解しやすい基本単語が好まれる風潮があります。
例えば、「私は彼に風邪をうつされた。」と言いたいときに、ふつうまず考えるのが、「(風邪)をうつす。」を英語で何と言うかではないでしょうか?
「う〜ん、transmit? transfer? infect? infectなら前置詞はどうなる?」
このようなことを考えると思いますが、一例として以下の言い方があります。
He gave it to me.
※風邪が“it”となるのは、会話だとその流れで分かるからです。
上記のような例文だと拍子抜けされる方も多いと思います。しかし、構造自体はかなり単純ですので、中学2年生くらいでも理解できるはずです。
私もこれらの単語のパワフルさを知って、英和辞典・英英辞典から、基本5動詞の例文を全て書き出し、覚えようとしたことがありました。覚えきることはできませんでしたが、かなり力がついたと学習法だったと思います。
以下は、ほんの一部ですが、5つの基本動詞を使った表現です。
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□give
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give a speech (スピーチをする)
give a picture (描写する)
give a suggestion (提案する)
give one’s name (名前を明かす)
give an example (例を挙げる)
give a party (パーティーを催す)
give a lecture (講演をする)
give a paper (研究発表をする)
give offence (気分を悪くさせる)
give a push (押す)
give favourable results (良い結果をもたらす)
give a lesson (教訓を与える)
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□get
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get a prize (受賞する)
get a gift (贈り物をもらう)
get the door (玄関に出る)
get it (理解する)
get drunk (酔う)
get promoted (昇進する)
get started (開始する)
get a clue (手掛かりをつかむ)
get a problem (困った事になる)
get a taxi (タクシーをつかまえる)
get a fine (罰金をくらう)
get supper (夕食の用意をする)
get married (結婚する)
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□take
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take an oath (誓いをたてる)
take your time (ゆっくりやる)
take the sun (日光浴する)
take a walk (散歩する)
take a ride (乗る)
take responsibility (責任をとる)
take a step (一歩進む)
take a drug (薬を服用する)
take legal action (訴訟を起こす)
take a nap (居眠りする)
take well (写真写りが良い)
take a bite (噛み付く)
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□make
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make a fire (火を起こす)
make a bed (ベットを整える)
make a noise (音を立てる)
make peace (仲直りをする)
make a phone call (電話をする)
make a name (有名になる)
make an advance (前進する)
make a fight (闘う)
make the last train (終電に間に合う)
make the papers (新聞種になる)
make a face (顔をしかめる)
make the top ten (十位までに入る)
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□have
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have ability (才能がある)
have a good memory (記憶力がいい)
have faith in God (神を信仰する)
have a baby (子供を産む)
have a word with (ちょっと話す)
have words with (口論する)
have a shock (ショックを受ける)
have a nerve (度胸がいい)
have enough (十分食べる)
have a seat (席につく)
have a record (前科がある)
have a woman (女性と寝る)
いかがでしょうか?
簡単な言い回しで、いろいろなことが言えることに驚かれると思います。
過去に私も、「子供を産む」が“have a baby”と言えることに驚きました。
出産は英語で give birth 又は have a baby と言います。
Give birth は少しだけ堅めな言い方で、have a babyは
一番普通の言い方です。例)
彼女はもう出産した?
Did she give birth already?
Did she have her baby already?4月に出産する
I’ll give birth in April
I’ll have a baby in April
これらの基本動詞にもっと興味があるという方は、『ネイティブはこの「5単語」で会話する』(青春出版社)をお勧めします。
もしも英語のネイティブ・スピーカーに、
「have,get,take,give,
makeの5つの動詞だけで1日を過ごす
ことができますか?」と聞いたとしよう。
おそらく多くのネイティブ・スピーカーが、
少し考えたのち、「多分できる!」と答え
るのではないだろうか。have,get,
take,give,makeの5動詞は、
それほどパワフルな単語たちなのだ。あな
たもぜひこの本を読んで、「たった5動詞
だけで英会話ができる!」という事実を、
身をもって体験していただきたい。
ー『ネイティブはこの「5単語」で会話する』の商品説明より引用ー
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