英文法は得意でも、「英作文は苦手だ!」という人は多いと思います。
英作文が得意になる究極の方法は、「英文を大量に読む」ことに尽きます。
英作文の学習法①で、「500程度の英文を丸暗記する」ことが役に立つと書きました。
しかし、丸暗記だけの学習法は、やがて限界がやってきます。
T.D.ミルトン氏もその著書「日本人の英文法」で、「200〜300ページくらいの上質の英文を、逐語訳せず、辞書も見ずに、1週間に1冊のペースで読むこと。」を勧めています。
【目次】(「BOOK」データベースより)
未来を表す時制(基本パターン/be going to doと現在進行形の違い/willを使い分ける)/現在形の用法ーTODAY I SMOKE.について考える/代名詞one、we、they、you-一般人称の代名詞を使い分ける/冠詞と名詞の複数形ーaにするか、theにするか、それとも複数形にするか/冠詞のaとthe-意味の基本をおさえる/現在完了形の用法ー過去と現在のつながり/現在完了形と副詞ーalready、yet/recently、lately/just/still/現在完了進行形の用法ー現在完了形とどう使い分けるか〔ほか〕
1週間に1冊の英語の小説でも読めるようになれば、冠詞の使い方もネイティブ並に上達することを保証しますと書いています。
ミルトン氏は、英文法について書きながら、英文法の限界を見事に指摘しています。(非常に参考になる本ですので、是非一読を!)
日本語で考えても、読書量こそが、その人の文章力を大きく左右するということは言うまでもありません。
いい文章、悪い文章に対する嗅覚や文章の構成力は、大量に読むことによって身につきます。
そして、私たちは、大量の読書によって、英文を借りて作文する「英借文」することが英作文の近道です。
自分の頭で文章を作り出すのではなく、文章を拝借して作り上げるのです。
大量の読書によって、文法という理屈を超えた「直感力」を養うことが可能になります。
英作文の学習法①と②をまとめると、英借文が大切という点は共通です。
しかし、①と②で違うのは、
初めうちは、
・丸暗記によって
ある程度実力がついたら
・大量の読書によって
「英借文」の力をつける点になります。
ここで、誤解してほしくないのが、丸暗記に限界があるからといって、丸暗記の効力に疑問を抱いているわけではありません。
しかし、これらは理想の方法ではありますが、限られた時間で英作文の力をつけたい方には、役に立たないアドバイスになってしまいます。
そこで、短期的に英作文の能力を向上させる方法を紹介します。
☞必要な分野の語彙を身につける
②文法力をつける
☞「書くための英文法」を意識する
③型を身につける
☞使える例文の暗唱
④実際に英文を書いてみる
☞「習うより慣れよ」の精神で失敗を恐れない
これらは、どれも英作文をする上で重要な学習になります。
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