でる順パス単(英検準1級)が新しくなった!5訂版と4訂版の違い

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英検準1級の受験生に圧倒的な人気を誇るでる順パス単ですが、メルカリなどでその中古本が定価を超える高値でやり取りをされています。

ふつうは、中古本であれば、書き込みがあったり、マーカーで線が引いてあったり新品の状態より落ちているものがほとんどですので、定価を超える金額でやり取りされることはまずありません。

では、なぜ、英検準1級 でる順パス単は、そんな高値で売買されているのでしょうか?

理由は、4訂版5訂版の違いにあります。

当たり前ですが、5訂版が新しく、4訂版は通常の書店では扱っていません。

書店で売っていない4訂版が、最新の5訂版より人気があるので、ネットで定価以上で売買されるという現象が起きています。

では、なぜ4訂版は、最新の5訂版より人気があるのでしょうか?

また、その違いとは、どんな点なのでしょうか?

目次

でる順パス単4訂版と5訂版の違い

でる順パス単4訂版と5訂版の違いは、簡単に言うと、

語彙が易しくなった

この一言に尽きます。

もちろん、レイアウトの違いなどもあるのですが、この語彙のレベルの違いは大きなインパクトがありました。

はるか
同じ本なのに、そんなに変わるのものなの?

 

英語ツウ
うん。僕もはじめて5訂版を書店で手にとったとき、英検2級のパス単と間違えたかと思ったほどだよ。

 

掲載語彙数が、1850語から1900語に増えているので、増えた分、語彙のレベルが上がったと考える方が多いかもしれません。しかし、実際には掲載されている単語がガラッと変わり、大学受験レベルを超えた難単語はかなり減りました。

大学受験英語と英検準1級のレベルについて

英検準1級というと、私もそうだったんですが、大学受験を経験して、それなりに英語が得意っだったり好きだったりする人がステップアップとして受験するケースが多いです。

そして、「英検受験ってどんなレベルだろう?」とパス単をパラパラめくってみると、語彙のレべルの高さに驚愕するという経験をする方が多いと思います。そこで、やはり大学受験での“貯金”だけでなんとかなるレベルでないと、英検準1級の受験へ向けて気を引き締める人も多いはずです。

 

パス単に掲載の難単語
dispirit・・・をがっかりさせる

yardstick・・・基準

jeopardy・・・危険

vicinity・・・近辺

hunch・・・勘

しかし、でる順パス単5訂版をパラパラとめくると、大学受験で勉強したレベルの単語ばかりです。ですので、ターゲット1900などの単語帳で受験を乗り切った方は、改めて、でる順パス単5訂版を買う必要はないと判断されるのではないでしょうか?

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早慶受験者が購入していた!でる順パス単 準1級

でる順パス単 準1級は、もちろん英検準1級を目指す人が購入していたのですが、それ以外にも、SFCなど早慶上智の上位学部を目指す受験生にも愛用されていました。

ターゲット1900やシステム英単語など大学受験向けの優秀な単語帳は多く出版されていて、MARCHや国立大学を目指す受験生には十分の内容です。

しかし、SFCを筆頭に早慶上智のうち英語の難易度が高い学部では、それでは十分ではないと考える受験生が多く、そういった受験生にでる順パス単 準1級はちょうといい難しさなのでしょう。英語への意識の高い受験生が、でる順パス単 準1級を使っていました。(中にはでる順パス単 1級を使っている猛者もいます)

しかし、5訂版になって、ここまで語彙のレベルが下がると、そういった層の受験生が購入することはなくなるでしょう。メルカリなどの中古市場で高い値段で購入するか、「でる順パス単 英検1級」を利用するという受験生も増えてくるのではないでしょうか?

まとめ

なぜ、難単語が減ったかでしょうか?

おそらく、最新の5訂版では、出題頻度を重視しての選考になったと思われます。もちろん、【でる順】と書名に銘打っている以上、試験に出題される単語が選ばれるのは当然なのでしょうが、そのあおりで、出題頻度の低い難単語が減ったということでしょう。

違いを表にまとめると、こんな感じでしょうか。

基本単語 出題頻度が高い 他の受験生と差がつかない 5訂版で重視
難単語 出題頻度が低い 他の受験生と差がつく 4訂版で重視

基本単語は、他の受験生も知っている可能性が高いので、知っていても他の受験生と差をつけることはできませんが、知らないと命取りになりかねません。

難単語は、過去に出題された単語なのですが、出題される頻度は低いのですが、知っていると他の受験生と差をつけることができます。また、「パス単で覚えた難単語が出た!」ということで、精神的なゆとりにつながります。

でる順パス単4訂版と5訂版で、それぞれ一長一短あります。

英検準1級は、新傾向になって、ライティングの比重がかなり高くなりましたし、リスニングもかなり難しいです。難しい単語を覚えることに比重を置きがちな、勉強方法への警笛という意味合いがあるのかもしれません。

今まで語彙に割いていた時間を、日本人学習者が苦手にしがちな、ライティングとリスニングへ回した方がいいというメッセージなのかもしれません。

しかし、依然、語彙を覚えることを重視する学習者は多いです。早慶受験者の一部や将来英検1級を目指したいという意識の高い英検準1級受験者のニーズは、満たせないものになってしまいました。

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