「英検準1級ライティング大特訓」はライティングを得点源にしたい受験生にオススメ!

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英検準1級のライティングのおすすめの参考書として、「英検準1級ライティング大特訓」をご紹介します。

英検準1級のライティング対策の類書はいくつかありますが、あの植田一三氏が編者だけあって、その中でも歯ごたえのあるレベルの高いものになっています。

ただでさえ、英検準1級のライティングは英検2級から比べてもグンと難易度が高くなりますので、ライティングの負担がかなり大きくなります。それでもしっかりとライティング対策をしたいという意欲のある受験生にお勧めです。

英検準1級のライティング対策にオススメ!

英検のライティングに対するスタンスとしては、①ライティングを得点源にしたい②足を引っ張らない程度の得点が欲しい、この2つがあると思います。

「英検準1級ライティング大特訓」は、もちろん①のライティングを得点源にしたいというタイプにお勧めの参考書です。

逆に試験まで時間がなく、不合格要因とならいない程度の最低限を目指す方は、旺文社からの英検分野別ターゲット英検準1級ライティング問題 [ 旺文社 ]がシンプルな構成ですので使いやすいでしょう。

「英検準1級ライティング大特訓」のおすすめポイントの紹介の前に、まずは英検準1級ライティングの出題傾向から説明します。

 

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目次

英検準1級ライティングの出題傾向

英検準1級ライティングの出題傾向は、例年同じ形式になります。

英検準1級ライティングの出題形式

英検準1級ライティングの出題形式は、毎年一定です。2021年度第1回の過去問を参考に分析してみます。

英検準1級のライティング問題は、日本文をカッチリ英訳する問題でなければ、思ったこと感じたことを自由に書ける英作文ではなく、与えられたTOPICに対して、自分の主張を展開する必要があります。

与えられたトピックも『小規模で自営の商店と企業は、現代社会で生き残ることができる』というものに対して、YESかNOで答えて、理由をつけて120~150語で自説を主張する必要があります。

具体的に問題を見てみましょう。

<2021年度第1回過去問>
QUESTION
賛成か?反対か?:大企業は社会に対して肯定的な影響を及ぼす
●与えられたトピックについてエッセイを書きなさい
●あなたの意見をサポートするために、以下の4つのPOINTSから2つを使いなさい。
・製品
・経済
・環境
・ワークライフバランス
●introduction(導入)、main body(本論)、conlusion(結論)で構成する
●語数の目安は120語~150語です。
※実際の試験問題は英文になります。その英文を日本文に訳したものになります。

その他、次のようなテーマで過去に出題されています。

過去に出題されたテーマ
・賛成か?反対か?:将来、もっと多くの人がベジタリアンにあるべきだ。

・賛成か?反対か?:公共の安全を向上させるために、より多くのことがなされる必要がある。

・賛成か?反対か?:地方自治体がテーマパークや博物館のような観光施設を建てることは、いい考えだ

はるか
英検2級までに比べて、一気にテーマが難しくなったわ。日本語で書けと言われても、きちんとした文章を書ける自信がないわ。

英語ツウ
そうだね。英検2級までは、身の回り話題がテーマになっていたから誰でも書きやすかったけど、準1級は社会問題に対する理解が必要になるよ。格差問題や政府の役割など、経済学的な考察が必要になるテーマにも対応できる必要があるね。

英検準1級ライティング大特訓の特徴

英検準1級のライティング対策の参考書はいくつかありますが、「英検準1級ライティング大特訓」の特徴とはどんなものでしょうか?

類書との違い

たいていの英検準1級ライティング対策の参考書では、その構成は次の通りになるかと思います。
・フォーマット(構成)の説明

・類題(予想問題)+模範解答+簡単な解説

英検のライティングでは、思いつくままにダラダラ文章を書き連ねるのではなく、構成を意識して書かなければなりません。具体的には①Introduction ②Main Body ③Conclusionといった流れです。
また、「定年後も働き続けるべきか?」「SNSは社会にとって有益か?」といった本試験に出題されそうなテーマ10~20題についての模範解答と簡単な説明がなされます。
しかし、『英検準1級ライティング大特訓』では、こういった純粋な英検対策の他に、ライティングで受験生が間違いやすい語彙と文法の知識を身につけることにも力を入れていることが大きな特徴と言えます。

英検準1級ライティング大特訓の構成

「英検準1級ライティング大特訓」の構成は、次の通りです。
Chapter 1
英検準1級ライティングの概要と攻略法

Chapter 2
必勝フォーマット&必須つなぎ表現をマスター

Chapter 3
要注意! 文法・語法の頻出ミスランキング

Chapter 4
必須! 類語の使い分け重要度ランキング

Chapter 5
キーアイディア作成特訓

Chapter 6
アーギュメント力UPトレーニング

Chapter 7
実戦問題にチャレンジ!

巻末付録

準1級ライティング必須用語400

重要トピックキーアディア・リスト

「英検準1級ライティング大特訓」は、全体で253ページあります。旺文社の英検準1級のライティング問題が127ページですのでほぼ倍のボリュームになります。
時間がなければ、次の順番に勉強していくといいでしょう。
Chapter 1
英検準1級ライティングの概要と攻略法
☞  英検準1級ライティングの概要と攻略法が8ページくらいでまとめられています。さらっと目を通すだけで十分です。
Chapter 2
必勝フォーマット&必須つなぎ表現をマスター
☞  基本的なフォーマットなので必読です。論理的なエッセーの書き方が身につきます。31ページしかありませんのでさらっと読めると思います。つなぎ表現が豊富に紹介されています。
Chapter 5
キーアイディア作成特訓
いきなり本番レベルの解答を作り上げるのでなく、キーアイデアと呼ばれる論拠を2つ作り出す練習をします。キーアイデアを思い浮かべることさえできれば、完答できたも同然です。キーアイデアを作り出すためには、英語力だけでなく、日本語レベルでの背景知識も必要となります。例えば、動物実験をするメリット・デメリットを論じるのに、「動物がかわいそう」だけしか思い浮かばないようでは、説得力のある答案は作成できません。

Chapter 6
アーギュメント力UPトレーニング
この章が「英検準1級ライティング大特訓」のキモとも言える部分で、もっとも重要です。62ページと全体1/4が割かれていています。12のトピックを扱っていて、それぞれYESとNOの立場から模範解答が示されています。解説も丁寧です。

Chapter 7
実戦問題にチャレンジ!
Chapter 6に続いてトピックと模範解答、その解説に取り組みます。8つのトピックを扱っています。ここまで手が回らないという学習者も多いと思いますが、時間がなければ、サラッと目を通して、模範解答の日本語訳を読んで知識の習得だけでもしておきたいです。

Chapter 3・4・5もライティング能力を向上させるために役立つ情報が満載なのですが、時間がなければ、Chapter 6を重点的に学習するといいでしょう。
「英検準1級ライティング大特訓」の鉄則
Chapter 6のアーギュメント力UPトレーニングを重点的に学習しよう!

Chapter 2・3・4で語彙や文法の知識を身につける

Chapter 6が学習の中心になるのですが、Chapter 2・3・4もライティング能力の向上に役立つ情報が詰まっています。

Chapter 2 必勝フォーマット&必須つなぎ表現をマスター

英検のライティングの構成は書籍によって使われる言葉こそ違いますが、次のような展開していくのが普通です。
第一段落 
主張(賛成 or   反対)

第二段落
キーアイデア①
キーアイデア①の深堀り

第三段落
キーアイデア①
キーアイデア①の深堀り

第四段落
まとめ

キーアイデアとは、賛成又は反対の意見の論拠のことです。

この各パターンが決まっているので、特に出だしの部分は、定型パターンを覚えることで乗り越えることができます。
Some people <say /belive /think /argue>that S+V
論理的な文章を書く場合には、こういった定型パターンを多く身につけると応用が利くようになります。
Chapter 2では、こうった定型パターンのバリエーションが豊富に紹介されています。

Chapter 3 要注意! 文法・語法の頻出ミスランキング

Chapter 3では、文法や語法で間違えやすい箇所を学べます。
例えば、論理的な文章ではhoweverやthereforeを使うケースも多くなると思いますが、これらは副詞にかかわらず接続詞のように使う間違いが非常に多いです。接続詞ではないので、文と文を結びつけることができないのですが、
×  S+V , therfore  S+V.
このような間違いが多いです。
こういった受験者が間違いやすいポイントが多く指摘されているので、本番で間違えないようにマスターしておきましょう。

Chapter 4 必須! 類語の使い分け重要度ランキング

日本語の「分かる」「思う」などは、1つの単語でいろいろなケースで使うことができるのですが、適切な英単語を選択するのが難しい言葉です。
例えば、「分かる」ならunderstandやappreciate、recognize、figure outなど文脈によって適切な単語が異なります。そういった単語を19のグループに分けて紹介されています。

英検準1級のライティングでさらに差をつけたい方にオススメの参考書

英検準1級ライティング大特訓1冊でも、マスターするのは大変です。しかし、他の受験生にさらに差をつけたいという意欲的な受験生におすすめの参考書を参考します。

英検準1級 面接大特訓

英検準1級 面接大特訓は、その名の通り面接用の参考書です。
ですが、第3章と第4章では「政府は再生可能エネルギーを推進するために、もっと努力をしなければなりませんか?」といった社会性のあるテーマについて自分の意見を述べる訓練が徹底的にできます。
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