「世界の歴史」を学ぶことは、英字新聞や英文雑誌を読んだりする際に、背景知識として役立ちます。
特に国際政治、経済、宗教、国際紛争などを理解する際に世界史の知識は大きな力になります。
理系の方や高校時代に世界史を選択していない方には、なじみのない人名や王朝名などで苦労すると思いますが、通勤時間などにざっと基本書に目を通すといいでしょう。
高校時代の世界史をやり直す書籍も本屋でたくさん売られています。
ここでは、お勧めの世界史関連の本を紹介します。
コンパクトに世界史の通史を学びたい
「まるかじり 世界史」(リベラル社)
サブタイトルにあるように「すぐにわかって思わずハマる!」がピッタリの世界史の入門書です。
学校時代に「暗記」でうんざりした方も世界の歴史のダイナミックな流れをつかめるはずです。
古代の地中海世界の知識は、欧米の知識階級の方にとって必須の教養ともなっています。
また、その世界の出来事が現在の世界の動きにどう影響しているのか知的好奇心を満たす内容となっています。
351ページの分量ですので、厚すぎず、薄すぎず丁度いい内容だと思います。(あまりに薄い本だと逆に世界の流れをつかめません。)
世界史をかじった人もそうでない人も楽しく読める良書です。
後藤武士氏の累計300万部の人気シリーズ
・「読むだけですっきりわかる世界史 中世編」
・「読むだけですっきりわかる世界史 近代編」
・「読むだけですっきりわかる世界史 現代編」
かなり売れているシリーズですので、本屋で平積みなっているのを見たことある方も多いと思います。
1冊500円代でリーズナブルですが、4冊分の分量はかなりありますので世界史を履修されなかった方は、あっちこっちの歴史事件で頭がごっちゃになる可能性があります。
「明解世界史図説 エスカリエ」などを手元に置いて、巻末の世界史年表で今どの時代を学んでいるのか、縦だけでなく横の繋がりを意識すると知識が定着すると思います。
しかし、分かりやすい説明やちょっとしたエピソード豊富にあるおかげで、読んでいる時間を忘れるほど楽しめます。
ご存知!池上彰氏の「そうだったのか!」シリーズ
・「そうだったのか!現代史パート2」(集英社文庫)
・「そうだったのか!日本現代史」(集英社文庫)
・「そうだったのか!アメリカ」(集英社文庫)
・「そうだったのか!中国」(集英社文庫)
かなりの冊数がありますが、現代史を扱ったものがほとんどで、世界史を履修してなかった方も読みやすと思います。1つずつ内容を紹介します。
【目次】冷戦が終わって起きた「湾岸戦争」/冷戦が始まった/ドイツが東西に分割された/ソ連国内で信じられないことがスターリン批判/中国と台湾はなぜ対立する?/同じ民族が殺し合った朝鮮戦争/イスラエルが生まれ、戦争が始まった/世界は核戦争の縁に立ったキューバ危機/「文化大革命」という壮大な権力闘争/アジアの泥沼ベトナム戦争/ポルポトという悪夢:「ソ連」という国がなくなった/「電波」が国境を越えた!「ベルリンの壁」崩壊/天安門広場が血に染まった/お金が「商品」になった/石油が「武器」になった/「ひとつのヨーロッパ」への夢/冷戦が終わって始まった戦争 旧ユーゴ紛争
分かりやすい解説と独特の切り口でテレビでもおなじみの池上彰さんによる歴史シリーズになります。
後藤武士氏の歴史シリーズと異なり、現代史が中心ですが、単なる通史ではなく大きな歴史的な事件から当時の様子を紹介する独特の内容で印象に残りやすいので併せて読んで欲しいシリーズです。
日本実業出版社の「早わかり」シリーズ
「早わかり アメリカ」(日本実業出版)
「早わかり 世界史」は、コンパクトに世界史の通史を理解できる良書で、そういった意味で、前述の「まるかじる 世界史」とコンセプトは似ています。
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世界の流れをざっと掴みたいのであれば、どちらか一方を読めば十分です。私のような歴史好きならば、両方とも読んでもそれぞれの違いを楽しめるはです。
ただ、今回このシリーズを紹介したのは、「早わかり アメリカ」を英語学習者の方に是非とも読んで頂きたいからです。
アメリカとは、英語学習者にとって、イギリスと同様、いやそれ以上に重要な国なはずです。
そのアメリカの歴史と文化をいろいろな角度から紹介したものです。
アメリカと一口に言っても、その広大な国土であるために地域ごとの気質が大きく異なります。
建国230年の歴史しか持っていないアメリカが世界の超大国になれた理由を垣間見れるはずです。
世界史の知識習得に役立つ受験参考書
「詳細 世界史論述問題集」(山川出版社)
歴史の参考書と言えば定評ある山川出版社の問題集です。
受験生でもあるまいし今さら問題集?と思われるのではないでしょうか?
もちろん、問題を解く必要はないのですが、論述問題の簡潔な解答と解説から歴史の流れを明確に理解するのに役立ちます。
「まるかじり 世界史」を読んだあとにこの問題集を通読すると、世界史の大きな流れが頭にまとまるはずです。
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