語源で英単語はラクに覚えられる?語源は英単語の暗記に役立つ?効果的な覚え方とおすすめ参考書

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英単語を覚えようと思ったとき、

  • すぐに忘れてしまう
  • 覚えたつもりでも実際の文章で意味が出てこない
  • 同じようなスペルの単語が多くて混乱する

…こんな悩みを抱えていませんか?

そんなときに役立つのが語源学習です。

英単語の多くは、ラテン語やギリシャ語を由来にした語根(意味の核)+接頭辞+接尾辞で構成されています。
たとえば、

transport(運ぶ)
→ trans(越えて)+port(運ぶ)
predict(予言する)
→ pre(前もって)+dict(言う)
invisible(見えない)
→ in(否定)+vis(見る)+ible(できる)

といった具合に、単語をパーツに分けて意味を推測することができるんですね。

「丸暗記じゃなく、意味のつながりで覚えられる!」

これが語源学習の大きな魅力です。

でも、語源学習にはメリットもあれば、過剰に期待するとガッカリするポイントもあります。

ここでは、

✅ 語源を覚えると英単語暗記がラクになる理由
✅ 語源学習のメリットと限界
✅ おすすめの語源学習参考書
✅ 効果的な活用法

これらを詳しく解説します。

目次

語源を覚えると英単語暗記がラクになる理由

なぜ語源が単語暗記の助けになるのでしょうか?

英単語の約60%以上はラテン語・ギリシャ語由来と言われています。つまり、共通するパーツを理解すれば、複数の単語をまとめて覚えられるのです。

たとえば、

spect(見る)
inspect(調べる)
respect(尊敬する=よく見る)
prospect(見通し)
spectator(観客)

scrib / script(書く)
describe(描写する)
subscribe(申し込む)
manuscript(原稿)

ject(投げる)
reject(拒否する)
project(計画/投げかける)
eject(追い出す)

といったように、1つの語源を覚えると、派生する単語の意味がつながるんですね。

これによって、

  • ひとつひとつバラバラに覚えるより記憶の定着がしやすい
  • 知らない単語に出会ったときでも、語源から意味を推測できる

というメリットが生まれます。

つまり、「覚える量を減らす」というより、意味のネットワークを広げて効率よく覚えるイメージです。

語源学習の具体的なメリット

語源を学ぶと、英単語暗記にどんな良いことがあるのでしょうか?

単語同士の意味のつながりが見える
→ “見る”という意味のspectが入っているから、prospect=見通し・可能性と推測できる

未知の単語の意味が推測できる
→ dictは“言う”だから、verdictは法律用語で“判決”かな?と予測できる

ストーリーで覚えられるので記憶が長持ち
→ “trans=越える”と覚えておけば、transport(運ぶ)、translate(翻訳する=言葉を越える)、transfer(移す)などまとめて覚えられる

英語の仕組みや歴史がわかるので学習が楽しくなる
→ ラテン語・ギリシャ語の影響を知ると、単語に対する理解が深まる

つまり、ただ機械的に暗記するのではなく、理解とイメージを伴った記憶になるのが最大のメリットです。

4. ただし過剰な期待は禁物!語源学習の限界と注意点

ただし、語源学習は万能ではありません。

すべての単語が語源から意味を推測できるわけではない
→ 例えば“nice”のように、もともとの意味から変化してしまった単語は語源から連想しにくい
語源の意味が複数あって混乱することもある
→ “sub”は「下」だけど、submit(提出する)は“下に置く”から転じた意味…と少し回りくどい
語源だけで覚えようとすると逆に効率が落ちることもある
→ 短い日常単語(book, run, eatなど)は語源を考えるより直接覚えたほうが早い
語源学習だけでは語彙力は完成しない
→ 結局、文章や会話の中で何度も触れて定着させる必要がある

つまり、語源はあくまで暗記のサポートツールであって、語源だけで語彙力が劇的に増えるわけではないということです。

「語源を覚えたらすぐ全部の単語が覚えられる!」という過剰な期待はNG。
むしろ、効率を高める補助輪だと思って取り入れるのが賢いやり方です。

語源学習におすすめの参考書5選

英単語の暗記に苦手意識がある人にとって、語源学習は“単語同士を意味のつながりで覚えられる”効率的な方法です。

ただ、どの語源から学べばいいのか、どの参考書を選べばいいのか迷う人も多いでしょう。

語源学習は、イメージとストーリーで単語が定着するので、正しい入門書を選べば楽しみながら語彙力を伸ばせます。ここでは、初心者でも取り組みやすく、無理なく続けられる語源学習のおすすめ参考書5冊を厳選して紹介します。

『英単語の語源図鑑』(清水建二)

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『英単語の語源図鑑』は、かわいらしいイラスト付きで視覚的に語源を覚えやすい構成が大きな魅力です。

清水建二先生が厳選した100以上の語根を、幼児でも取り組めそうなサクサク読めるスタイルで収録。語源の理解だけでなく、関連語を芋づる式に覚えられる効果の高い学習書として評価が高く(30万部突破)、成人から中高生、さらには英語初心者にもおすすめの一冊です。

続 英単語の語源図鑑 

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『続 英単語の語源図鑑』は、前作『英単語の語源図鑑』の学習効果をさらに広げたい人向けの発展編です。

前作では日常頻出の語源が中心でしたが、続編ではより抽象的・学術的な単語や上級語彙にも対応。同じくイラスト付きで親しみやすい構成ながら、派生語のバリエーションが増え、TOEICや英検準1級以上を目指す人にも役立つ内容になっています。

前作で基礎を固めた人が、さらに語源のネットワークを広げるのに最適な一冊です。

英語イメージ大図鑑

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『英語イメージ大図鑑』は、語学学習だけでなく、視覚的に英語の世界をまるごと捉えたい人にぴったりの充実図鑑です。

約1000語以上を掲載し、写真やイラストとともに、そのシーンに合う単語や表現がまとまっているので、語彙が自然に身につきやすい仕様。語源だけでなく、実際に物や場面を“イメージで記憶する”ことで、リスニングや会話力も強化できます。

特に英語初心者や中学生にも親しみやすく、感覚的に英単語を習得したい人におすすめの一冊です。

『語源とマンガで英単語が面白いほど覚えられる本』

『語源とマンガで英単語が面白いほど覚えられる本』は、ストーリー仕立て×語源学習のユニークな構成が魅力です。

主人公のキャラやストーリー展開にのせて、接頭辞・接尾辞・語根の意味をマンガで自然にインプットできるため、「楽しく」「無理なく」記憶に定着します。

図解や例文も豊富で、語源の意味を情景としてイメージできるよう工夫されており、勉強が苦手な中高生でも自主的に読み進められる工夫が満載。語源学習初心者でも抵抗なく学べ、学習のモチベーションが続く一冊です。

ラテン語でわかる英単語

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『ラテン語でわかる英単語』は、英単語の語源を体系的に理解したい人向けの本格派です。

英語の60%以上を占めるラテン語由来の単語を、元の意味から丁寧に解説し、単語の成り立ちと派生のつながりが一目でわかる構成になっています。

日常語彙だけでなく、アカデミックな単語や抽象語の理解も深まり、英検準1級以上やTOEFLなど上級試験にも役立つ内容です。語源を軸に意味のネットワークを広げたい中級~上級者におすすめの一冊です。

語源を効果的に活用する勉強法

語源を学ぶときは、単語帳+語源学習を組み合わせるのがベストです。

まずは頻出単語を丸ごと覚える
 → 最初から語源ばかり考えると時間がかかるので、日常的な単語は素直に覚える
似た意味の単語をまとめて語源で整理する
 → respect / inspect / prospect など
知らない単語に出会ったときに語源から意味を推測するクセをつける
 → 推測した後、辞書で確認して定着
語源リストをノートやアプリにまとめて定期的に復習
 → まとめてみると単語のネットワークが見える

こうすることで、丸暗記→理解暗記に変わるので忘れにくいです。

7. まとめ|語源は“暗記の補助輪”として使うのがベスト

語源学習は、英単語暗記にとても役立つ強力なサポートツールです。

  • 意味のつながりで覚えやすい
  • 知らない単語の意味を推測できる
  • 英語の仕組みがわかって学習が楽しくなる

一方で、語源だけに頼るのはNG。
すべての単語が語源で推測できるわけではなく、日常単語や意味変化した単語は直接覚えたほうが早いです。

つまり、語源は暗記の効率を高める補助輪
基本の単語帳・リーディング・リスニングと並行して学ぶことで、語彙力を広げる“加速装置”として使うのが正解です。

まずは『英単語の語源図鑑』など、楽しく学べる一冊から始めると、英単語の見え方がガラッと変わるはずです。

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