「表現のための実践ロイヤル英文法」|絶対に手元に置いておきたい安心の一冊

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各種メディアで大絶賛されている
表現のための実践ロイヤル英文法 (旺文社)の紹介です。

綿貫陽氏とマーク・ピーターセン氏共著の信頼の一冊です。

708ページもある分厚い文法書です。文法の辞書的なものになります。

従来から文法の辞書的なものは多く出版されていますが、

・分かりやすい解説

・読みやすいレイアウト

・実用的な例文

といった点で全く新しいタイプの文法書となっています。

特に解説が丁寧な点は特筆に値します。お堅い文法書は何を書いている
のか意味が分からず、英文よりも日本文に苦労するという人が多かった
と思います。

しかし、「表現のための実践ロイヤル英文法」では、平易な文章で深い
ところまで掘り下げられています。

「Forest(フォレスト)」なんかが、難なく読める方なら、充分に読み
こなせるはずです。

また、例文も無味乾燥な読んで退屈な内容ではなく、雑誌、新聞その他
幅広い分野から抜き出したものとのことで、使い古されたいかにも古い
文法書に出てきそうな例文は1つもありません。

著者である綿貫陽氏とマーク・ピーターセン氏のこだわりが感じらせる
力作です。

「はしがき」にも英文法を複雑な英文を分析するために使うのではなく、
「基本的で正確な文法力で正しい英文を構築していく」という発想が大切
と書かれています。

「表現のための実践ロイヤル英文法」は、「話す力」「書く力」を重視した
発信型の文法書と言えるでしょう。

「本書の構成」でも、「英語で表現する以上は当然日常会話の学習にも繋が
るが、昨今のインターネットの普及につれて、話し言葉でメールを書くこと
も急速に増えている。と同時に、英語で文章を書く必要性は学生にも社会人
もに通説な問題である。」との問題意識も持たれています。

そういった姿勢は、次のような解説に表れています。

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can と be able toとの違いについて
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can・・・「身に備わった継続的能力」

be able to ・・・「一般的な能力・可能」

・Those ostrich-like dinosaurs could run as fast as 60 miles an hour.
(ダチョウに似たこの恐竜は時速60マイルもの早さで走れた)

・After a week, the pain began to ease slightly and Lisa was able to get up.
(1週間後には、痛みが少し和らぎ始めたので、リーサは起き上がることができた)

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couldと仮定法
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肯定文で、何かが過去に可能であったことを示すときに、例えば、
「全部読めたよ」などと言うときには、couldを使わず、
“ I was able to read it all.」と言う。その理由は、“I could read it all.”と言うと、
「〔読もうと思えば〕全部読めるよ」という、条件のif節が省略された仮定法
になってしまうからだ。

●次のように過去の一定時を明示する語句があれば、否定文では、
できなかったことが明白だから、一時的なことでもcouldn’tが使える(仮定法
と間違えられる恐れがない)。
・Kay couldn’t visit us for Thanksgiving last year.
(ケイは去年は、感謝祭に私たちを訪ねることができなかった)

 

このような詳細な解説があり、英作文の力をつけたい学習者には最適な内容
になっています。

上記の説明の「〔読もうと思えば〕全部読めるよ」の部分は、意外と
初めて知ったという方も多いと思います。

単に分からないときに調べるために辞典として使うより、単元を決めて精読
するのも新しい発見があって勉強になるはずです。

私も受験生時代、条件のif節が省略された仮定法である「could」の解説がZ会
の英文解釈のテキストにのっていたのを思い出しこの部分を引用しました。

しかし、●以下の解説がなかったため、「could」は、他の英文解釈の問題だと
「〜することができた」と訳すのはなぜだろうと混乱したことを懐かしく思い
出しました。

こいった詳しい解説が気に入った方は、是非、
「表現のための実践ロイヤル英文法」
を手に取るのをお勧めいたします。

 

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