面白いから続く!TED初心者にお勧めのプレゼン動画10選

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英語学習や知的好奇心を刺激する教材として人気の高い「TED Talks」。しかし、初めて見ると「長そう」「難しそう」と感じる方も多いかもしれません。

そこで今回は、内容が面白くて、英語も比較的聞き取りやすい、TED初心者にぴったりのおすすめプレゼン動画を10本厳選して紹介します。どれも10〜20分程度で見られるので、まずは気軽に一歩踏み出してみましょう。

TEDを視聴したいなら、日英の同時字幕になって学習しやすいDigitalCastもお勧めです!

DigitalCast:https://digitalcast.jp/ted/

はるか

TEDでの英語学習にくじけそうになったら、アンジェラ・リ・ダックスワース氏の「成功のカギは、やり抜く力」を見てモチベージョンを高めてくださいね。

DigitalCast版(「成功のカギは、やり抜く力」):
https://digitalcast.jp/v/17030/

英語ツウ

こちらのDigitalCast版からだと、日英の同時字幕になっているので、理解しやすいよ。

目次

1. TEDとは?その起源と理念

「広める価値のあるアイデア」——TEDのスローガン

TEDは、「Technology(テクノロジー)」「Entertainment(エンターテインメント)」「Design(デザイン)」の頭文字を取った非営利団体で、1984年にアメリカでスタートしました。もともとはハイテク系のイベントでしたが、次第にその対象は科学、教育、医療、ビジネス、芸術、心理学、社会課題など、あらゆるジャンルへと広がっていきました。

TEDが掲げるモットーは、

Ideas worth spreading(広める価値のあるアイデア)

このシンプルで強力な理念のもと、世界中から多彩なスピーカーが集まり、人の心を動かすプレゼンテーションを披露しています。

2. TEDのプレゼンはどんな感じ?

TEDのプレゼンは、他の講演とは一味違います。

  • 制限時間:18分以内(ほとんどが10〜15分)
  • スライドや映像を多用
  • 難解な理論もシンプルに表現
  • 感動や笑いがある“エンタメ性”

たとえば、物理学者がダンスで重力を表現したり、心理学者がコメディのように悩みを語ったりします。いわゆる“学術的な堅い講演”ではなく、まるで「ショートドキュメンタリー」や「知的なお笑い番組」のような面白さがあります。

TEDの種類:TED TalksとTEDxの違い

TEDには主に2つの形があります。

■ TED Talks(本家)

本部主催で行われるTEDカンファレンス(例:TED 2023など)でのプレゼン。登壇するのは、ノーベル賞受賞者や著名研究者、世界的起業家、作家など、いわゆる“選ばれた人”たち。

■ TEDx(地方版)

「x」は“independently organized”の意味。つまり、TEDの理念に賛同した各地域の有志が独自に運営するTEDイベントです。日本でも「TEDxTokyo」「TEDxKyoto」など、数多くのTEDxイベントが開催されています。スピーカーには、地元で活動する学生やNPO代表なども登場し、より身近なテーマが扱われます。

どちらもクオリティは高く、公式サイトやYouTubeで同じように視聴できます。

なぜTEDは英語学習に向いているのか?

英語教材としてTEDが優れている理由は、次の5つです。

① ネイティブの生きた英語が聞ける

教科書には載らない表現や話し方が満載。リアルな英語を聞く耳が育ちます。

例えば、この後に紹介する動画の中に「成長できると信じる力」(キャロル・ドゥエック)がありますが、その一節に次のような例文があります。

“In the fixed mindset, everything is about the outcome. If you fail — you’re a failure.”
固定マインドセットでは、すべてが“結果”にかかっています。失敗すれば、自分が“失敗者”だと捉えてしまうのです。

はるか

“in the ficed mindset”の「固定マインドセット」って、何となく意味が分かるような気はするけど、日本では一般的な言葉ではないわよね。

英語ツウ

fixed mindset(固定マインドセット)は「能力は生まれつき決まっていて、努力では変えられない」という考え方で、次の例文のように、growth mindset(成長マインドセット)と対比で覚えるといいよ。

In the fixed mindset, people believe their abilities are fixed, while in the growth mindset, they believe they can improve through effort.
固定マインドセットでは能力は変えられないと考えるが、成長マインドセットでは努力によって向上できると信じる。

fixed mindset(固定マインドセット)は、日常会話で一般的に使われる語ではないですが、教育現場、ビジネス研修、心理学系のテキストなどでよく使われます。

このようにTEDを視聴することで、語彙の幅を広げることができます。

② 字幕が豊富

TED公式サイトでは、多言語(日本語・英語含む)字幕の切り替えが可能。初心者は「日本語字幕→英語字幕→字幕なし」とステップアップできます。

③ 短くて区切りがいい

10〜20分の長さは、通勤・通学・お昼休みにちょうど良い。飽きずに毎日続けられます。

④ 内容が面白く、記憶に残りやすい

人間は“面白い話”ほど記憶に定着します。TEDは感動・驚き・ユーモアがたっぷりなので、語彙や表現が自然と身につくのです。

⑤ 自分の興味に合わせて選べる

科学が好きな人は物理や宇宙、社会問題に関心がある人は教育やLGBTQ、健康、ビジネス…と、何百というトピックから自分好みを探せるのが魅力です。

初心者が最初にぶつかる壁とその対策

TEDは便利な反面、「英語が速い」「単語が難しい」と感じる人も少なくありません。そんな方におすすめの対策は以下の通りです。

◎ 最初は日本語字幕で見る

英語に慣れるまでは、「内容理解を優先」してOK。興味を持つことが一番大事です。

DigitalCast版なら、日英の字幕が同時に出ます。

DigitalCast版:https://digitalcast.jp/ted/

◎ 英語字幕で“音と文字”を一致させる

何度か見たあとに英語字幕に切り替えると、「この単語はこう発音するのか!」と気づけます。

英語ツウ

TEDはスピーチ形式なので、分かりやすく聞きやすいとよく言われるけど、それでも、教材英語で耳が慣れている人にはかなり早く聞こえるはずだよ。

はるか

そうね。ネイティブ同士の雑談に比べたら、ゆっくりという程度ね。

◎ 再生速度を調整

公式サイトでもYouTubeでも、再生速度を0.75倍や0.5倍に下げられます。聞き取れない時は迷わずスロー再生!

◎ 気に入ったプレゼンを繰り返す

1回見て終わりにせず、同じ動画を3〜5回見ることで、耳と脳が慣れていきます。シャドーイングや書き取りも効果的。

7. TEDで人生が変わる?感動と学びの体験

TEDには、単なる「英語の聞き取り」以上の価値があります。

  • ■ 自分の価値観が広がる
  • ■ 新しい挑戦への勇気が湧く
  • ■ 進路や仕事に影響を与えることもある

実際、世界中の学生やビジネスパーソンが「このTEDを見て考え方が変わった」と語っています。

たとえば、ある人は「Matt Cuttsの“30日間チャレンジ”」を見て、人生初のブログを始めたそうです。また別の人は「Ken Robinsonの“教育と創造性”」に感銘を受け、教師を目指す決意を固めました。

英語ツウ

Matt Cuttsの“30日間チャレンジ”は特に人気があるよね。僕も100回くらい見たよ。分かりやすい英語で、語り口もソフトかつユーモラスで本当に日本人にとっても聞きやすい内容だよ。

TEDとは、“英語を通じて世界の多様な人生に触れる旅”なのです。

まずは一本、観てみよう!

TEDは、難しそうに見えて、実は“知的好奇心に火をつけるエンタメ”です。

  • 英語学習として
  • 自己啓発として
  • 暇つぶしとして

どんな動機でもOK。まずは気軽に、気になる1本を再生してみることからすべてが始まります。

次は、そんな初心者にぴったりな「面白いから続くTED動画10選」をご紹介します。きっと、「もっと見たい!」と思える一本に出会えるはずです。

お勧めのTEDプレゼン動画10選

お勧めのTEDプレゼン動画を10本紹介します。

英語ツウ

字幕が出ていない場合は、設定から表示させることができるよ。

マット・カッツ「30日間チャレンジ」

Try Something New for 30 Days(Matt Cutts)
Googleのエンジニアが、「30日間何かを続ける」というシンプルな行動で人生を変える方法を紹介。4分弱の短さと前向きな内容が魅力。英語も非常に平易です。

Digital Cast版:https://digitalcast.jp/v/11081/

英語ツウ

Digital Cast版だと、日英同時字幕で対比して動画を見られるから、お勧めだよ。

マット・カッツの「30日間チャレンジ」は、人生に小さな変化を起こすシンプルで実践的な方法です。

やることは簡単で、「毎日写真を撮る」「甘いものをやめる」など、何かを30日間続けるだけ。短すぎず、長すぎない30日という期間が、習慣化や気づきのきっかけになります。

失敗してもリセットしやすく、気軽に挑戦できるのが魅力です。新しいことに取り組むことで、自信がつき、日常が少しずつ前向きに変わっていきます。

自分に合った目標を自由に選べるのもポイント。マット・カッツ自身も「毎日自転車通勤をする」「小説を書く」などの挑戦を通じて、人生の充実感が増したと語っています。

やってみたかったことにまず30日間だけ取り組んでみる――それだけで、新しい扉が開くかもしれません。

興味深いフレーズ①

“A few years ago, I felt like I was stuck in a rut, so I decided to follow in the footsteps of … Morgan Spurlock, and try something new for 30 days.”

数年前、なんだかマンネリに陥っている気がしていて、モーガン・スパーロック氏…の足跡を追って、「30日間新しいことに挑戦してみよう」と思ったんです。

はるか

“ I was stuck in a rut.”で「私はマンネリにはまっていた」という表現はすぐ使えそうね。

興味深いフレーズ②

“Time was flying by, and I couldn’t remember what I’d been up to.”

時間があっという間に過ぎていき、自分が何をしていたのか思い出せないほどでした。

はるか

“what I’d been up to”の部分がよく分からないわ。簡単な単語ばかりなのに・・・

英語ツウ

“be up to 〜” は口語で「〜をしている」「〜に取り組んでいる」という意味から、“what I’d been up to”は「私がずっと何をしていたのか」と訳せるよ。

はるか

“up to”にはいろいろな意味がありそうね。

英語ツウ

I was just up to some cleaning.
「ちょうど掃除してたところだよ。」
という使い方や
He’s up to something.
「彼、なんかたくらんでるぞ。」
という使い方も覚えておくといいよ。

ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺していないか?」

Do Schools Kill Creativity?(Ken Robinson)
教育×ユーモアの傑作。教育システムが創造性をどう扱っているかを問う名プレゼン。英語も聞き取りやすく、笑える部分も多いので初心者に最適です。再生回数もTED史上トップクラス!

YouTube版(高再生回数):https://www.youtube.com/watch?v=iG9CE55wbtY yo

Digital Cast版:https://digitalcast.jp/v/18431/

2006年に公開されて以来、教育改革への転機となった名講演です。彼はまず、「未来は予測不能」であり、そのなかを渡るには子どもたちの創造力が不可欠と主張します 。

ロビンソンは、現行の教育制度が「学問中心」で、「正解を求める文化」のもと、ダンスや音楽、演劇などの芸術領域を軽視していることに警鐘を鳴らします。数学や言語は高く評価される一方、アートはその下に位置づけられる――さらにその中でもダンスや演劇はもっと低く扱われています 。子どもたちにとって「間違えることを恐れない」勇気は創造の源ですが、成長とともに失われてしまいがちだ、とも説きます 。

トークの中で紹介される実例として、学業が苦手だった少女ギリアン・リンがダンス教育に救われ、後に世界的な振付家になったエピソードがあります。これは、「学問以外の才能を見つけ、それを伸ばす教育の重要性」を象徴する話です 。

ロビンソンは結論として、教育において創造性は“読み書きと同等の重要性”であり、才能の多様性を尊重し、全人的な教育へ根本的な転換が必要であると訴えます 。

興味深いフレーズ①

“If you’re not prepared to be wrong, you’ll never come up with anything original.”

間違える覚悟がなければ、決して独創的なものを生み出すことはできません。

興味深いフレーズ②

“We don’t grow into creativity, we grow out of it.”

私たちは創造性を身につけるのではなく、むしろ失っていくのです。

はるか

“grow into”と“grow out of ”が対比になっているのね。

英語ツウ

うん。以下を参考までに。

grow into ~
意味:〜になるように成長する、〜に適応する
例:She grew into a confident leader.(彼女は自信あるリーダーへと成長した)
・grow out of ~
意味:成長とともに〜から離れる、卒業する、やめるようになる
例:He grew out of his fear of the dark.(彼は暗闇を怖がらなくなった)

エイミー・カディ「ボディランゲージが人を作る」

Your Body Language May Shape Who You Are(Amy Cuddy)
姿勢が自信に与える影響を科学的に説明したプレゼン。プレゼン後すぐに試せる「パワーポーズ」の話が有名です。実用性も高く、英語学習にもおすすめ。

Digital Cast版:https://digitalcast.jp/v/14341/

エイミー・カディのTEDトーク「ボディランゲージが人を作る」は、姿勢が自信や行動に影響を与えることを実証したプレゼンです。

彼女は「パワーポーズ」(胸を張り手を広げる姿勢)を2分とるだけで、ストレスホルモンが減り、自信を高めるホルモンが増えると紹介。たとえ自信がなくても、その姿勢をとることで「なりきるうちに本物になれる」と語ります。

姿勢ひとつで、気持ちも人生も変えられる――そんな前向きなメッセージが心に響くプレゼンです。

興味深いフレーズ①

“Tiny tweaks can lead to big changes.”

ほんの少しの変化が、大きな違いを生むこともある。

はるか

“tweak”って初耳だわ。

英語ツウ

微調整、ちょっとした工夫という意味になるね。
使い方がよく分かる例文を紹介するね!

The website just needs a few tweaks.
 「そのウェブサイトはほんの少し調整すればよくなるよ。」

興味深いフレーズ②

“Our nonverbals govern how we think and feel about ourselves.”

私たちの非言語的な態度は、自分自身の考え方や感じ方を左右する。

はるか

思っていた訳とまったく違ったわ。

英語ツウ

“govern”を「支配する」という意味しか把握していないとキツイよね。
ここでは、「~に影響を及ぼす」という意味で理解して。

はるか

“govern”にそんな意味があったのね。

英語ツウ

“govern”を使って例文を一つ紹介するよ。

Stress governs how we behave under pressure.
ストレスは、プレッシャー下での私たちの行動を左右する。

はるか

この“how”の使い方が苦手だわ。

英語ツウ

「◯◯の△△(名詞)」を“how+S+V”と書けるようになると、表現の幅が広がるよ。

はるか

例えば?

英語ツウ

私たちはそのシステムの故障を分析した。
→We analyzed how the system failed.

彼はその近道の危険さを忘れていた。
→He forgot how dangerous the shortcut was.

この機能の働きを説明してくれますか?
→Can you explain how this function works?

はるか

ふつうの日本人は、「システムの故障」を“a failure of system”と書きそうよね。

デレク・シヴァーズ「社会運動はどうやって起こるのか?」

How to Start a Movement(Derek Sivers)
わずか3分!陽気な音楽とダンスを使って、「リーダー」ではなく「最初のフォロワー」がどれだけ重要かを伝える短くてインパクトのある名講演。スピードもゆっくりで初心者にぴったり。

YouTube版:https://www.youtube.com/watch?v=V74AxCqOTvg

Digital Cast版:https://digitalcast.jp/v/12412/

デレク・シヴァーズは、TEDで衝撃的な「裸体の踊る男」の映像を用い、社会運動の仕組みを3分で解説します。

まず大切なのはリーダーが「孤独な狂人」として立ち上がり、リスクを恐れず目立つこと。しかし本当に運動を動かすのは「最初のフォロワー」です。

最初の追随者こそが、リーダーと並び立ち、他の人々に「どうやってついていけば良いか」を示すことで、「群衆」を形成します。そして3人目が現れると運動は「群衆」になり、ニュースとなって広がっていきます。

シヴァーズは「リーダーシップは過大評価されている」と語り、むしろ「フォロワーになる勇気」が社会変革の鍵だと強調。

リーダーを支える姿勢こそが、真のムーブメントを生むと説いています。

興味深いフレーズ①

“Leadership is over-glorified.”

リーダーシップは過剰に称賛されすぎている。

はるか

over-をうまく使えるようになりたいわ。いい例文あるかしら?

英語ツウ

He’s an over-rated actor in my opinion.
彼は過大評価された俳優だと思う。

The coach was over-confident before the match, and it cost them the game.
そのコーチは試合前に自信過剰で、それが敗因になった。

This dish is over-seasoned and too salty.
 この料理は味付けが濃すぎてしょっぱい。

はるか

it cost them the game.
これも斬れる表現ね。

英語ツウ

いいところに目をつけたね。
cost + 人 + 結果/損失 の形で使われる「cost」は、何かを失わせる・代償を払わせるという意味だよ。

例文をいくつか。

His mistake cost him his job.
 彼のミスは彼に職を失わせた。
That decision cost the company millions of dollars.
 その決定は会社に数百万ドルの損失をもたらした。
Her stubbornness cost her the relationship.
 彼女の頑固さが関係を壊してしまった。
It may cost us our reputation.
 それによって私たちは評判を失うかもしれない。

はるか

英語らしい表現になるわね。

興味深いフレーズ②

“If you really care about starting a movement, have the courage to follow and show others how to follow.”

本当に運動を始めたいなら、従う勇気を持ち、人に従い方を示すことです。

はるか

you really care about ~:「あなたが〜を本当に気にかけているなら」
がうまく使えないわ。

英語ツウ

You care about your family.
(君は家族を大切にしている。)

とか

You really care about your work.
(君は仕事に本当に情熱を持っている。)
なんかは英語っぽい使い方だよね。

ハンス・ロスリング「世界についての誤解」

The Best Stats You’ve Ever Seen(Hans Rosling)
統計のイメージが一変するプレゼン。テンポのよい話し方とビジュアルで、世界の貧困や寿命に関する意外な事実を楽しく学べます。字幕付きで理解しやすい。

YouTube版:https://www.youtube.com/watch?v=hVimVzgtD6w

Digital Cast版:https://digitalcast.jp/v/18559/

私たちが信じ込んでいる世界観がいかに実態と乖離しているかを、ユーモアとデータで鮮やかに示した講演です。

寿司パーティーのようにクイズ形式で聴衆を巻き込み、「自然災害による死者数は減少している」「女性の平均教育年数は上昇している」「極度の貧困層は激減している」など、Gapminderの動的チャートを駆使して世界の“良い変化”を可視化 。

また、息子オーラ・ロスリングも登場し、無知を減らすための思考法を4つ提案。ポジティブな世界観を育むヒントに満ちた説得力ある内容です。

興味深いフレーズ①

“The world might not be as bad as you might believe.”

世界は、あなたが思っているほど悪くないかもしれません。

興味深いフレーズ②

Let my dataset change your mindset.”

私のデータで、あなたの考え方を変えさせてください。

はるか

もしテストで、この日本文を見せられたら、“let”は思いつかなかったと思うわ。“with my dataset”とか書きそう(笑)

英語ツウ

似たような使い方に次のような例文があるよ。
Let the facts speak for themselves.
「事実に語らせよう」

Let this evidence guide your thinking.
「この証拠に基づいて考えてみて」

ティム・アーバン「締切ギリギリ人間の頭の中」

Inside the Mind of a Master Procrastinator(Tim Urban)
「なぜ人はギリギリまで行動しないのか?」をユーモアたっぷりに解説。イラストを交えたスライドで非常に分かりやすく、視覚的にも楽しい。英語も聞きやすいです。

YouTube版:https://www.youtube.com/watch?v=arj7oStGLkU

Digital Cast版:https://digitalcast.jp/v/24439/

自身を「締切ギリギリ人間(master procrastinator)」と称し、大学や卒論での先延ばし体験をユーモアたっぷりに語ります。

彼は脳内に「理性的判断者」と「楽を求めるサル(Instant Gratification Monkey)」、そして期限直前になると現れる「パニック・モンスター」という3つのキャラクターを設定。

この構図により、私たちがなぜ重要なことを後回しにしがちなのか、わかりやすく説明します。

加えて、締切のない人生目標にはパニック・モンスターが効かず、「人生の残り時間(ライフカレンダー)」を意識して本当にやるべきことを考える必要がある、と訴えます。

笑いと洞察に満ちた約14分のプレゼンは、大きな共感と行動喚起を呼び起こします。

興味深いフレーズ①

“It’s that long-term procrastination has made them feel like a spectator, at times, in their own lives. The frustration is not that they couldn’t achieve their dreams; it’s that they weren’t even able to start chasing them.”

長期的な先延ばしは、人を“自分の人生の観客”にしてしまう。つらいのは夢を達成できなかったことではなく、追いかけ始めることさえできなかったことだ。

英語ツウ

procrastination(先延ばし)”という単語は少し難しいけど、自己啓発本では頻出のワードだよ。

Procrastination is the thief of time.
 (先延ばしは時間の泥棒だ。)

こんな表現もよく見かけるよ。

興味深いフレーズ②

“Long-term procrastination makes people feel like a spectator in their own lives.”

長期的な先延ばしは、人を自分自身の人生の“傍観者”にしてしまうのです。

ジリアン・テット「私たちが知らない“部族”について」

The Anthropology of Everyday Life(Gillian Tett)
文化人類学者が、なぜ「社会の常識」に縛られてしまうのかを解き明かす一講演。身近な話題が多く、内容の面白さと学びのバランスが絶妙です。

元文化人類学者で金融ジャーナリストのジリアン・テットは、身近な世界を“異文化”として見る視点の重要性を語ります。

私たちは職業やSNS、経済階層など目に見えない“部族”に属し、それが思考を縛っている。

彼女はリーマン危機前にウォール街の部族文化を観察し危機を予見した経験を紹介し、外部者の視点で慣れ親しんだ環境を見直すことで、ビジネスや社会の盲点を発見できると提案します。

部族を意識し越境することが、複雑な現代を理解し協働する鍵になると訴えます。

その方法として、慣れた会議室を初めて来た人の目で眺めたり、違う部署のランチに参加したりする小さな試行を勧め、小さな“文化探検”が革新的アイデアを生むと締めくくります。

興味深いフレーズ①

“The power of anthropology lies in making the strange familiar, and the familiar strange.”

人類学の力とは、“奇妙なものを親しみあるものに”、そして“当たり前のものを不思議に”感じさせることです。

はるか

この“lie in”の使い方は日本人に難しいわね。私だったら、“is to make the stange~”と書きそうだわ。

英語ツウ

この文では、lie in + making という形で、
「~することに本質がある」という構造になっているよ。

True happiness lies in appreciating what you already have.
(本当の幸せは、すでに持っているものに感謝することにある。)

こんな表現が使えるようになるといいよ。

興味深いフレーズ②

“Social silence is not a lack of noise — it’s a lack of questions.”

社会の沈黙”とは、音がないことではなく、“問いかけ”がないことを意味します。

チル・レイン「思いやりを広げる簡単な方法」

Everyday Leadership(Drew Dudley)
カナダの大学講師が「日常の中のリーダーシップ」について語った、心温まる6分のスピーチ。優しい英語で、内容も前向き。自己肯定感が高まる一本です。

YouTube版:https://www.youtube.com/watch?v=uAy6EawKKME

私たちの日常に優しさを自然に根付かせるアイデアを紹介しています。

トークでは、一日の中で“ほんの小さな一歩”──例えば、見知らぬ人への微笑み、感謝の一言、助けを必要としている人への気遣い──が、連鎖的に他者にも広がり、自分自身の幸福感を高めると説かれています。

科学的な裏付けを踏まえつつ、実践しやすいメッセージが込められており、忙しい現代でも“思いやり”を生活に取り入れる勇気とインスピレーションを与えてくれる内容です。

エリザベス・ギルバート「創造性を育てるということ」

Your Elusive Creative Genius(Elizabeth Gilbert)
『食べて、祈って、恋をして』の著者による創造性とインスピレーションの話。作家やアーティストだけでなく、すべての人に響く内容です。スピードはやや速めですが、聞き応えあり。

Digital Cast版:https://digitalcast.jp/v/18410/

創造力は“個人の中にある天才”ではなく、古代ギリシャ・ローマで信じられていたような“外部からやってくる精霊”のようなものとして捉える視点が紹介されます 。

ギルバートは、ルネサンス以降、創造を個人の責任とする考えが生み出した過剰なプレッシャーこそが、芸術家を追い詰めてきたのではないかと指摘します 。

さらに、トム・ウェイツとの共通エピソードを引用し、創造の瞬間に「外部の力を信頼し、自分はただ“仕事をする”」という態度が作品と心に安定をもたらすと説く内容は、多くのクリエイターにとって励ましとなるトークです。

興味深いフレーズ①

“Is it logical that anybody should be expected to be afraid of the work that they feel they were put on this Earth to do?”

人が “自分はこのために生まれてきた” と感じる仕事をこわがるのは、理にかなっているのでしょうか?

はるか

“be put on~”が「~に配置される」という意味があるから、「生まれてきた」という意味合いになるのね。

英語ツウ

I was born to do this.
(私はこれをするために生まれてきた)
カジュアルに言えばこんな表現だろうけど、“be put on”では、宗教的な使命や哲学的なニュアンスを感じるね。

興味深いフレーズ②

“Don’t be afraid. Don’t be daunted. Just do your job. Continue to show up for your piece of it, whatever that might be.”

恐れないで。ひるまないで。あなたの仕事を淡々とやり続けてください。どんな役割であれ、自分の持ち場に顔を出し続けるのです。

「成長できると信じる力」(キャロル・ドゥエック)

The Power of Believing That You Can Improve(Carol Dweck)
学習理論「Growth Mindset(成長マインドセット)」の提唱者による、努力と成長の関係についての話。自分の可能性を信じられるようになる勇気をもらえるプレゼンです。

心理学者キャロル・ドゥエックは、「成長マインドセット」の威力を語ります。

人は能力を固定的に捉えるのではなく、“まだ”できていないだけと考えることで、挑戦を楽しみ、失敗から学び、成績や創造性を大きく伸ばせると説明。

イリノイ州の中学校での「NOT YET」という評価例や、企業・スポーツチームのデータを交え、努力と戦略が脳を変え未来を開くことを示します。

自らの思考を変えるだけで、学業成績だけでなく、人間関係やキャリアにもプラスの波及効果が生まれるというメッセージは、教育現場やビジネス界でも大きな反響を呼びました。

子どもから大人まで、可能性を広げたい全ての人に響く12分間のプレゼンです。

興味深いフレーズ①

“In the fixed mindset, everything is about the outcome. If you fail — you’re a failure.”

固定マインドセットでは、すべてが“結果”にかかっています。失敗すれば、自分が“失敗者”だと捉えてしまうのです。

はるか

“ everything is about the outcome.”の<about>の使い方がネイティブっぽくて格好いいわ。

英語ツウ

この文の about は「~に関する」「~を重視する」「~が中心だ」といった意味で使われており、be動詞 + about + 名詞 の形で、「何が重要なのか」「何を目的としているのか」 を表す比喩的・抽象的な用法だよ。

It’s not about winning. It’s about doing your best.
(大切なのは勝つことではなく、ベストを尽くすことだ)
Life is about learning from your mistakes.
(人生とは、失敗から学ぶことだ)

なんとなく使い方が分かったでしょ。

興味深いフレーズ②

“Why would you cheat or look for someone who did worse than you if you could thrive on challenge?”

挑戦の中で成長できるのなら、なぜカンニングをしたり、自分よりできない人を探したりする必要があるでしょうか?

TEDで英語力だけでプなくプレゼン力も学ぶ

英語を学びながら、世界に伝える力=プレゼン力も同時に高めたい

そんな学習者に最適なのがTEDの活用です。TEDのスピーカーたちは、英語で人を動かす言葉を操り、心をつかむ話し方を実践しています。

英語の理解だけでなく、「どう伝えるか」を学ぶ絶好の教材として、TEDはまさに一石二鳥の学習ツールです。

TEDで伝える力を学ぶためにおすすめの本3冊紹介します。

TEDスピーカーに学ぶ「伝える力」 魂を揺さぶるプレゼンテーション

世界的講演会「TEDカンファレンス」にて日本人スピーカーとして初めて正式にスピーチを行った著者が、プレゼンテーションの本質と、形式にとらわれない真の「伝える力」を余すことなく紹介。

TED 驚異のプレゼン 人を惹きつけ、心を動かす9つの法則

ベストセラー『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』の著者が、今度はTED流のプレゼンができるようになるテクニックを紹介!

インターネットで無料公開しているシェリル・サンドバーグ、ビル・ゲイツ、コリン・パウエル、アンソニー・ロビンズなど500以上のTEDプレゼンを分析し、TEDで大成功を収めた人たちを直接取材した結果、TEDプレゼンに共通するシンプルな法則を突きとめました。

TED TALKS スーパープレゼンを学ぶTED公式ガイド

ケリー・マクゴニガル、ビル・ゲイツ、アル・ゴア、ケン・ロビンソンなどが登場し、 世界中が注目するカンファレンス「TED」

忘れられないプレゼンを生み出す舞台裏とノウハウをTED代表のクリス・アンダーソンが自ら解説する初めての公式ガイド!

TEDは“楽しくて学びになる”

TEDの魅力は、面白さと学びの両立にあります。今回紹介した10本は、どれも話題も分かりやすく、英語も比較的やさしいものばかり。まずは日本語字幕で見て、慣れてきたら英語字幕→字幕なしとステップアップするのもおすすめです。

「ちょっと英語を勉強したい」「何か刺激を受けたい」そんなときに、TEDは最高の入り口になります。ぜひあなたのお気に入りの一本を見つけてみてください!

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