英語学習者にとって大きな壁の一つが句動詞(phrasal verbs)です。
たとえば「give up」「take off」「look into」「put up with」など、動詞+前置詞や副詞の組み合わせで全く違う意味になるこの表現は、文脈に依存し、直訳が効かないため、日本人が最もつまずきやすいポイントと言えるでしょう。
本記事では、そんな句動詞を効率よく学ぶための厳選参考書10冊をご紹介し、それぞれの特徴や活用法、学習のコツもあわせて解説します。

句動詞の大切さのイメージが湧かない人は以下の動画も参考になるよ。
句動詞とは何か?基礎知識を整理しよう
句動詞(Phrasal Verbs)とは?
句動詞は、「動詞」+「副詞」や「前置詞」がセットになって、新しい意味を持つ表現です。
- 例1:look up(調べる)
- 例2:turn down(断る)
- 例3:run into(偶然出会う)
元の動詞の意味とは大きく異なるため、単語の意味を知っていても文全体の意味が分かりにくいのが特徴です。
なぜ日本人にとって難しいのか?
「動詞+前置詞」の意味が直訳できない
句動詞の最大の難関は、構成要素から意味を類推しづらいことです。
たとえば、
- “give up” は「give(与える)+up(上に)」ですが、実際の意味は「諦める」。
- “put up with” は「put(置く)+up(上に)+with(〜と一緒に)」と訳しても、なぜ「我慢する」になるのか、日本語感覚ではつかめません。
こうした直訳不可能な表現に対し、日本語母語話者は「イメージ化」や「類推」が難しく、丸暗記に頼ってしまいがちになります。しかし丸暗記では実際の会話や読解で応用が効かず、理解が曖昧なままになります。
前置詞や副詞の意味の広がりに慣れていない
日本語では、動詞に助詞がついても意味が大きく変わることは少ないですが、英語では前置詞・副詞によって動詞の意味が劇的に変わります。
たとえば「take」だけでも、
- take off(離陸する、脱ぐ)
- take in(取り込む、理解する、だます)
- take over(引き継ぐ、乗っ取る)
と、前置詞の組み合わせによって意味が全く違うのです。
しかも、前置詞や副詞には空間的な意味だけでなく、「完了」「強調」「継続」「否定」など抽象的な概念が含まれることも多く、日本人が学校英語で学んできた「前置詞=場所・方向」のイメージとは異なる世界が広がっています。
教科書や試験では十分にカバーされない
多くの日本の英語教育では、句動詞はあまり重点的に扱われません。学校の教科書や受験英語では、「基本動詞+単語の意味」のように個別に覚えることが多く、句動詞をまとまったシステムとして学ぶ機会が少ないのです。
そのため、大学受験やTOEICなどでも句動詞に出会ったとき、「知らない熟語」として処理してしまい、意味が取れないケースが頻発します。
句動詞学習のポイント
効果的な学習法
句動詞(phrasal verbs)は、英語の中でも特に習得が難しいとされる分野の一つです。「look up」や「give in」など、動詞と前置詞や副詞が結びついてまったく新しい意味になるため、単語ごとの意味を知っているだけでは理解できないことが多くあります。
しかし一方で、句動詞を自在に使いこなせるようになると、ネイティブに近い自然な英語表現が身につき、会話や読解の精度が飛躍的に向上します。
ここでは、句動詞を効率よく覚えるために特に重要な3つの学習ポイントを具体例とともにご紹介します。
文脈と一緒に覚える(例文重視)
句動詞は、単語単体で暗記するよりも、文脈(コンテクスト)と一緒に覚えることが絶対的に効果的です。なぜなら、句動詞は多義的(複数の意味を持つ)なものが多く、場面ごとに意味が変わるからです。
たとえば “pick up” という句動詞は、以下のように複数の意味を持っています。
- Could you pick up the phone?
(電話に出てくれる?) - I’ll pick you up at 7.
(7時に車で迎えに行くよ。) - I’m starting to pick up some Spanish.
(少しスペイン語を覚えてきたよ。)
このように、同じ“pick up”でも意味は「電話に出る」「迎えに行く」「身につける」と大きく異なります。文脈がなければ正しい意味を理解できず、誤解を招く恐れもあります。



“pick up”には、意外な意味として「ナンパする」という意味もあるよ。
Jim was trying to pick up women on the beach.
(ジムはビーチで女の子をナンパしようとしていた。)



知らなかったわ。でも、教科書では絶対に習わない熟語ね(笑)
ナンパって“hit on”をよく海外ドラマで見かけたけど。



hit onも次のような感じでよく使われるよね。
He tried to hit on that girl at the bar.
(彼はバーであの女の子にナンパしようとした。)
使える表現を優先的に覚える
句動詞は数千種類あるとされますが、実際によく使われる表現は限られています。ネイティブスピーカーが日常会話で頻繁に使う句動詞を優先的に覚えることで、効率的に学習を進められます。
例えば、以下の句動詞は非常に使用頻度が高く、英会話やビジネス英語でもよく登場します。
句動詞 | 意味 | 使用例 |
---|---|---|
turn down | 断る | He turned down the job offer. |
look into | 調査する | We’ll look into the issue. |
get along with | 仲良くやる | I get along well with my coworkers. |
come up with | 思いつく | She came up with a great idea. |
run out of | 使い果たす | We’ve run out of paper. |
インプット+アウトプットのバランスを取る
句動詞に限らず、英語学習全般で大切なのは、「インプット」と「アウトプット」のバランスです。
多くの学習者は「覚えること=インプット」に偏りがちですが、それだけでは実際の会話や作文で使えるようにはなりません。
覚えた句動詞を使って、「書く・話す」というアウトプットをすることで、脳に定着しやすくなり、使える知識として記憶に残ります。
現在の自分のレベルを知ろう
現在のレベルを知っていただけるために、基本の30問を作りました。
中学レベルから高校初級までの句動詞の力がどれだけあるか判断する材料になるはずだよ。



中学レベルから高校初級までの句動詞の力がどれだけあるか判断する材料になるはずだよ。



私もチャレンジしてみるわね。
1. Can you turn _ the lights before you leave?
訳:出る前に照明を消してくれる?
A) up B) down C) off D) out
正解:C) off
2. I finally gave ___ smoking last year.
訳:昨年ついに喫煙をやめた。
A) up B) in C) away D) out
正解:A) up
3. Let’s bring ___ the matter at tomorrow’s meeting.
訳:明日の会議でその件を取り上げよう。
A) out B) over C) up D) in
正解:C) up
4. We need to look ___ the data carefully.
訳:データを詳しく調べる必要がある。
A) for B) after C) into D) over
正解:C) into
5. My car broke ___ on the highway.
訳:私の車が高速道路で故障した。
A) down B) up C) off D) out
正解:A) down
6. She looked ___ her little brother after school.
訳:放課後に弟の世話をした。
A) into B) after C) on D) over
正解:B) after
7. I’ll pick you ___ at the station at 6.
訳:6時に駅へ迎えに行きます。A) on B) in C) out D) up
正解:D) up
8. Prices have gone ___ again this month.
訳:今月また物価が上昇した。
A) over B) up C) in D) out
正解:B) up
9. The meeting was put ___ because of the storm.
訳:嵐のため会議は延期された。
A) away B) on C) up D) off
正解:D) off
10. He takes ___ his mother in many ways.
訳:彼は多くの点で母親に似ている。
A) over B) in C) after D) up
正解:C) after
11. We’re running ___ paper; could you order more?
訳:紙が切れかけているので、追加注文してくれる?
A) out of B) over with C) after D) off to
正解:A) out of
12. She came ___ a great idea at lunch.
A) up to B) by C) up with D) over
訳:昼休みに素晴らしい案を思いついた。
正解:C) up with
13.I can’t put ___ with this noise anymore.
もうこの騒音には我慢できない。
A) off B) away C) up D) up
正解:C) up
14.The new law will come ___ effect next April.
新しい法律は来年4月に施行される。
正解:B) into
15.Could you fill ___ this form for me?
この用紙に記入してくれますか?
A) in B) out C) over D) up
正解:B) out
16.The plane took ___ on time.
飛行機は時間通り離陸した。
A) in B) out C) off D) over
正解:C) off
17.He turned ___ the invitation politely.
彼はその招待を丁寧に断った。
A) in B) down C) over D) up
正解:B) down
18.I need to brush ___ on my French.
旅行前にフランス語を復習しなければ。
A) up B) out C) over D) through
正解:B) out
19.We shouldn’t leave ___ important details.
重要な詳細を見落としてはならない。
A) over B) out C) on D) away
正解:B) out
20.She came ___ her old photos while cleaning.
掃除中に昔の写真を偶然見つけた。
A) across B) over C) by D) in
正解:A) across
21.Please hand ___ your report by Friday.
金曜日までにレポートを提出してください。
A) in B) out C) up D) off
正解:A) in
22.They set ___ early to avoid traffic.
渋滞を避けるため早く出発した。
A) on B) away C) off D) out
正解:C) off
23. I’m looking forward ____ seeing you again.
A) to B) for C) with D) on
またお会いできるのを楽しみにしています。
正解: A) to
24.The teacher called ____ the students to be quiet.
A) at B) out C) on D) up
先生は生徒たちに静かにするように注意した。
正解: C) on
25. They took ____ a new project last month.
A) over B) on C) up D) out
彼らは先月、新しいプロジェクトを引き受けた。
正解: B) on
26.Let’s go ____ the plan one more time.
A) with B) off C) through D) up
もう一度その計画を見直そう。
正解: C) through
27.I’ll drop ____ the documents at your office.
A) in B) out C) off D) down
あなたのオフィスに書類を届けます。
正解: C) off
28.He got ____ the bus at the wrong stop.
A) off B) out C) away D) on
彼はバスを間違った停留所で降りてしまった。
正解: A) off
29.She set ____ a new business last year.
A) out B) up C) in D) back
彼女は昨年、新しい事業を始めた。
正解: B) up
30.He grew ____ in a small town in Canada.
A) on B) out C) up D) in
彼はカナダの小さな町で育った。
正解: C) up
正答数 | 正答率 | 中学レベルでの評価コメント |
---|---|---|
0〜9問 | 0〜29% | 句動詞の基本的な知識がまだ十分ではありません。まずは「get up」「take off」など、中学1〜2年生レベルの基本句動詞から例文で覚えていきましょう。 |
10〜14問 | 30〜49% | よく使われる句動詞の一部は理解できていますが、まだ知識にムラがあります。中学教科書の例文や短い会話文を通じて、少しずつ定着を目指しましょう。 |
15〜19問 | 50〜64% | 中学英語でよく登場する句動詞の基本的な意味はだいぶ理解できています。あとは使い方や文脈に応じた応用を強化することで、日常会話にも対応できる力がついていきます。 |
20〜24問 | 65〜79% | 句動詞に対する理解は中学卒業レベルに十分達しています。多くの英文で自然に句動詞の意味をつかめている証拠です。中学内容はほぼ完成、高校英語の土台もでき始めています。 |
25〜29問 | 80〜96% | 素晴らしい理解力です!句動詞の意味と使い方をしっかり押さえており、中学範囲を完全に超えて高校基礎レベルにも十分対応できる実力があります。実際の会話や読解でもスムーズに使えるでしょう。 |
30問 | 100% | 完璧です!中学英語の句動詞は完全にマスターしており、すでに高校英語の初級・基礎を自然に理解できる水準です。今後は、より高度な句動詞や文脈による意味の違いにチャレンジしていきましょう! |
日本人学習者におすすめの句動詞参考書10選
直訳できず、意味が多義的な句動詞は、日本人にとって大きな壁となりがちな句動詞を効率よく学べる日本人向けのおすすめ参考書10冊を厳選してご紹介します。
英語のしくみが見える[基本動詞+前置詞]イディオム1000(アスク)
句動詞を本格的に取り組みたい学習者に一番にお勧めしたい名作!


句動詞著作を多く持つクリストファ・バーナード氏による人気の1冊です。
ネイティブが日常よく使う「動詞」+「前置詞/副詞」のイディオム1180を収録しています。かなりボリューム満点ですが、やり切れば日本人が苦手にする句動詞が“見えて”くるでしょう。
基本動詞+acrossのイディオム
+againstのイディオム
+alongのイディオム



上記のように20の項目に分類されてるけど、使用頻度を考慮した配列になっていないのが残念な点かな。ただ、すべてやり切るという気合で乗り切る価値のある1冊です。
ちなみに僕もこの本にお世話になったよ。また、次のYouTube動画(Yumi’s English Boot Cam)でもお勧めしているよ。
イラストでわかる! ネイティブの句動詞 (コーパス英会話シリーズ)
重要な基本動詞と前置詞・副詞のよく使われる組み合わせを学べる!


breakなど最重要動詞23を使った350の重要な句動詞を学べます。
前述の『英語のしくみが見える[基本動詞+前置詞]イディオム1000』に比べて、例文もやさしく、ボリュームも抑えられています。
句動詞をフレーズを表すイラストと前置詞・副詞のコアイメージを合体させたイラストで、イメージがしやすく覚えやすい工夫がされています。
『英語のしくみが見える[基本動詞+前置詞]イディオム1000』がいちばんのお勧めではありますが、ボリューム的に挫折しないか心配な方にはこちらから初めてお勧めします。



この本をサッと終えてから、『英語のしくみが見える[基本動詞+前置詞]イディオム1000』へステップアップするのもいいね。
A My car broke down in the middle of the morning.
『イラストでわかる! ネイティブの句動詞』のP21より引用
B Oh no, you should get it fixed.
A 今朝、私の車が道路の真ん中で故障したのよ!
B あーあ!すぐに修理してもらった方がいいよ!
英語はもっと句動詞で話そう
コーパスデータとわかりやすい例文を駆使して解説!
5 億語の英語コーパス COCA(米語),BNC(英国語)の頻度上位 150句動詞をすべて収録のうえ,それをアイコンでわかりやすく表示!
一語動詞⇒句動詞への言い換えと,句動詞の使い分けを左右する不変化詞(副詞 ・ 前置詞)のニュアンス解説が特長!
5億語のデータベースから、英語コミュニケーションでもっともよく使われる句動詞400を抽出。
映画のセリフでアクティブに覚える英語句動詞300 (一歩進める英語学習・研究ブックス)
映画のセリフを通して句動詞を学ぶので記憶に残りやすい!


実際の映画の名セリフを通して句動詞(phrasal verbs)を楽しく身につけられる学習書です。
各句動詞には印象に残るシーンのセリフとともに意味・使い方・日本語訳が丁寧に紹介されており、文脈の中で自然に覚えることができます。
英語を“感覚で使える”力を養いたい方にぴったりの一冊です。
バンバン話すための瞬間英作文「基本動詞」トレーニング CD BOOK
あのベストセラー瞬間英作文シリーズで基本動詞の使い方をマスター!


森沢洋介氏によるベストセラー『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』の≪基本動詞≫版です。
句動詞を中心に扱ったものではありませんが、ある程度、基本動詞の使い方のパターンを押さえてから、『英語のしくみが見える[基本動詞+前置詞]イディオム1000』に移行するのも悪くないでしょう。
瞬間英作文シリーズとの相性がいい人にもお勧めです。
It was given out that the king passed away.
バンバン話すための瞬間英作文「基本動詞」トレーニング CD BOOK より引用
(王が逝去したことが発表された。)
When her patient gave out, she decided to get a divorce.
(忍耐が尽きた時、彼女は離婚することを決めた。)
They were afraid that the engine might give out.
(彼らはエンジンが止まってしまうかもしれないと恐れた。)
My grandfather gave away all his books to a local library.
(私の祖父は自分の本をすべて地元の図書館に寄付した。)



これだけ見ても、基本動詞だけでいろいろな表現が可能なのね。


句動詞の底力―「空間発想」でわかる広がる英語の世界
単なる例文の例示に留まらずネイティブの“意識”に迫った名作!


どの参考書を選んで句動詞を学んだとしても、それとは別にもう1冊手にしていただきたい名作です。
英語と日本語で決定的に異なるのは、「空間」に対するとらえ方で、ひと言でいって、英語は「空間」、日本語は「存在」で発想しているのというクリストファ・バーナード氏の切り口は秀逸です。



クリストファ・バーナード氏って、『英語のしくみが見える[基本動詞+前置詞]イディオム1000』の著者と同じね。



そうだよ。『英語のしくみが見える[基本動詞+前置詞]イディオム1000』と違って、ネイティブの発想に迫っているので、丸暗記に頼らず理解を重視している1冊なんだ。以下の引用を読んで、「いい本に違い習い!」と感じられる人には必須の1冊だよ。
例えば、日本語では「木を切った」と言っても何の不自然さも感じませんが、
これを英語でそのまま“I cut the tree.”と言うことは普通ありません。
I cut down the tree.「私は木を切り倒した」
I cut back the tree.「私は木を剪定した」
I cut up the tree.「私は木を細かく切断した」
I cut into the tree.「私は木に切れ目を入れた」 など
英語では「空間における動きや存在」に注意を払い、「木にどのような変化が起こったのか」を特定する必要があります。そして、そういった発想の中心になるのが前置詞を核とする句動詞なのです。
句動詞の底力―「空間発想」でわかる広がる英語の世界 (「底力」シリーズ5)より引用



句動詞の底力には続編もあるのね。
続・句動詞の底力―「連続体発想」でさらに広がる句動詞の世界


英語句動詞分類辞典
値は少し張るが本格的に句動詞に取り組みたい学習者におすすめの1冊!


句動詞全体が体系的に頭に入るので、未知の句動詞に出会った場合でも、意味を類推する力を養うことができるように書かれています。



これもクリストファ・バーナード氏の本なのね。



そうだよ。詳しい説明はこちらの動画にお任せするね。
ネイティブが教える 英語の句動詞の使い方
100の基本動詞からなる合計1000以上の表現を、生き生きとした会話表現によって紹介!
ネイティブの感覚で体系的に学べる一冊です。本書では、100の基本動詞を起点に、実際に英会話でよく使われる1100以上の句動詞を。A〜Z順に整理された構成で紹介。
それぞれの句動詞には、会話文形式の例文と丁寧な日本語訳がついており、文脈の中で自然に意味を理解できる構成になっています。
特に注目すべきは、「put」や「get」などの多義的な動詞を起点としたグループ学習が可能な点です。同じ動詞を使っても「put off(延期する)」「put up with(我慢する)」など意味が大きく異なる句動詞を、比較しながら効率よく覚えることができます。
また、巻末には「日本語から引ける和英索引」や「練習問題」も付いており、インプットとアウトプットの両方に対応。英検準2級~2級、TOEIC500点以上を目指す学習者に特におすすめです。「丸暗記ではなく、使える英語表現を身につけたい」という方にぴったりの実用的な一冊です。
書き込み式 ネイティブが頻繁に使う120の句動詞で英語を使いこなす!
厳選された120の句動詞を、シャドーイングと書き込み式のエクササイズでしっかり学習


書籍は、PowerPointを開くように気軽に書き込みながら学べるデザインで、「自分の手で書いて覚える」能動学習スタイルが特徴。さらに、実際に声に出して真似するシャドーイング形式で、語彙力と発音力、リスニング力を自然にまとめて向上させられます。
内容は、カバーからビジネスプレゼンや友人とのカジュアルな会話まで幅広く、シーン別に使える句動詞を厳選。「turn down」「look into」「get along with」など、英会話で即使える表現が充実。付録の練習課題に取り組めば、自分の生活に合わせた応用学習が可能です。
総ページ数は約256ページ、音声ダウンロード対応で持ち運び学習もOK。「書く」「聴く」「話す」を一冊でバランスよく強化したい学習者にはぴったりの一冊。句動詞を使える「生きた英語」に昇華させたい人におすすめです。
句動詞の学習におすすめのアプローチ法
学習アプリや音声を活用する
紹介した本の殆どが、スマホなどに音声をダウンロードできます。
スマホに音声が入っていれば、隙間時間を活用できます。
実践練習:自分の文章や日記で使ってみる
覚えた例文は、実際に書いたり話したりアウトプットすることで、定着率が上がります。
TED・英字新聞・英会話での実用例から学ぶ
TEDや英字新聞など、実際に利用しているシーンを見つけることで、印象に残りますので、多読・多聴もお勧めです。
例えば、TEDでプレゼン動画のSchools Kill Creativity?(Ken Robinson)では、次のようなフレーズが出てきました。
(Digital Cast版:https://digitalcast.jp/v/18431/)
“We don’t grow into creativity, we grow out of it.”
私たちは創造性を身につけるのではなく、むしろ失っていくのです。
このフレーズは、次の熟語の知識が必要になります。
・grow into ~
意味:〜になるように成長する、〜に適応する
例:She grew into a confident leader.(彼女は自信あるリーダーへと成長した)
・grow out of ~
意味:成長とともに〜から離れる、卒業する、やめるようになる
例:He grew out of his fear of the dark.(彼は暗闇を怖がらなくなった)



この熟語を覚えた後にこの動画を見たら、一発で頭に入るわね。
おわりに:句動詞は「使って覚える」がカギ!
句動詞は慣れるまでに時間がかかりますが、「文脈の中で覚える」「声に出して使う」ことを継続すれば、必ず身につきます。
紹介した参考書を活用し、自分に合った一冊で継続的な学習を始めてみてください。
きっと「英語らしい自然な表現」があなたの中に育っていくはずです。
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