「英単語ピーナツほどおいしいものはない」(南雲堂)は
清水かつぞー氏による英単語集でコロケーションで覚えるのが
最大の特長です。
金・銀・銅の3巻でシリーズで出版されていて、
当然、『金』が一番難易度が高いです。
1冊につき、777個のコローケーションを
覚えることができます。
全体的な単語のレベルとしてはかなり高いと思います。
日本語→英語の構成になっていて、一般的な単語集と形式が
かなり異なります。
一度、書店で手に取って見ていただくと分かりますが、
かなり個性的な単語集で、好き嫌いがはっきり別れると思います。
もともと有名な単語帳でしたが、『村上式シンプル英語勉強法』でも
紹介されて一気に知名度があがり、書店での扱いも大きくなりました。
その後も、安河内哲也氏にも取り上げられ再ブレークしました。
そして、安河内氏が、「英単語ピナーツ」の形式を踏襲して、
ベイシック版の「英単語ピーナツ BASIC1000」が出版されました。
私個人的には、こちらの方が、スピーキングの応用しやすいものが多い
ので好きです。
コロケーションとは、「単語と単語の自然なつながり」のことで、
“連語”などと訳されています。
この単語集を使ってコロケーションによって覚えるのはいくつかの
メリットがあります。
メリット①
例えば、英単語覚える際、「shrewd = 抜け目ない」、「marchant = 商人」
と単体で単語を覚えるのではなく、「shrewd merchant = 抜け目ない商人」
とひとかたまりで覚えることで英単語のニュアンスの理解も深まる。
メリット②
コロケーションは、基本的に2単語から構成されますので、
通常の英語集の7、8単語の例文に目を通すより負担が少ない。
また、1つの単語だけで覚えるより、印象に残りやすい。
(例)
コロケーション shrewd merchant
例文 My brother is shrewd in business.
(単語の使い方が分かるが読む負担が大きい。)
1単語 shrewd
(味気ないので、覚えにくい)
メリット③
レベルの高いの単語が扱われているので飽きない。
メリット④
スピーキングの際に応用しやすい。
以上、メリットを述べてきましたが、
一方で次のような意見もあると思います。
デメリット①
ひとつの単語につき、複数の意味があるのが当然だが、
それを知ることができない。
→よって、じっくり腰を据えてメインに学ぶ単語集には不向き
デメリット②
コロケーションだけで、詳しい解説は一切ない
→基本単語をある程度知っている中級者以上でないと使いにくい
デメリットを2点あげましたが、この2点は人によっては致命的
な欠点と思う方も多いと思います。
個性的な単語帳なので、あくまでサブ的に眺めたりするのもいいと
思います。
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