発音の書籍で近年、優れたものが出版されてきています。
その中の1冊として
「3万人の心をつかんだ栗本先生が教える英語発音」
を紹介したいと思います。
その前に、発音学習を取り巻く環境について書きたいと
思います。
近年、英語の発音学習の重要性が喧伝されています。
数年前であれば、「R」と「L」をいい間違えても、
文脈で分かってもらえるという意見が大勢でした。
実際に、ご飯を頼んで、「rice(ライス)」を「lice(シラミ)」と
言い間違えてもまさかシラミが出てくるはずはありません。
一方で、「election(選挙)」と「erection(勃起)」との違いは
特に女性には恥ずかしい間違いとなるのでしょう。
正しく伝えるための「発音」という以上に、正しい発音を覚えると
・スピーキングに自信が持てるの積極的になれる
・英語の聴き取りがスムーズになる
・ネイティブのリズムに敏感になる
これらの副産物がより重要になってくると思います。
しかし、良質な発音教材も少なく、日本人学習者には苦労が多かった
ように思えます。
発音専門のスクールに通おうと思えば、数十万円は覚悟しなくては
なりませんし、リスニングパワーという優れた教材もありますが、
1万円以上します。
その点、「3万人の心をつかんだ栗本先生が教える英語発音」は
1,800円という学生でも手を出しやすい安価で発音の学習ができます。
従来の英語の発音の本というと、ネイティブのスピーカーが
「リピート・アフター・ミー」と真似させるものがほとんどでしたが、
正解を見せられてもどう真似ればいいのか分かりませんでした。
しかし、この本では、
「子どものケンカをイメージしてイーイと言いましょう。」
「チュウして!」とキスをねだる口元
などとイメージのしやすい説明が非常に役立ちます。
また、この本の軸となる「栗本メッソッドの3つの理論」を紹介します。
①英語を話す筋肉は眠っているだけ
②英語の母音はすべて日本語の中にある
③日本語に存在しない子音でも「意識」して練習すれば必ず獲得できる
①「英語を話す筋肉が眠っている」と書いている以上、本の中では、
熟睡した筋肉を叩き起こす「栗本式体操」で英語を話す筋肉を鍛える
ことができます。
よく、日本語を流暢に話す英語ネイティブも
「英語と日本語は使う筋肉が違う」
と言うのを聞きます。
ですから、英語の筋肉を鍛えるといのは、必要なトレーニングに
なると思います。
即効性がないので、省きがちになりますのが、
こういったトレーニングきっちりやっていくと
きれいな発音になると思います。
②「英語の母音はすべて日本語の中にある」というのは衝撃的な
フレーズでした。
「本当!?」
と思う方が多いと思います。
しかし、それが前述の「子どのケンカのイ」や「チュウのウ」といった
独特の説明によって表れています。
③日本語に存在しない子音でも「意識」して練習すれば必ず獲得できる
これは、従来の本と同様のスタンスだと思います。栗本メソッド特有の
説明により、イメージしやすい説明がなされています。
上記3つの理論に従って構成された本になります。しっかりと蛍光ペン
をひくなどして、身につけたい一冊です。
付属のCDが2枚ついていますので、繰り返し学習することで高い効果が
期待できます。
理論だけで終わらせず、しっかりトレーニングを欠かさないようにする
ことがこの本を使う上で重要です。
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