中学レベルも怪しいという英語学習者が、最短で英語を話せるようになる方法を考えてみました。
英語が苦手な人だからこそ英語が話せるようになるという、具体的な勉強法を紹介します。
スクールに通うわけではないので、安くあげれば5千円くらい、高くても2万円5千円くらいしかかかりませんので、かなり経済的な学習法です。
もちろん、ネイティブ並みに英語ペラペラは難しいですが、限られた場面で、それなりに伝わる英会話を目指すだけならやり方次第では可能だと思います。
ただ、最短の方法とは書きましたが、最低半年、できれば1年はじっくりと取り組むことが必要です。しかもほぼ毎日です。「3日で英語ペラペラ」とかは非現実的です。
最低半年、ほぼ毎日(週5以上)、1日30分
この3つを満たせるなら、現状英語が苦手でも大丈夫です。
この3つの中でいちばんのハードルは“ほぼ毎日”ということでしょう。多くの学習者は「今日5時間も勉強した!」とか勉強時間を誇りがちですが、大切なのは、30分でもいいので毎日継続することです。
逆にこれから紹介する学習法は、1日30分以上学習することは、おすすめしません。なぜなら、かなり負荷が高い学習法なので長時間続けるのが困難だからです。
短時間で集中型の学習法です。
長時間の勉強時間に満足する学習者に限って、一ヶ月のトータルの勉強時間は短くなりがちです。
毎日継続することの重要性を軽視してはいけません。
大変かもしれませんが、それでも英語が話せるようになるなら続けられますよね。
英語を話すために大切なこと
英語を話せるようになるために大切なことは、中学レベルの英語をしっかりとマスターして使いこなすことです。
それだけで十分に英会話はできます。
多くの英語学習者は、受験対策もあるでしょうが、むつかしい単語や文法や構文の習得に時間を費やしすぎです。しかし、日常英会話が目的なら、中学レベルの英語をしっかり習得したら、中学レベルの土台を利用して話すための訓練に力を入れるのが近道です。
海外のドラマや映画のスクリプトを見ていただければ分かりますが、大学受験でよく問われるようないわゆるビッグワードや難しい構文はほとんど使われていません。
英会話は中学レベルの英語を使い倒して、それだけで乗り切る!
そう割り切ったら、やることはシンプルです。
英会話習得の2つのステップ
英会話習得のためには、次の2つの学習ステップをクリアしましょう。
基礎知識(中学レベルの英語)の習得
STEP2
音読トレーニング
たったこの2つだけです。
STEP1基礎知識の習得
もちろん目指すべきは英会話習得のですが、最低限の英語の知識は必要です。
最低限の英語の知識とは、中学レベルの英語とほぼ等しいと考えていただいて構いません。
中学レベル英語と言うと軽視されがちですが、英語を話すうえで、もっとも重要な要素が詰まっています。
アウトプットを意識した、英語の基礎知識を習得する教材としてお勧めなのが、鈴木拓先生の「ゼロからの英語やり直し教室 New Beginning」です。
「ゼロからの英語やり直し教室 New Beginning」は、受講期間2ヶ月のメール講座(全52回)です。
この講座の素晴らしいところは、be動詞や一般動詞といった本当の英語の基礎から、「英文を作る練習をして、知識を確実に定着させる」といったアウトプットを意識したカリキュラムになっているところです。
講座の詳しい内容は、参考記事をご覧ください。
「ゼロからの英語やり直し教室 New Beginning」はメリットばかりの非常におすすめの講座ですが、デメリットとして費用が19,800円(税抜)かかります。
あまりお金をかけられない人やかけたくない人も多いでしょう。中学レベルの基礎からやり直しのできるお勧めの参考書をご紹介します。
[getpost id=”8575″ title=”やり直し英語におすすめの参考書” ]
音読トレーニング
さて、いよいよトレーニングに入ります。
実際に口に出して、何度も音読を繰り返します。
中学レベルの英文を何度も繰り返し音読することの効果は、同時通訳の神様として知られていた國弘正雄先生も述べられています。
その音読の素材としてお勧めなのが、「英会話・絶対・音読」という一般書籍です。
入門編・標準編・挑戦編がありますが、まずは入門編からはじめましょう。特に挑戦編はむつかしすぎます。
大きな書店ならたいてい置いてあるはずです。「英会話・絶対・音読」がどんな本で、どう勉強すればいいかは、次の【参考記事】に詳しく書きましたのでご覧ください。
[getpost id=”8671″ title=”参考記事” ]
中学レベルの英語を何度も何度も繰り返し音読するという単調な学習法ですが、「英会話・絶対・音読」を半年ほど、毎日音読の実践をすれば、かなりの話す力がつくはずです。
1日30分音読の成果は計り知れません。かなり負荷が高い学習法なので、長時間の学習は難しいです。集中して取り組みましょう。
英語が中学レベルの人が話すためにすることは、たったこれだけです。
英語が苦手な人ほど話せるようになる可能性が高い!?
あまりに単純すぎて「これで本当に大丈夫?」と思われそうです。
しかし、あれこれ手を出して成果が出せない学習者が多いなか、シンプルな学習方法は逆にメリットになると思います。
ただ、やることは、シンプルですが、一つの例文に最低500回は音読するという苦行になります。
それでも、大学受験合格や英検準1級以上を合格するための勉強に比べたら、必要とする時間はかなり少ないはずです。
英語が苦手な人にそうアドバイスをすると、返ってくる返事は決まっていて、「たったこれだけで話せるようになるなら、なぜ英語が得意な大学生とかは皆簡単に話せるようになるのでは?」という疑問です。
回答も決まっていて、「例えば、国公立大学や早慶、MARCHなどの難関大学を受かる英語が得意な学習者は、中学レベルの英語を何度も繰り返すという単調な学習法はバカバカしくてしたがらないのです。」と答えています。
10回や20回ならまだしも、500回(最低でも300回)も同じテキストを音読することは、知的好奇心を満たせるような学習ではありません。
ですから、逆説的に言えば、英語が苦手で嫌いな人ほど、この学習法に耐えることができる可能性が高いと言えるのではないでしょうか?
本当に中学レベルの英語で会話が乗り切れるのか?
そう思われる方は、次の参考記事をご覧ください。
中学レベルのテキストの音読の絶大な効果
中学レベルの英語を何度も音読することの効果は絶大です。
しかし、いくら私が声高にそれを叫んでも、「本当かな?」といぶかる方も多いでしょう。
そこで、同時通訳の神様と言われた前述の國弘正雄先生のご意見をご紹介します。
詳しくは上記の参考記事に書きましたが、國弘先生ご自身の学習経験を通じて、中学レベルのテキストの重要性を語っています。
これを声に出して繰り返し読んだのです。おそらく一つのレッスンについて平均五百回、課によっては千回も読んだだろうと思います。
英語を習得することに漠然とあこがれはするが、これといった成果を上げられない人というのは、基本技術の習得に関して、見通しが甘すぎるのです。
中学の教科書どころか、高校の教科書まで一通り意味の分かる人はたくさんおるのです。ただ、一通りでは飛躍はできません。それは過去の結果を見れば一目瞭然です。
いかがでしょうか?
500回という数字に怖気づいてしまう方もいるかもしれませんが、「それさえ実行すれば、英語が話せるようになるの?」とやる気に火がつく方もいるかもしれません。
「英会話・絶対・音読」のAmazonのレビュー記事を読んでも、500回音読した方の体験談も多くあります。習慣化するまでは大変かもしれませんが、慣れてしまえば、歯磨きと一緒で毎日しないと違和感を感じるようになります。
私の周囲を見ても、中学レベルのテキストの効果は理解しても、高学歴の方に限って、テキストの内容に簡単さに1週間も経たずに飽きて投げ出してしまいます。
非常に残念なことです。
まとめ
中学レベルの英語が怪しい人が、英会話ができるようになる最短の方法を紹介してきました。
一切の無駄を排した最短経路は、次の2つのみです。
「ゼロからの英語やり直し教室 New Beginning」
「英会話・絶対・音読」という書籍
いろいろな学習方法が溢れる中、次の2つに絞れるのはありがたいと思います。
もちろん、中学レベルの英語の基礎がある方は、「ゼロからの英語やり直し教室 New Beginning」を省いてもかまいません。
ただ、少しでも中学レベルの英語に自信がない部分があるなら、万全を期してメール講座からはじめた方がいいでしょう。文法の基礎知識はもちろん、<英文を作る>という意識も身につくからです。
英文法を学ぶのは、カッコの穴埋めをするためでも、与えられた単語を正しい英文に並べ替えるためでもありません。すべては英文は作るためのはずです。
受験英語で歪められてしまった英文法というものを、<英文を作る>ために学ぶという意識改革が必要です。
何年、年十年も英語を勉強しているのに、いつまでたっても英語が話せるようにならない日本人学習者は多いです。
そうならないためにも、今回紹介した学習法に絞って、中学レベルに英語を徹底的に使い倒して、最短で英会話のマスターを目指してください。
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