なぜ、今の時代に「NHKラジオ講座」がお勧めなのでしょうか?
英語を勉強しようと思ったとき、あなたはまずどんな教材を思い浮かべるでしょうか?
アプリ? YouTube? それとも書店の分厚い参考書でしょうか。
いまや英語学習は、スマホ1台で完結する時代です。高機能な学習アプリ、有名講師による動画コンテンツ、瞬間英作文や多読教材など、世の中にはあらゆる学習法が溢れています。その一方で、「結局どれを選べばいいか分からない」「始めても続かない」「高い教材を買ったのに効果が出なかった」という悩みを抱える学習者も後を絶ちません。
そんな中、じわじわと注目を集めているのが、NHKラジオ講座です。

「えっ、ラジオ? いまどきそんな古風な学習法で本当に英語が上達するの?」と思われたかもしれません。
しかし実は、NHKラジオ講座は90年近くの歴史を持つ、日本屈指の信頼性と実績を誇る語学講座です。しかも、今ではスマホアプリで気軽に聴けて、テキストも1,000円以内。教材選びに迷う多くの人にとって、まさに「王道にして最強」の選択肢と言える存在なのです。
本記事では、「NHKラジオ講座がなぜ英語学習におすすめなのか?」というテーマのもと、その魅力・効果・使い方・他教材との違い・活用術を徹底的に掘り下げていきます。
NHKラジオ英語講座とは?|90年続く信頼の国民的英語教材
英語学習の王道ともいえる「NHKラジオ講座」は、実に90年以上もの歴史を誇るロングセラー教材です。
時代が変わっても、ラジオという身近なメディアを通じて、質の高いレッスンを全国に届け続けてきました。
初心者から上級者まで、幅広いレベルに対応し、毎日の学習習慣を支えるその存在は、まさに“国民的英語講座”。多くの人がこの講座をきっかけに英語の楽しさに目覚め、学びを続けています。

NHKラジオ講座の輝かしい歴史や歴代の人気講師についても知りたいわ。
NHKラジオ英語講座の歴史と役割
日本における英語学習の歴史を語る上で、NHKラジオ語学講座の存在は欠かすことができません。初めての放送は、1931年(昭和6年)に始まった「英語会話講座」であり、これは日本の公的メディアによる語学教育の草分け的存在でした。当初は数分程度の簡易な放送でしたが、第二次世界大戦後の需要の高まりと共に、本格的な語学教育番組へと発展していきます。
1950年代からは英語だけでなく、フランス語・ドイツ語・中国語など多言語の講座が加わり、語学学習のインフラとして定着しました。NHKの語学講座は「時代と共に変化する学習ニーズ」に応え続けてきました。例えば、グローバル化が進んだ1980年代からは、実践的な会話力を重視した番組が増え、近年ではビジネス英語やトラベル英会話など目的別の講座も充実しています。
ラジオというメディアの特性上、耳を中心にした学習法(リスニング重視)が特徴であり、発音やイントネーションの習得にも適しています。また、「いつでも・どこでも・無料で」学べるという利便性も大きな魅力です。現在ではインターネットやアプリを通じた配信も行われており、スマホひとつで気軽に学べる時代になりました。
NHKラジオ語学講座の最大の特徴は、質の高い教材と継続性にあります。教材は毎月発行され、明確なカリキュラムに沿って学習が進むため、自己学習者でも体系的な知識を身につけられます。さらに、講師陣は大学教授や翻訳家などの専門家で構成されており、その内容は実用性と教育的価値を兼ね備えています。
NHKラジオ語学講座は、学校教育や受験対策とは異なる「生きた語学力」の養成を目的としており、社会人や高齢者など幅広い世代からも支持されています。まさに「日本人の語学学習を支えてきた公共メディア」として、長年にわたり重要な役割を果たしてきました。
今後もAI時代における自律的学習の一助として、NHKラジオ語学講座は進化し続けることでしょう。



NHKラジオ講座をすすめる著名人も多いよ。
NHKラジオ講座を推奨している著名人
1. 國弘正雄(くにひろ まさお)
- 肩書:通訳者・元NHK英語講座講師・著述家
- 紹介:日本における「英語を話すプロ」の草分け的存在。著書『英語の話しかた』など多数。
- コメント:NHKラジオ講座の英語講座の講師を長年務め、自身も「毎日英語を口に出して練習すること」「ラジオ英語のシャドーイング」が語学上達の鍵だと説いた。


2. 茂木健一郎(もぎ けんいちろう)
- 肩書:脳科学者・作家
- 紹介:『プロフェッショナル 仕事の流儀』などのテレビ出演でも知られる。
- 発言例:NHKラジオ英会話のリスナーであったことを公言し、「英語耳を鍛えるには良質な音声教材が最適」として、NHKラジオの英語講座を推奨。
3. 出口治明(でぐち はるあき)
- 肩書:立命館アジア太平洋大学(APU)前学長・ライフネット生命創業者
- 紹介:幅広い分野に造詣が深い経営者・教育者。
- コメント:語学習得の王道として「NHKラジオ講座を毎日聞くこと」を強調。特に「お金をかけずに始められる最高の教材」と評価している。
4. 池上彰(いけがみ あきら)
- 肩書:ジャーナリスト・元NHK記者
- 紹介:テレビや著書で時事問題をわかりやすく解説することで有名。
- 発言例:英語力の基礎は「ラジオ英会話などの反復練習で身についた」と述べ、特に「毎日聞く習慣」の重要性を強調している。
5. 山田詠美(やまだ えいみ)
- 肩書:小説家
- 紹介:『ベッドタイムアイズ』などの作品で知られる芥川賞作家。
- コメント:英語学習の一環としてNHKラジオ講座を愛用しており、日常的なリスニング練習として高く評価。
6. 乙武洋匡(おとたけ ひろただ)
- 肩書:作家・教育者・政治活動家
- 紹介:『五体不満足』の著者として有名。
- 発言例:「NHKラジオ英会話を使ってリスニングと発音をトレーニングした」と語り、移動中の“ながら学習”にも適していると推奨。
歴代講師たちの魅力|NHKラジオ講座の人気を支えた名指導者たち
NHKラジオ講座が長年にわたり多くの学習者に支持されてきた理由の一つは、実力派かつ個性豊かな講師陣の存在です。
英語学習をわかりやすく、そして楽しく導いてくれる名講師たちの存在が、毎日の継続を後押ししてくれました。本章では、これまで多くの受講者に愛され、印象に残る名レッスンを届けてきた歴代の人気講師たちをご紹介します。
平川唯一
戦後1946年〜1951年にNHKラジオ「英語会話」(通称“カムカム英語”)を担当し、一般家庭会話形式で人気を博しました。「Uncle Come Come」の愛称で親しまれました
岡倉由三郎
NHKラジオ英語講座初代講師(1925年)。フォーマルな読み物形式の講座で初期のラジオ語学教育を支えました 。
松本亨
1951〜1972年までNHK「英語会話」の講師を務め、21年間にわたり受信者に英語を届け続けた人気講師です 。



かなり上の一定の世代では、「松本亨・英作全集」で勉強した人も多いと聞いているよ。
東後勝明
1972〜1985年担当。「英語会話」期の中心的講師で、情景ベースの学習スタイルで長年支持されました 。
杉田洋
1985年から「英語会話」の講師を務め、実用的でわかりやすい解説で知られています
大杉正明
1992〜1997年に「実用英語会話」の講師として活躍。週構成が特徴的な番組設計が好評でした 。



著書も『決定版! NHKラジオ英会話キーフレーズ集』『NHKラジオ英会話一発表現300 このひと言で伝わる!』、『イギリス英語はおもしろい』『あじのひものとビーフステーキ 大杉正明の英語でこぼこの道』など多数あるわね。
マーシャ・クラッカワー
1998〜2001年に「英語会話」の講師を務め、初心者向けにしっかり基礎を築くスタイルで親しまれました 。
遠山顕
2008〜2017年の「ラジオ英会話」講師。文法と会話の両輪をバランス良く指導し、多くのファンを獲得しました
大西泰斗
2018年〜現在の「ラジオ英会話」講師。文法の“話す力”への応用を重視し、「話すための英文法」を説いた指導法が高評価です。



大西泰斗先生は「一億の人英文法」の著者としても知られているから、今の若い世代にはいちばん馴染みのある講師ね。


これらの講師陣は、それぞれの時代に合わせた英語教育のスタイルと魅力を番組に反映させ、日本の英語学習者に多くの学びと感動を届けてきました。
リスニング主体のトレーニングの意義
英語学習において、皆さんは「読む」「書く」「話す」どれを重視していますか?
実は、これらのすべての技能に先立って、最も基本となるのが「聞く力(リスニング力)」と言えるでしょう。
なぜなら、私たちは母語であっても、まず「聞く」ことから言葉を覚えていきます。赤ちゃんは文字を読んだり書いたりする前に、周囲の声を何度も聞き、それを真似することで言葉を獲得していきます。これは第二言語である英語の習得でも同じです。英語をたくさん聞くことが、自然な英語の感覚を身につける近道なのです。
ここで注目したいのが、NHKラジオ講座のような「リスニング主体の教材」だということです。ラジオ講座では、視覚的な情報(映像やスライド)に頼らず、耳から入る音声のみで英語を理解するトレーニングが行われます。最初は難しく感じるかもしれませんが、これは英語脳を鍛えるうえで非常に効果的な方法です。
音だけを頼りに意味をつかもうとすることで、集中力が高まり、英語の語順や音のつながり、イントネーションへの感度が鋭くなります。さらに、英語のリズムや速さに慣れることができ、実際の会話でもスムーズに聞き取れるようになっていきます。
また、ラジオ講座の音声は、ネイティブスピーカーが話す自然なスピードに近い内容も多く、実践的なリスニング力を身につけるには最適です。スクリプトを見ながらの復習や、シャドーイング、ディクテーションなども取り入れることで、音と意味のつながりがより明確になり、語彙や文法の習得にもつながります。
つまり、リスニングを中心に据えた学習法は、すべての英語技能の“土台”を作るために不可欠なのです。そして、その土台を効果的に築けるのが、まさにNHKラジオ講座というわけです。



今では英語の参考書にCDなどの音声教材がついているのは当たり前だけど、20~30年前は英会話の本でもCDやカセットがついているのはごく一部だったんだ。



へ~、そんな時代があったのね。



仮にカセットが別売りであっても、1本5,000円近くしたり、音声を軽視していた時代だったんだ。



今では考えられないわね。



そんな時代から、NHKラジオ講座では音声に対するこだわり前面に打ち出していたんだ。
NHKラジオ英語講座の聴き方
NHKラジオ英会話は、さまざまな方法で聴くことができます。
- リアルタイム放送(ラジオ第2):毎朝6:45などの決まった時間に放送。
- らじる★らじるアプリ:放送後1週間のストリーミング再生が可能。通勤・通学中にぴったり。
- 『NHKゴガク』:WEBサイトやアプリのラジオストリーミングで聞く。
- テキスト音声ダウンロード:有料だが、アプリにダウンロードしていつでも聴ける。
現代人の多くは忙しく、まとまった学習時間を確保するのが難しいと感じています。だからこそ、「隙間時間」を活用した学習スタイルが注目されています。
NHKラジオ講座は、まさにこの隙間時間学習にぴったりです。
- 朝の支度中に音声を流す
- 通勤・通学の電車内で聴く
- 昼休みにイヤホンで再生する
- 夕食後に家事をしながら聴く
- 寝る前にベッドでアプリ再生
多様な聴き方を提供していることが、NHKラジオ英語講座が継続しやすい理由の一つになっています。



NHKラジオ講座を聴く方法は、次のサイトで詳しく書いているよ。
特に2025年の4月版からのテキスト音声ダウンロードの大きな変更点を中心に説明しているよ。


NHKラジオ英語講座ラインナップ紹介|目的・レベル別に最適な講座が選べる
英語を学び直したい初心者から、実践的な英語力を磨きたい上級者まで、幅広いレベルに対応しているのがNHKラジオ講座の魅力です。
おすすめの講座を紹介いたします。
2025年度のNHKラジオ講座を紹介していきます。
NHKラジオ 小学生の基礎英語
学年レベル:小学生
英検レベル:英検5級~4級
CEFRレベル: A0


NHKラジオ 小学生の基礎英語(5月号以降はこちら)
5月号


6月号


7月号


「小学生の基礎英語」は、小学生向けにわかりやすく英語の「聞く・話す」力を育てる番組です。



タレントのサンシャイン池崎さんのインパクトある表紙が印象的な講座ね。



サンシャイン池崎さんのあのテンションは、小学生の興味を惹きつけるよね。
毎週、テーマに沿ったフレーズや日常会話を取り上げ、やさしい英語とナチュラルな発音でまとめられています。
番組内では、リズムや歌を交えながら英語を楽しめる工夫もあり、
「学校英語の基礎を定着させたい」
「英語に親しむきっかけがほしい」
「勉強をする習慣をつけたい」
という小学生にぴったりです。
講師 居村啓子
毎月14日発売
[紙版]820円
放送時間一覧
放送時間
チャンネル | 放送日 | 放送時間 |
---|---|---|
ラジオ第2(本) | 月・水・金 | 午前6:05~6:15 |
ラジオ第2(再) | 火・木 | 午前6:05~6:15 ※前日の再放送 |
ラジオ第2(再) | 月~金 | 午後1:30~1:40 |
ラジオ第2(再) | 月~金 | 午後6:35~6:45 |
ラジオ第2(再) | 土 | 午前6:00~6:30(3回分) |
ラジオ第2(再) | 土 | 午後2:10~2:40(3回分) |
ラジオ第2(再) | 日 | 午後1:30~2:00(3回分) |
ラジオ第2(再) | 日 | 午後9:00~9:30(3回分) |
中学生の基礎英語 レベル1
学年レベル:中学1・2年生
英検レベル:英検5級~4級
CEFRレベル: A1


中学生の基礎英語 レベル1(5月号以降はこちら)
5月号


6月号


7月号


中学生向けの「基礎英語 レベル1」(CEFR A1相当)は、英語学習の初歩をしっかり固めたい人に最適なラジオ番組です。
中1・中2レベルの文法や表現を中心に、ナチュラルスピードな対話でリスニング力を強化。講師の丁寧な解説とリピート練習により、基本文型や発音が無理なく身につきます。
英語学習を習慣化したい中学生にぴったりの教材です。



高校入試直前でリスニング対策で苦労したくなかったら、受験学年になる前から『基礎英語 レベル1』に取り組んで欲しいね。



英語をやり直す社会人にも人気の講座よね。



そうだね。
大学入試で英語を相当やり込んだ人たちは、この後紹介する『ラジオ英会話』からはじめて、英語が苦手だった人たちは、『基礎英語 レベル1』から始めるケースが多いね。
講師:本多敏幸
毎月14日発売
[紙版]660円
Today’s Story
Carl What is this place?Ritchie Beluga Beach Pavilion.It’s the heart of our city.
Nico It’s nice, but why are we here?
Ritchie The king will come here next week.
Nico Really?
Ritchie Yes. He gives a speech here every summer.
Carl Perfect!
Nico We can just go and talk to him?
Ritchie I don’t know. But we can try.
中学生の基礎英語 レベル1 7月号 P57より引用
中学生の基礎英語 レベル2
学年レベル:中学2・3年生
英検レベル:英検4級~3級
CEFRレベル: A1~A2


中学生の基礎英語 レベル2(5月号以降はこちら)
5月号


6月号


7月号


「基礎英語 レベル 2」(CEFR A2相当)は、中1・中2で学んだ基礎文法を活かし、日常会話で使える表現やリスニング力を強化する教材です。
実生活に近い場面設定の中で、ナチュラルスピードの対話を聞き、リピートや反応練習を通じて「聞く・話す」の実践力が身につきます。
高校英語へ向けたステップとして、中学生が“使える英語”を定着させるのにぴったりの教材です。
講師:工藤洋路
毎月14日発売
[紙版]660円
英会話タイムトライアル
学年レベル:中3生~高1生
英検レベル:英検準2級
CEFRレベル: A2〜B1


英会話タイムトライアル(5月号以降はこちら)
5月号


6月号


7月号


「英会話タイムトライアル」は、週5回・1回10分の短時間で、会話の“瞬発力”を鍛えることに特化した非常に実践的な講座です。
2012年の放送開始以来、初心者から中級者まで幅広く支持される人気番組で、CEFR A2(TOEIC225〜550程度)レベルを対象にしています。



この講座のコンセプトは、瞬間英作文に近いものがあるわね。



そうだね。瞬間英作文のコンセプトに興味がある人は、以下の記事も読んでみてね。




講師:スティーブ・ソレイシィ
毎月14日発売
[紙版]660円
スティーブ・ソレイシィ講師の著書一覧
新装版 英会話1000本ノック【入門編】(音声DL)
完全改訂版 英会話1000本ノック
難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!
ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100


ラジオ英会話
学年レベル:高校生
英検レベル:英検2級
CEFRレベル:B1


ラジオ英会話(5月号以降はこちら)
5月号


6月号


7月号


NHKラジオ「ラジオ英会話」は、CEFR B1レベルを対象とした中級者向け英語講座で、社会生活で必要な幅広い英会話表現を身につけたい高校生以上の学習者に最適です 。番組は週5回、1回約15分放送され、文法と語彙を織り交ぜたダイアログや解説を通じて、“英語を英語のまま理解する力”を養います。
毎回の教材には、教科書にはない自然な会話表現や実用フレーズが豊富に含まれており、日常の自己表現や相手への返答をスムーズにするトレーニングができます。講師によるシャドーイング・リピート練習も番組の重要な要素で、リスニングとスピーキング両面の力をバランスよく鍛えることができます 。
講師 大西泰斗
毎月14日発売
[紙版]660円



『一億人の英文法』で有名な大西先生の講座は、とても人気よね。
大西泰斗講師の著書一覧
一億人の英文法


ハートで感じる英文法 決定版
NHKラジオ英会話 語順でシンプル 英語文法マップ


普通の英単語
エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
学年レベル:中3生~高1生
英検レベル:英検準2級~2級
CEFRレベル: A2~B1


エンジョイ・シンプル・イングリッシュ(5月号以降はこちら)
5月号


6月号


7月号


NHKラジオ「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」(CEFR A2〜B1レベル)は、1回わずか5分、月~金曜に放送される短編リスニング番組です。
曜日ごとに変化するストーリー構成(オリジナル小話、コメディ、名作朗読など)が楽しめ、約500語程度の英語に毎日触れられるので、自然と「英語耳」が鍛えられます。



「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」は、NHKラジオ講座としては少し毛並みの違う、多読・多聴をコンセプトとした講座よね。
テキストやアプリでスクリプトを確認でき、多聴・多読学習にぴったり。和訳なしで意味を推測しながら聴き流すトレーニングは、語学脳を育みたい学習者に最適です 。
日常的に“英語を英語のまま”理解する力を養いたい人におすすめの教材です。
テキスト・執筆:ダニエル・スチュワート
毎月14日発売
[紙版]690円



多読・多聴に興味がある人は、以下の記事で紹介する英語ニュースサイトが無料でも楽しめるのでお勧めだよ。


ラジオビジネス英語
学年レベル:社会人
英検レベル:英検2級~準1級
CEFRレベル: B2〜C1


ラジオビジネス英語(5月号以降はこちら)
5月号


6月号


7月号


NHKラジオ「ラジオビジネス英語」は、CEFR B2〜C1レベルに対応した、実務で使える高度なビジネス英語を学べる講座です。
例えば、月~水曜は「ビジネス英会話」、木曜は「英文メール」、金曜は「インタビュー」といった多彩な内容で構成され、話す・書く・聞くのスキルをバランスよく鍛えることができます
講師である柴田真一氏は、20年以上の金融キャリアを持ち、リアルなビジネス現場で役立つフレーズや表現を豊富に紹介します。たとえばオンライン会議での英語フレーズや、読みやすく説得力のある英文メールの書き方など、即実践で役立つノウハウを学べます
ラジオ放送に加え、毎月発売のテキストや音声配信で復習も可能。ビジネス英語の「即戦力」を目指す社会人や、海外赴任や外資系勤務を考える人にぴったりの内容です。実践的かつ洗練された英語力を身につけたい方におすすめの教材です。
講師 柴田真一
毎月14日発売
[紙版]660円
ラジオ講座のレベルと目的の分類



次の5つの講座は、レベル別になっているよ。
『小学生の基礎英語』
『中学生の基礎英語 レベル1』
『中学生の基礎英語 レベル2』
『ラジオ英会話』
『ラジオビジネス英語』



次の3つの講座は、受講目的がはっきりしているわね。
『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
『英会話タイムトライアル』
『ラジオビジネス英語』
ここでは、そんなNHKラジオ講座をレベル別に表にまとめてご紹介します。
NHKラジオ英語講座の対象レベル一覧表
以下に、NHKラジオ英語講座の対象レベルをCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に基づいて比較した一覧表を作成しました。
講座名 | 対象レベル(CEFR) | 想定リスナー層 | 特徴・学習内容 |
---|---|---|---|
小学生の基礎英語 | A0 | 小学生(初心者) | やさしい単語と表現で英語に親しむ |
中学生の基礎英語 レベル1 | A1 | 中学1〜2年生、初学者 | 基本文型と単語を使ったシンプルな会話 |
中学生の基礎英語 レベル2 | A2 | 中学2〜3年生、初中級者 | 基礎を踏まえた応用力の育成、会話の実践力 |
英会話タイムトライアル | A2〜B1 | 初中級〜中級者 | 瞬発力と応答力を鍛えるスピーキング特化 |
エンジョイ・シンプル・イングリッシュ | A2〜B1 | 初中級者〜中級者 | やさしい英語による多聴・多読、英語耳育成 |
ラジオ英会話 | B1 | 中級者(高校生以上) | 自然な会話表現と文法を体系的に学習 |
ラジオビジネス英語 | B2〜C1 | 上級者(社会人・実務者) | ビジネスシーンで通用する高レベル英語運用力 |
解説:
- A1(初級):基本的な語彙と表現。自己紹介、簡単な会話が可能。
- A2(初級の上):日常的なやり取りや簡単な文章の理解が可能。
- B1(中級):一般的な話題について自分の意見を述べられる。
- B2(中上級):具体的・抽象的なトピックの理解、説得的な発言が可能。
- C1(上級):高い精度で英語を使いこなし、専門的な内容も扱える。
NHKラジオ講座の魅力
圧倒的な信頼と実績を誇る「NHKラジオ英語講座」の魅力を3つ紹介します。
NHKラジオ講座の魅力①|圧倒的なコストパフォーマンス
英語学習を始めようと思ったとき、まず気になるのが「お金」の問題ではないでしょうか。市販の教材や英会話スクール、オンライン英会話サービスなど、英語を学ぶ手段はたくさんありますが、それなりに費用がかかるのが現実です。
そんな中、「本当にこの価格でここまでできるの?」と驚かされるのが、NHKラジオ講座です。実際に利用してみると、その圧倒的なコストパフォーマンスに気づく人も多く、長年にわたり支持されてきた理由がよく分かります。ここでは、なぜNHKラジオ講座が「コスパ最強」と言えるのか、その理由を具体的に掘り下げてみましょう。
講座は無料放送、アプリも無料
NHKラジオ講座の最大の魅力のひとつは、すべての講座が無料で放送されているという点です。
英語をはじめとする多言語の講座が、ラジオやインターネットを通じて誰でも自由に聴取できます。もちろん、特別な機器や有料契約は一切不要。スマートフォンがあれば、NHKの公式アプリ「らじる★らじる」や「NHKゴガク」を使って、期間の制限はありますが、どこでも聴くことができます。
講座のストリーミング再生はもちろん、一部の番組では「聞き逃し配信」や、再生速度の調整など学習に便利な機能も備わっています。放送時間に合わせなくても、自分のペースで復習や聞き直しが可能です。
これだけのコンテンツが、テキスト購入などを除いて無料で使えるのは、NHKならではの公共サービスだからこそ。
語学学習を始めたいけれど、費用が気になるという人にとって、これほど心強い環境はありません。
テキストも月600円程度で圧倒的内容
NHKラジオ講座の魅力は無料放送にとどまりません。各講座に対応した公式テキストは、手頃な価格にもかかわらず、内容は非常に充実しています。放送内容のスクリプトに加え、語注・文法解説・練習問題・コラムなど、語学力を着実に伸ばすための情報が詰まっており、市販の高額な参考書に引けを取らないクオリティです。
とくに英語系講座では、講師による丁寧な解説や補足コメントが掲載されており、放送だけでは拾いきれないポイントまでしっかり学べます。しかも毎月更新されるため、常に新しい語彙・文法・話題に触れられるのも魅力のひとつ。学習意欲を保ちながら、自然と知識を積み上げられる仕組みです。
「学びたいけどコストは抑えたい」という人にとって、NHKのラジオテキストはまさに価格以上の価値を持つ“神教材”です。
有料教材とのコスパ比較(スタディサプリ・DMM英会話など)
英語学習サービスが多様化する中、月額数千円〜数万円の有料教材も珍しくありません。特に有名なのが、「スタディサプリ ENGLISH」や「DMM英会話」などのアプリ・オンライン英会話サービスです。これらは確かに高品質で利便性も高いですが、コストを気にする学習者にとっては悩みどころ。
そこで注目したいのが、NHKラジオ講座の圧倒的コストパフォーマンス。放送は無料、テキストも1冊500円程度と非常にリーズナブル。それでいて、日々の学習に必要なリスニング・リーディング・文法・語彙をバランスよく網羅し、講師陣も一流。内容面で見劣りすることはまったくありません。
以下に、NHKラジオ講座と代表的な有料英語学習サービスを比較表でまとめてみました。
主な英語学習サービスとのコスパ比較表(2025年時点)
サービス名 | 月額費用(税込) | 主な内容 | 特徴・補足 |
---|---|---|---|
NHKラジオ講座 | 0円(テキスト700円程度) | リスニング、文法、語彙、スクリプト学習 | 無料アプリで聴取可能。講師の質が高く、内容が豊富。 |
スタディサプリENGLISH(日常英会話) | 約2,178円 | アプリでの会話文演習、ディクテーション | スマホ学習に特化。スピーキング練習はやや弱め。 |
スタディサプリENGLISH(TOEIC対策) | 約3,278円〜 | TOEIC問題演習、講義動画 | スコアアップに特化。TOEIC受験者向け。 |
DMM英会話 | 約7,900円(1日1レッスン) | オンライン英会話、講師多数 | 実践会話の強化に最適。講師の質はややバラつきあり。 |
レアジョブ英会話 | 約7,980円〜 | オンライン英会話中心 | 初心者から上級者まで対応。ビジネス英語講座もあり。 |
NHKラジオ講座の魅力②|内容のクオリティも非常に高い
「安かろう、悪かろう」では意味がありません。しかし、NHKラジオ講座の場合はその逆で、コストが安いにもかかわらず、内容は極めてハイクオリティです。講師陣は大学教授や経験豊富な英語教育者、実際に通訳・翻訳などで活躍しているプロフェッショナルが担当。ネイティブスピーカーも登場し、実践的な英語表現に触れることができます。
たとえば「ラジオ英会話」では、日常会話でよく使われる自然な表現を中心に、語感や背景知識を交えた深い解説が加えられています。「基礎英語」シリーズも、初心者に優しく、かつ実用的な内容で構成されており、学習者のモチベーションを継続的に刺激します。
NHKラジオ講座の魅力③|一流の講師陣による信頼できるレッスン
英語学習を続ける上で、教材の質や使いやすさはもちろん重要ですが、実はもう一つ、大きなモチベーションとなるのが「誰に教わるか」という点です。
講師がどんな人で、どんな語り口で、どれだけ分かりやすく伝えてくれるのか――それによって、学習の楽しさも、定着率も、そして継続のしやすさも大きく左右されます。
その点で、NHKラジオ講座は群を抜いています。なぜなら、教育界・実務界で実績のある講師陣が、それぞれの専門分野に基づいて講座を担当しているからです。大学教授や通訳者、英語教育の第一人者、さらにはアメリカ・イギリス出身のネイティブ講師など、多彩で実力派の先生方が勢揃いしています。
しかも、NHKという公共放送が制作しているという信頼性の高さも加わり、内容に偏りがなく、誰にでも安心して学べる構成になっているのが大きな魅力です。「しっかりした理論に基づいた指導が受けたい」「英語の背景文化も知りたい」「ナチュラルな英語を聞きたい」といった多様なニーズに応えてくれるのが、NHKラジオ講座の講師陣です。
もうひとつ特筆すべきなのは、その解説の分かりやすさです。単に英文を読み上げたり、和訳するだけではなく、語句のニュアンスや、ネイティブの感覚、学習者がつまずきやすいポイントなどを丁寧にフォローしてくれます。ときにはユーモアを交えながら、難解に見える表現も自然と頭に入ってくるよう工夫されており、まさに「プロの仕事」を感じる場面が多々あります。
また、講師の「声」そのものも重要な要素です。どの講師も、ラジオを通じてリスナーに語りかける力に長けており、聞いていて心地よく、耳に残る話し方をしています。これは、テキストだけでは得られない音声講座ならではの価値であり、リスニング力の向上にも直結するポイントです。
このように、NHKラジオ講座のレッスンは、まさに「信頼できる先生に毎日少しずつ教わる」という理想のスタイルを実現しています。書籍やアプリだけでは得られない、人間味のある学びを体感できるのも、多くの学習者が長年支持している理由のひとつです。
【最後に】 NHKラジオ英語講座は今すぐはじめる英語学習の一歩に最適な教材
NHKラジオ講座の基本的な放送スタイルは、1回あたり約15分の短時間学習。しかも週5日〜6日で構成されており、平日は毎日、また講座によっては土曜日も再放送や復習回があります。
15分というのは、非常に取り組みやすい時間です。朝の通勤前に、通勤電車の中で、昼休みに、あるいは寝る前のひとときに。まとまった時間を取る必要がなく、「ちょっとした隙間時間」に学習できるため、生活の中に無理なく組み込めます。
また、1回15分という時間設定は、集中力を保ちやすいという点でも効果的です。30分や1時間では「やる前から気が重い」と感じてしまうこともありますが、15分なら「これだけならできる」と思えるのです。この心理的ハードルの低さが、日々の学習継続において非常に重要なのです。
NHKラジオ英語講座は、これから英語を真剣に学びたいという学習者にお勧めの教材です。
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