英語学習でよくつまずくポイントのひとつに、interesting と interested のような形容詞の使い分けがあります。似た形なのに意味や使い方が微妙に違うので、TOEICや英検、学校のテストでも頻出のひっかけ問題です。
この記事では、-ing と -ed で終わる形容詞の違いをイメージで理解するコツと、よく出る例をまとめて、迷わず選べるように解説します。
基本のイメージ:-ing は「与える」、-ed は「与えられる」
-ing と -ed の判別の仕方として次のような説明をよく見かけます。
- -ing 形容詞 → ものや人が「感情を引き起こす側」
- -ed 形容詞 → 人や動物が「感情を感じる側」
つまり、-ing は原因、-ed は結果と考える方法です。
例えば、
- The movie was interesting.
→ その映画は面白い性質がある(=見る人に興味を起こさせる)。 - I was interested in the movie.
→ 私はその映画に興味を持った(=感情を感じるのは人)。
映画(原因)→ 面白い(interesting)→ 観客(結果)→ 興味を持つ(interested)
というイメージです。

でも、この覚え方だと、「感情を引き起こす側」の方が-ingだったか、-edだったか思い出せなかったりするのよね。



だったら、次のようの覚えるといいよ。
-ing は「与える」、-ed は「与えられる」



どういうことからしら?
The movie was ( )
( )の中に入るのは、interestingでしょうか?
interestedでしょうか?



The movie was interesting.(〇)
例えば、その映画は面白いを与える。
これは意味が通るでしょ。



そうね。



The movie was interested.(×)
では、その映画は面白いを与えられる。
これは意味が通らないでしょ。



そうね。映画は人じゃないんだから、面白いを与えられる側ではなく、与える側よね。



だから、 interesting.(与える)が正解!



なるほど。
I was interested in the movie.
この文は逆に「私は、その映画に興味を与えられた」と考えるべきだから、
「-ed」が正解なのね。分かりやすいわ。
でも、他のパターンにも当てはまるのかしら。
interesting / interested型のその他のパターンを紹介
このパターンはinteresting / interested 以外にもたくさんパターンがあります。
-ing(原因) | -ed(結果・感情) | 意味の違い |
---|---|---|
boring | bored | 退屈させる / 退屈している |
exciting | excited | ワクワクさせる / ワクワクしている |
confusing | confused | 混乱させる / 混乱している |
surprising | surprised | 驚かせる / 驚いている |
shocking | shocked | ショックを与える / ショックを受けた |
disappointing | disappointed | がっかりさせる / がっかりした |
例文で確認しましょう。
・The lesson was boring.
その授業は退屈な内容だった
→その授業は退屈を与えた
・I was bored during the lesson.
授業中、私は退屈していた。
→私は授業中、退屈を与えられた



本当だわ。「boring-bored」のパターンにも当てはまるわね。
-ing は「与える」、-ed は「与えられる」は万能なのね。
今まで主語が人だと-edで、モノや出来事だとーingと覚えていたけど、これではダメなの?



主語が人だと-edで、モノや出来事だとーingという覚え方は、試験対策としては悪くわないかもしれないけど、重大な欠陥があるんだ。
次の問題を解いてみて。
She is ( ).
excitingとexcitedのどっちが入ると思う。



これは、簡単よ。excited よね。人が主語という見分け方から判断しても、興奮を与えられる判別法から判断しても間違いないわ。
でも、よく「今俺はエキサイティングしている」とかいう人もいるから、
excitingと間違える人も多いのよね。



実は、はるかちゃん不正解です!



えっ、ウソ!文法書にもそう書かれていたから間違いないわ!



じゃあ、次の解説を読んでみて。
“I am exciting.”と“I am excited.”どっちが正しい?
“I am exciting.”と“I am excited.”の文だったら、多くの人が後者が正しいと思うでしょう。
しかし、どちらも正しい文章なのです。
文 | 意味 |
---|---|
I am exciting. | 私は面白い人だ(人をワクワクさせるタイプだ)。 |
I am excited. | 私はワクワクしている(今、気持ちが高ぶっている)。 |



「私はワクワクを与える」なら、
I am exciting.で「私は面白い人だ」
という意味になり、
「私はワクワクを与えられる」なら、
I am excited.で「私はワクワクしている」
という意味になるんだ。



なるほど。



あと、注意しないといけないのは、I am exciting.には文脈次第で性的なニュアンスを含む場合があります。
性的なニュアンスの例
- She is exciting.
→ 彼女は刺激的な女性だ(性的に魅力的、そそる)。 - It was an exciting night.
→ とても刺激的な夜だった(文脈次第で、性的な意味を含みます)。



日本語で考えても、同じ “刺激的” でも、単純に「面白い」という場合もあれば、sexual に「性的興奮を感じる」という意味にもなるよね



なので、人が主語だと-edという説明は、必ずしも正しくないと分かってくれたかな。



もちろん、試験に出る問題だと、人が主語だと-edという判断で、結果的に正解していたいただけなのね。入試に「彼女は刺激的な女性だ」みたいな文章は出ないものね。
I’m confusingと I’m confusedの違い
I’m confusing. と I’m confused.も意味が全く違ってきます。



わかったわ。ーing型だから、私が混乱を「与える」のね!



正解!コツを掴んでたね。
I’m confusing. の意味
- 私は人を混乱させる存在だ
- 私は(説明が下手で)相手を混乱させるタイプだ
つまり、周りをややこしくする原因は私 という意味です。
Sorry, I’m confusing. My explanation is not clear.
(ごめん、私の説明はややこしいよね)
I’m confused. の意味



ーed型だから、私が混乱を「与えられる」側になるのね!
- 私は混乱している(=頭がこんがらがっている状態)
- 私はよくわからなくなった
This math problem is difficult. I’m confused.
→ この数学の問題、難しい。私は混乱している。
練習問題
(1)
This movie is really _______ (boring / bored).
私は途中で寝てしまいました。
答え: boring(映画が退屈を与える)
- This movie is really boring.
- この映画は本当に退屈です。
(2)
I’m so _______ (exciting / excited) to see you again!
答え: excited(私がワクワクを与えられる)
- I’m so excited to see you again!
- また会えるのがすごく楽しみです!
(3)
The math homework was _______ (confusing / confused).
答え: confusing(宿題が混乱を与える)
- The math homework was confusing.
- その数学の宿題はややこしかった。
(4)
She felt very _______ (embarrassing / embarrassed) when she made a mistake.
答え: embarrassed(彼女が恥ずかしさを与えらえる)
- She felt very embarrassed when she made a mistake.
- 彼女はミスをしたとき、とても恥ずかしかった。
(5)
He is such an _______ (amusing / amused) guy. He always makes me laugh.
答え: amusing(彼が面白いを与える)
- He is such an amusing guy. He always makes me laugh.
- 彼はとても面白い人だ。いつも私を笑わせてくれる。
以上です。
基本のイメージ:-ing は「与える」、-ed は「与えられる」
この感覚を掴めると、学校や受験でも文法問題は100発100中になるはずです。
ぜひ、参考にしてください。
コメント