2025年– date –
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フランク王国
カロリング=ルネサンス ― カール大帝が築いた中世ヨーロッパ文化の再生
カロリング=ルネサンスは、8世紀末から9世紀初頭にかけて、カール大帝のもとで進められた学問と信仰の再興運動です。荒廃していた西ヨーロッパにおいて、ラテン文化・教育制度・写本活動の復活を目指したこの改革は、後の中世ヨーロッパ文化の基礎を築く... -
フランク王国
クローヴィスの改宗 ― ゲルマンの王がキリスト教世界に入った瞬間
クローヴィスの改宗は、496年ごろ、フランク王国の王クローヴィスがキリスト教(アタナシウス派)に改宗した出来事です。これは単なる宗教的転換ではなく、ゲルマン人の王が初めてローマ教会(正統派)と結びついた歴史的瞬間でした。当時のゲルマン諸王国... -
フランク王国
メルセン条約とは ― ヨーロッパ分裂が確定した瞬間
メルセン条約は、870年にカロリング帝国の残された中部領を再分割した協定です。この条約によって、ヴェルダン条約(843年)で生じた三分体制が完全に崩れ、ヨーロッパの政治地図は、今日のフランス・ドイツ・イタリアの輪郭に近い形へと固まりました。背... -
教皇権の盛衰
教皇権の盛衰 ― カールの戴冠から宗教改革前夜までの精神的権威の軌跡
教皇権の盛衰は、ヨーロッパ中世史の中でも最も重要なテーマの一つであり、大学入試でも頻出の分野です。王権との主導権争いや、封建制度と並行して進んだ社会構造の変化を理解することは、中世ヨーロッパの「信仰と権力」の関係を読み解くうえで欠かせま... -
商業と都市の発展
十字軍とその影響(政治・経済・宗教・学問)を完全解説
宗教的情熱から始まった十字軍の影響は、中世ヨーロッパに思いもよらないほど深く、そして長く続くものとなりました。 聖地エルサレム奪回という信仰上の目的のもとに動員されたこの遠征は、実際には、宗教・政治・経済・文化のあらゆる領域に変化をもたら... -
ときおぼえ世界史
フランス人の国民意識の形成 ― 百年戦争・宗教戦争・革命を貫くもう一つの流れ
フランス人の国民意識の形成は、封建社会の分権的秩序の中から、「自分たちはフランスという一つの共同体に属している」という自覚が芽生え、やがて国家や政治を動かす力となっていく過程を指します。この意識は、一朝一夕に生まれたものではなく、数世紀... -
ときおぼえ世界史
封建制と教会 ― 中世ヨーロッパを支えた“もうひとつの秩序”
封建制と教会とは、中世ヨーロッパ社会を動かした二つの柱――土地の秩序と神の秩序を意味します。 封建制度が「土地と忠誠」に基づく政治的・社会的な仕組みだったのに対し、教会はその上に「神の秩序」を築き、すべての人々を信仰によって統合しました。 ... -
中世イギリス史
【各国別②】イギリスの封建社会 ― 王の強さが生んだ議会政治
中世のイギリスでは、王が全国の土地と封臣を直接支配する、中央集権的な封建制度が築かれました。この体制は1066年のノルマン征服をきっかけに整備され、「全ての封臣が国王に直接忠誠を誓う」という独自の仕組みを特徴としています。同じヨーロッパの封... -
ときおぼえ世界史
【各国別①】フランスの封建社会 ― 王権弱体から絶対王政への道
フランスの封建社会とは、王が最上位に立ちながらも実権をほとんど持たず、地方の諸侯が独自に支配を行った分権的な政治体制を指します。この制度は中世ヨーロッパ全体に広がった封建制の典型であり、王と諸侯・騎士・農民が土地を媒介にした主従関係によ... -
ときおぼえ世界史
フランス革命の転換点をたどる ― 理想の誕生から制度の完成まで
フランス革命の転換点とは、1789年から1799年までの10年間で、政治・社会・思想の方向が大きく変わった瞬間を指します。革命は「自由」「平等」「国民主権」という理念のもとに始まりましたが、それは一直線に進んだわけではありません。理念が生まれ、行...