「てこの原理」を英語で何と言うでしょうか?
(小学校のときの理科で支点、力点、作用点などを習ったと思います。これらの英訳も後ほど紹介します。)
use the principle of ( ) .
(てこの原理を使う)
( )の中に入る単語は何でしょうか?
↓
↓
↓
↓
正解は次のようになります。
use the principle of ( lever) .
(てこの原理を使う。)
leverとleverageの意味を混乱しがちですので、説明しておきますと、
単語 | 意味 | 用途 |
---|---|---|
lever | てこ(道具そのもの) | 物理・機械の用語 |
leverage | てこの「効力」や「影響力」 | 抽象的・比喩的な使い方が多い |
上記のような違いがあります。

leverを使って、Leverageを説明してみると次の通りになるよ。
Leverage comes from the word lever, a simple machine that lets you lift a heavy object with less force.
In the same way, leverage means using something small or limited—like resources, money, or influence—to achieve a greater effect or advantage.
「レバレッジ(leverage)」は「てこ(lever)」という単純な道具から来た言葉です。
てこは、少ない力で重いものを持ち上げることができる道具です。
同じように、「leverage」とは限られたもの(資源、お金、影響力など)を使って、大きな成果や効果を得ることを意味します。
レバレッジは、「借入金や信用取引を用いて少ない資本で利益率を高める投資手法」という経済用語としても知られています。



確かにレバレッジは、投資の話のときによく出てくるわよね。



leverageは、次のように日常英語でも「影響力」「強みを活かす」という意味で使われます
He used his connections as leverage.
(コネを武器にした)
The company leveraged its brand to enter new markets.
(ブランドを活かして新市場に進出した)
ちなみに、てこの3要素の支点、力点、作用点は次のように言います。
日本語 | 英語 | 読み方 | 説明 |
---|---|---|---|
支点 | fulcrum | フルクラム | てこの回転の中心になる点 (固定されている点) |
力点 | effort (point) または point of effort | エフォート(ポイント) | 力を加える点 |
作用点 | load (point) または point of load | ロード(ポイント) | 物体に力が加わる点 (持ち上げる対象) |



ちなみにてこの原理とは何かと英語で説明するとど言うと思う。



うわっ、英語だけでなく、理科の力も問われるのね(笑)
The principle of the lever states that a small force applied at a greater distance from the fulcrum can lift a heavier load that is closer to the fulcrum.
てこの原理とは、支点から遠い位置に小さな力を加えることで、支点に近い重い物体を持ち上げることができるという法則です。



てこの3要素も説明してみよう!
- Can you explain the fulcrum?
(支点を説明してくれますか?) -
The fulcrum is the fixed point that the lever rotates around.
支点は、てこが回転する固定された点です。 - Can you explain the effort ?
(力点を説明してくれますか?) -
The effort is the point where force is applied.
力点とは、力を加える点のことです。The farther the effort is from the fulcrum, the easier it is to lift the load.
力点が支点から遠いほど、少ない力で重いものが持ち上げられる。 - Can you explain the load ?
(作用点を説明してくれますか?) -
The load is the object or weight that the lever moves.
作用点は、てこが動かす対象物や重りのある点です。



これは少し難しいね。あと、てこの原理と言えば、次のアルキメデスの有名なことばも覚えておくといいかも。
“Give me a place to stand and a lever long enough, and I will move the world.”
「立つ場所と十分に長いてこを与えよ、さすれば地球を動かしてみせよう」
ーArchimedes(アルキメデス)の名言ー
【関連表現】
・I’ll not budge an inch.
(私はテコでも動きません。)
☞“not budge an inch”で「1インチも動かない」という意味になります。決心や態度を変えないという意味合いの表現ですので、状況によっては、日本語の「テコでも動かない」とは若干ニュアンスがズレる場合があります。
Kites rise highest against the wind -not with it.
(たこが一番高く上がるのは、風に向かっている時だ。風に流されている時ではない。)
ーWinston Churchill(ウインストン・チャーチル)の名言ー
2つの名言は理科の要素を含む名言ですが、文系人間の私にもかろうじて理解ができます。(笑)
この名言は、チャーチルらしい不屈の闘志を感じます。それにしても逆境と成功の関係をたこの上がり方になぞらえるとは、彼の発想力に驚かされました。
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