西アジア史– category –
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西アジア史
【世界史用語】ハラージュを分かりやすく解説
ハラージュは、征服地の農地そのものに課された土地税です。 重要なのは、ハラージュが本来「人」ではなく「土地」にかかる税であった点です。理論上は、土地を所有・耕作する者であれば民族や宗教を問わず負担する仕組みでした。 初期イスラーム国家では... -
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【世界史用語】ジズヤを分かりやすく解説
ジズヤは、イスラーム国家に服属しながら改宗しない人々、すなわちジンミー(保護民)に課された人頭税です。 軍役を免除される代わりに、信仰の自由と生命・財産の保護を保障されることへの対価という性格を持っていました。 イスラーム国家では、 ムスリ... -
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【世界史用語】マワーリーを分かりやすく解説
マワーリーとは、イスラーム帝国における非アラブ人のイスラーム改宗者を指す用語です。イスラーム国家に組み込まれた新たなムスリムであり、信仰上はアラブ人と平等であるはずの存在でした。 イスラームでは本来、民族ではなく信仰によって共同体が成立し... -
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ウマイヤ朝の成立から滅亡までをわかりやすく解説|拡大と差別構造の行き着いた先
ウマイヤ朝は、ムアーウィヤによって成立したイスラーム最初の世襲王朝であり、正統カリフ時代の共同体的統治から、官僚制と軍事力を備えた帝国国家へと転換した政権です。 首都ダマスクスを中心に、西は西ゴート王国の旧領イベリア半島、東は中央アジアに... -
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ムアーウィヤとウマイヤ朝の成立― カリフ制を王朝へ転換した現実政治
ムアーウィヤは、イスラーム史においてウマイヤ朝を開いた人物として知られています。 一般には「正統カリフ体制を終わらせた簒奪者」として語られることが多く、ハサンの退位やフサインの殉教と結びついて、否定的に理解されがちです。 その一方で、急速... -
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正統カリフ時代をわかりやすく解説
正統カリフ時代が「正統」と呼ばれる最大の理由は、カリフが血統によってではなく、イスラーム共同体の合議によって選ばれた点にあります。ムハンマドの死後、後継者は世襲で決められたのではなく、共同体の有力者たちの話し合いによって選出されました。... -
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イスラム原理主義とは何か ― イスラム主義・過激派との違いをわかりやすく解説
イスラム原理主義とは、イスラム教の教えをその原点に立ち返って理解し、忠実に実践しようとする立場を指します。ニュースや報道では「過激」「危険」といったイメージと結びつけられることが多く、イスラム主義やテロ組織と同一視されがちですが、こうし... -
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イスラム主義をわかりやすく解説― 宗教思想から政治運動へと展開した中東思想
イスラム主義とは、イスラム教の教えを単なる信仰の問題にとどめず、政治や社会のあり方そのものに反映させようとする思想・運動を指します。 現代中東をめぐるニュースで頻繁に登場するこの言葉ですが、「宗教なのか政治なのか分かりにくい」「過激派と同... -
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バアス党をわかりやすく解説 ― アラブ民族主義・世俗主義・独裁体制の実像
バアス党とは、20世紀中東で大きな影響力を持ったアラブ民族主義を基盤とする世俗政党です。 宗教ではなく民族と国家を軸に社会を統合し、近代的で強力な国家を建設することを目標としました。シリアやイラクで長期政権を築いたことで知られていますが、そ... -
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パレスチナ民族運動の原点と挫折― 1930年代アラブ反乱が残したもの
パレスチナ問題の歴史をたどると、多くの人は1948年のイスラエル建国や中東戦争から関心を持ちがちです。 しかし、そのはるか以前、民族運動としてのパレスチナ闘争が初めて本格化し、そして決定的な挫折を経験した時期がありました。それが、1936年から39...