2025年9月– date –
-
ときおぼえ世界史
【大学受験世界史】ラテン語文化と中世ヨーロッパの知識体系を整理する|スコラ学・神学・大学制度
中世ヨーロッパを理解するうえで欠かせないキーワードが「ラテン語文化」です。 古代ローマ帝国の公用語であったラテン語は、西ローマ帝国滅亡後も学問・宗教・行政の共通言語として生き続け、ヨーロッパの知識体系を形づくる基盤となりました。 修道院や... -
ときおぼえ世界史
【大学受験世界史】ニュートンと近代科学の成立|科学革命の総まとめ
16〜17世紀のヨーロッパは、宗教改革や大航海時代と並行して「科学革命」と呼ばれる大転換期を迎えました。 古代以来のアリストテレス的自然観やスコラ哲学的な枠組みが揺らぎ、観察と実験、数学的思考を重視する「近代科学」が誕生します。 その頂点に立... -
ときおぼえ世界史
【世界史解説】ハプスブルク家とブルボン家の対立とは?|三十年戦争・スペイン継承戦争の背景と影響
ヨーロッパ近世の国際政治において、最も重要な対立軸のひとつが「ハプスブルク家」と「ブルボン家」の争いです。 神聖ローマ帝国とスペインを支配したハプスブルク家と、フランスを統治したブルボン家は、宗教・領土・覇権をめぐり幾度も衝突しました。 ... -
教皇権の盛衰
【世界史】ヴォルムス協約を徹底解説|叙任権闘争の終結と皇帝権の制限
ヴォルムス協約とは、1122年に神聖ローマ皇帝ハインリヒ5世と教皇カリストゥス2世が締結した、叙任権(司教や修道院長を任命する権利)をめぐる長き対立に終止符を打った協定です。 この協約によって、皇帝が聖職者に「世俗的権威」を授与することは認める... -
ときおぼえ世界史
【受験世界史】啓蒙専制君主を徹底解説|フリードリヒ2世・ヨーゼフ2世・エカチェリーナ2世の改革と限界
18世紀のヨーロッパでは、絶対王政の枠組みを保ちながら啓蒙思想を政策に取り入れる君主が登場しました。 彼らは「啓蒙専制君主」と呼ばれ、プロイセンのフリードリヒ2世、オーストリアのヨーゼフ2世、ロシアのエカチェリーナ2世が代表的です。 彼らは合理... -
ときおぼえ世界史
【世界史】ドイツ観念論のポイント整理|カント・フィヒテ・ヘーゲルと弁証法
近代ヨーロッパ思想の流れの中で、啓蒙思想を受け継ぎながらも新しい方向へ展開したのが「ドイツ観念論」です。 18世紀末から19世紀前半にかけて、カントを起点としてフィヒテ、シェリング、ヘーゲルらが展開した哲学体系は、単なる思想の一ジャンルにとど... -
ときおぼえ世界史
【受験世界史】大陸合理論とイギリス経験論を徹底比較|デカルトからロック・ヒュームまで
近代ヨーロッパ思想史において、大陸合理論とイギリス経験論は対照的な哲学潮流として知られています。 前者は「理性」を知識の源泉とみなし、デカルト・スピノザ・ライプニッツといった思想家が展開しました。 一方、後者は「経験」を出発点とし、ロック... -
ときおぼえ世界史
【受験世界史】啓蒙思想を徹底解説|合理主義と経験論からフランス革命まで
18世紀ヨーロッパを代表する思想潮流が「啓蒙思想」です。絶対王政と教会権威が支配する社会のなかで、人間の理性や経験を信頼し、社会や政治を改革できると信じた人々が現れました。 その背景には、17世紀科学革命の成果、そして「大陸合理論」と「イギリ... -
ときおぼえ世界史
【大学受験世界史】自然法とは何か|スコラ哲学から啓蒙思想への流れを徹底解説
世界史の思想史の中でも、「自然法」は近代政治思想を理解するための出発点です。 ホッブズ・ロック・ルソーといった思想家を学ぶ際に必ず出てくる用語ですが、実はその源流をスコラ哲学にまでさかのぼって整理する必要があります。 入試では「自然法=自... -
ときおぼえ世界史
【世界史】実在論と唯名論をやさしく解説|中世思想から近代への架け橋
世界史を学んでいると、「実在論」と「唯名論」という言葉に出会うことがあります。 教科書には小さく載っていますが、意味がつかめず「なんとなくスルー」してしまう受験生も多いでしょう。確かに入試で直接問われることは稀です。 しかし、この二つの立...