「一億人の英文法」| 話すだけでなく、読み書き会話にも使える文法書

当ページのリンクには広告が含まれています。

一億人の英文法』
(大西泰斗 / ポール・マクベイ著)

「一億人の英文法」は、従来の文法書と異なり、「ネイティブの意識」
フォーカスした型破りな参考書になっています。

すべての日本人に贈る「話すため」の英文法というサブタイトルから分かる
ように、従来の「読むため」の文法書ではなく、「話すこと」を目的とした
実用的な解説が特徴となっています。

では、なぜ私がこの本を「読むための英文法書」として紹介したかというと
一語一句訳読する読み方を卒業し、英語を英語のまま理解して多読するため
には、「こういう気持ちでこの文は作られているんだ。」というイメージを
捉えることが非常に有効だからです。

イメージとはどういうことかを説明すると、例えば現在完了を学習するとき
〈継続〉〈経験〉〈完了〉〈結果〉という4つの用法を習うのが普通ですが、
この本では、〈今に差し迫ってくる〉というイメージで説明しています。
※この点の詳しい解説は、実際に本をご確認下さい。

また、基本動詞の解説では、いくつかの用例を紹介しながらも、そこに共通
する基本イメージを豊富なイラストで分かり易く解説されています。

イメージで捉えることによって、日本語では同じ訳語になる単語をニュアンス
で使い分けることができるなどのメリットがあります。

しかし、人によっては、そういったイメージが漠然としていて、捉えにくい
思う人も多いです。特に時間の限られた受験勉強では、イメージなんかよりも
頻出の文法事項を強引に暗記した方が効率的だというのも一理あります。

「一億人の英文法」は、同じく定評のある総合英語Forest(桐原出版)
よく比較されます。そして、クセの少なさなどから受験生の評判はForestに
軍配があがるようです。

しかし、「一億人の英文法」と「総合英語Forest」を比較するのは、意味が
ないように私には思えます。

この2つの良書は、それぞれ目指すところが異なるからです。

受験を乗りこえる効率性を考えれば、「総合英語Forest」の圧勝になると思い
ます。

受験を終えた大学生や社会人などが、「話す英語」や「英文のより深い理解」
を目指す、「脱・受験の英語学習」に最適の一冊になるはずです。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
☞「英語は早くて聴き取れない!」という方にオススメです

【スコットペリー最新作】今日学んで明日聞こえる!効果抜群の新リスニングプログラム教材!リアル・イングリッシュ「ネイティブスピード」/今なら生の英会話を学ぶ「English Live」付き!

コメント

コメントする