会話に役立つ本として
「英会話1000本ノック」(スティーブ・ソレイシィ著)
を紹介いたします。
NHK教育テレビ『スティーブ・ソレイシティのはじめよう英会話』
などで人気を博したスティーブ・ソレイシィ氏による著書になります。
通常は英会話の本というと、
①「話すための英文法」に代表されるように文法項目ごとに
例文が網羅されたもの。
②「これで話せる英会話の基本文型87」に代表されるように
文型によって例文を網羅したもの。
③「リアルな日常表現2900英会話フレーズブック」に
代表されるボリュームのあるフレーズ集。
これらが、主な分類になると思います。
しかし、「英会話1000本ノック」は、
「会話の基本スキルを育成するトレーンング」
という他書とはひと味違うコンセプトがあります。
「会話の基本スキル」とはどういうことかと言えば、
例えば、「Do you have a car?(車、持っていますか?)」
と聞かれたら、「Yes, I do.」あるいは「No, I don’t.」とだけ
答えるのではなく、
まず、第1ラウンドとして、「Yeah.(はい)」
と【ひとこと】で答える。
次に第2ラウンドとして、
「But I don’t use it often.(でもあまり運転しませんね)」
と【補足】して答える。
最後に第3ラウンドとして、
「How about you?(あなたは?)」
と【はずみ】をつける聞き返しをする。
この3つのステップを基本として、
「本当の会話」をすることを目的にしています。
質問に対して、YESやNOで答えるだけでは、文法的に正しくても
会話とは言えないという著者の考え方が反映された作りになって
います。
意外とこういった作りの書籍は今までなかったので、
いろいろなパターンの1000本ノックを通して、
会話の広げ方が自然と身についてくる作りになっています。
「英会話1000本ノック」は、次のような学習者に役立ちます。
・英会話学校で会話がすぐ途切れて困っている方
・外国人との会話を目標にしている方
・ふつうの英会話本だと味気ないと感じている方
特に英会話学校に通っていて、一言で会話が途切れてしまうという悩み
を持たれている学習者にはうってつけの本になると思います。
ちょっとしたフレーズを間に挟むことによって
会話が想像以上にスムーズになると気づけるはずです。
コンセプトが優れているのでいくつか関連の書籍も
販売されています。
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