ときおぼえ世界史– category –
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【世界史】大北方戦争(1700〜1721)を徹底解説|スウェーデン帝国の衰退とロシア・ピョートル大帝の台頭
18世紀初頭、ヨーロッパ北方で激しい戦争が勃発しました。それが大北方戦争(1700〜1721)です。 17世紀の三十年戦争以来、バルト海を支配して「北方の覇者」となっていたスウェーデン帝国。 しかし、その黄金時代はこの戦争を境に終わりを迎えます。一方... -
オランダ独立戦争(八十年戦争)をわかりやすく解説|原因・経過・結果とその意味
オランダ独立戦争(八十年戦争, 1568〜1648)は、スペイン・ハプスブルク家の圧政に対してネーデルラント地方が独立を勝ち取った大規模な戦争です。 この戦いは単なる独立運動にとどまらず、宗教改革後のヨーロッパにおけるプロテスタントとカトリックの対... -
【世界史】アムステルダム金融市場とは?|17世紀オランダと近代資本主義の幕開け
17世紀のオランダは、ヨーロッパにおける商業・金融の中心として繁栄しました。 その象徴がアムステルダムに築かれた金融市場です。証券取引所や銀行の制度は、単なる地域経済の発展を超えて、後世の近代資本主義の基盤を形づくる大きな役割を果たしました... -
【世界史】第三次英蘭戦争(1672〜1674)|ルイ14世の介入と国際関係の変動
第三次英蘭戦争(1672〜1674)は、単なるイギリスとオランダの通商・海上覇権争いを超え、フランスのルイ14世による対オランダ戦(仏蘭戦争)と直結した“ヨーロッパ規模のパワーゲーム”でした。 イギリスでは王政復古後の財政難と親仏路線、オランダでは金... -
【世界史】第二次英蘭戦争(1665〜1667)|王政復古と商業競争の激化
イギリスとオランダのあいだで17世紀に3度も繰り広げられた「英蘭戦争」は、ヨーロッパ近世の国際関係と海上覇権の行方を決定づけた重要な戦争です。 その中でも1665年から1667年にかけて行われた「第二次英蘭戦争」は、イギリスにとっては王政復古直後の... -
【世界史】英蘭戦争を徹底解説|3度の戦争の原因・結果と海上覇権争いのゆくえ
17世紀、ヨーロッパは新たな覇権争いの時代へ突入しました。 スペインやポルトガルの没落後、商業と海上貿易をリードしたのはオランダでした。しかし、台頭するイギリスがその地位を脅かすと、両国は3度にわたって熾烈な戦争を繰り広げます。 これが「英蘭... -
【世界史】第一次英蘭戦争(1652〜1654)|航海法とクロムウェルの対外政策
17世紀のイギリスとオランダは、ヨーロッパ経済の中心をめぐる激しい競争を繰り広げました。 その火蓋を切ったのが「第一次英蘭戦争」(1652〜1654)です。 この戦争は単なる海上での衝突ではなく、イギリスが制定した航海法をきっかけに、国際的な通商ル... -
【世界史】商業ルネサンスを徹底解説|中世ヨーロッパ経済の変革と近代資本主義への道
「商業ルネサンス」とは、中世ヨーロッパにおいて農業生産力の向上を背景に、都市の復活、定期市の発展、遠隔地交易の拡大が進み、さらに金融・信用制度の革新が加わった時代を指します。 封建社会の中で制約を受けていた商業活動が、13世紀以降飛躍的に成... -
【世界史】東西教会分裂とは何か|ラテン教会と正教会の分裂の概要
世界史の学習において東西教会分裂(大シスマ、1054年)は、中世ヨーロッパ史を理解するうえで極めて重要な分岐点です。 それまで一体であったキリスト教会が、西ヨーロッパを中心とするローマ=カトリック教会と、東ヨーロッパ・ビザンツ帝国を中心とする... -
【世界史】神聖ローマ帝国の弱体化の流れを徹底解説|カノッサの屈辱からウェストファリア条約まで
神聖ローマ帝国は、中世から近世にかけてヨーロッパ世界に大きな影響を及ぼしました。 しかし、962年にオットー1世が皇帝として戴冠し成立したこの帝国は、絶頂期を迎える一方で、徐々に皇帝権の弱体化という不可逆の流れに巻き込まれていきます。 その始...