英語学習の中でも「リスニング」は特に苦手意識を持つ人が多い分野です。
英語の音が速すぎて聞き取れない、知っている単語なのに耳に入ってこない――そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
リスニング力を伸ばすには「自分の現在のレベルに合った教材」を選ぶことが非常に重要です。初級者がいきなりCNNやBBCを聞いても挫折しやすく、逆に中・上級者が簡単すぎる教材を使っても成長を感じにくいものです。
そこで本記事では、初心者から上級者まで、それぞれの英語力に合ったおすすめのリスニング参考書をレベル別に厳選してご紹介します。リスニング力アップのためのコツや、参考書の活用法もあわせて解説しますので、ぜひご自身のレベルにあった一冊を見つけてください。
なぜリスニングが重要なのか?
英語学習において「リスニングは後回しでいい」と考える人もいますが、実はリスニングこそが英語力全体の基礎を支える、非常に重要なスキルです。
私たちが日本語を習得したときも、最初は「聞くこと」から始まりました。英語も同じで、音声のインプットがなければ語彙の運用や文法の感覚、発音の習得も難しくなります。
リスニング力があると、会話のキャッチボールがスムーズになり、読解スピードも上がり、スピーキングにも自信が持てるようになります。つまり、リスニングは単なる“聞く力”にとどまらず、英語という言語を総合的に扱う力の土台なのです。
まずは、日本人がリスニングでつまずく理由を考えてみましょう。
日本人がリスニングでつまずく理由
日本人がリスニングでつまずく理由を3つ挙げます。
カタカナ英語の影響
英語学習者にとって意外と大きな障害となるのが「カタカナ英語」の存在です。
私たちは日常的に「コンビニ」「パソコン」「サラリーマン」など、カタカナで表記された“英語風”の言葉を使っていますが、これらの多くは実際の英語とは発音も意味も異なります。そのため、リスニングの際に本来の音と一致せず、「知っているはずの単語が聞き取れない」という事態が起こるのです。
例えば「アイスクリーム」は [ˈaɪskrɪːm] と一音で流れるように発音されますが、日本語の「アイス・クリーム」とはリズムも抑揚も異なります。また「エアコン」は英語では “air conditioner”。これを知らなければ、ネイティブの会話に出てきても理解できません。
カタカナ英語に慣れすぎてしまうと、英語の“音の感覚”がずれてしまうリスクがあります。リスニング力を高めるためには、カタカナから離れ、本物の英語の音とリズムを意識して学ぶことが大切です。

カタカナ英語の落とし穴は、次の動画が分かりやすかったわ!
学校教育でのインプット偏重
日本の学校教育では、英語の授業が長らく「読み書き中心」、つまりインプット偏重型で行われてきました。その結果、英単語や文法は覚えていても、英語を“聞き取る力”に苦手意識を持つ学習者が非常に多く見られます。なぜ、長年勉強してもリスニングが苦手なままなのでしょうか?
その主な理由は、「実際の英語の音」に触れる機会が圧倒的に少ないからです。授業では教師が教科書英語を読み上げるだけ、リスニング教材も発音が明瞭でスピードが遅いものに限定されがちです。これでは、実際の会話で使われるナチュラルスピードの英語や、リエゾン(音のつながり)、省略表現などに対応できる耳は育ちません。
また、リスニング後に「内容を問う問題」に答えるだけの受動的な学習が中心で、英語を“音として楽しむ”体験が欠けていることも大きな要因です。リスニング力を本当に伸ばすためには、量だけでなく質の高い音声に日常的に触れるアウトプット連動型の学習が不可欠です。
リスニングとリーディングの処理スピードの差
英語学習において、「読むと理解できるのに、聞くとまったくわからない」という経験をしたことはありませんか?その原因の一つが、リスニングとリーディングにおける「情報処理スピードの違い」にあります。
リーディングでは、自分のペースで読み返したり、意味を考えたりしながら進めることができます。わからない単語があれば辞書で調べる時間もあり、理解にかける時間を自由に調整できます。一方リスニングは、相手の話すスピードに合わせてリアルタイムで理解する必要があり、途中で止めることも巻き戻すこともできません。脳が音を瞬時に処理し、意味に変換するスキルが求められるため、難易度が格段に高くなります。



そうよね。リーディングだと返り読みがあるけど、リスニングは“返り聞き”ができないものね。
この処理スピードの差を埋めるためには、英語の音を「反射的に理解する回路」を作るトレーニングが不可欠です。リーディングで得た知識を“音の形”でも再認識し、聞き慣れた表現を増やすことで、少しずつリスニング力も向上していきます。
リスニングが英語力全体に与える影響
英語学習において、リスニングは単なる「聞く力」を育てるだけでなく、語彙力、文法理解、発音、さらにはスピーキング力や読解力にも波及的な効果をもたらします。音のインプットを通して、英語全体の土台を強化する鍵となるのがリスニングなのです。
語彙力・文法力の定着に貢献
リスニング学習は、語彙力や文法力の定着にも大きく貢献します。なぜなら、音声を通じて英語に触れることで、机上で学んだ単語や文法が“実際に使われる形”として記憶に残りやすくなるからです。
例えば、教科書で「現在完了形」を学んだとしても、それが日常会話でどのように使われるのかを知らなければ、実感を持って理解するのは難しいものです。しかし、ネイティブの会話の中で “I’ve just finished my homework.” という自然な使い方を何度も聞けば、文法も語彙も「こう使うのか」と腑に落ち、記憶にも定着しやすくなります。
また、リスニングは反復練習に最適な学習方法です。同じ音声を何度も聞くことで、重要語句や構文が自然と頭に入り、アウトプットの場でもスムーズに使えるようになります。リスニングは単なる“耳の訓練”ではなく、語彙と文法を「使える知識」に変えるための橋渡しなのです。
会話力(スピーキング)への橋渡し
リスニング学習は、スピーキング力を高めるための重要な“橋渡し”となります。というのも、英語を話すためには、まず相手の言っていることを正確に聞き取る力が不可欠だからです。聞き取れなければ、会話は成立しません。リスニング力を高めることは、スピーキング力の土台を築くことに直結するのです。
さらに、リスニングを通じて英語の「自然なリズム」や「イントネーション」、「使えるフレーズ」が身につくと、自分の発話にもそれが反映されていきます。たとえば、何度も “How’s it going?” を耳にすれば、自分の口からも自然と同じ表現が出てくるようになります。この“音ごと覚える”体験は、単語や文法だけの学習では得られない、実践的なスピーキング力へとつながります。
リスニングは“受け身”の練習に見えて、実は“話すための準備”でもあるのです。しっかり聞くことができる人ほど、話せるようになるのも早い——それがリスニング学習の本当の価値です。
英語の“感覚”を養う土台
英語を「理解できる」ようになるだけでなく、「なんとなく分かる」「こう言えば自然」と感じられるようになるには、“英語の感覚”を身につけることが大切です。そしてその感覚を養う最も効果的な方法のひとつが、リスニングです。
リスニング力を伸ばす正しい学習法
英語の音声をBGMのように「聞き流す」学習法は、気軽に始められる点では魅力的ですが、それだけでリスニング力が大きく伸びることはほとんどありません。
人間の脳は、注意を向けていない情報を深く処理しにくいため、ただ流しているだけでは音声の意味や構造を捉えきれないのです。リスニング力を高めるには、意識的に音を「聞き取る」姿勢と反復練習が欠かせません。
「多聴」と「精聴」のバランス
英語のリスニング力を効果的に伸ばすためには、「多聴」と「精聴」をバランスよく取り入れることが鍵となります。
どちらか一方に偏ると、伸び悩みや理解不足につながることがあるため、目的やレベルに応じて両者をうまく組み合わせることが大切です。
「多聴」は、意味をすべて理解しようとせず、たくさんの英語を聞き流すようにして英語の音やリズムに慣れる練習です。通勤中や家事の合間などに活用しやすく、耳を“英語モード”に慣らす効果があります。一方で、「精聴」は一つの音声を何度も繰り返し聞き、意味・文法・発音まで細かく確認していく集中型の学習です。聞き取れなかった箇所を徹底的に分析することで、理解力と聞き取り精度が大きく向上します。



ただし、他の作業をしながらの、ただの流し聞きはあまり意味がないよ。



流し聞きと多聴は別物なのね。
リスニング力を本気で伸ばしたいなら、「多聴で量をこなし、精聴で質を高める」というバランスが理想的です。目的や時間帯に応じて使い分けながら、効率的に耳を鍛えていきましょう。



多聴の素材として、「TED Talks」が無料で活用できるので、オススメです!


ディクテーション、シャドーイング、リプロダクション
英語リスニング力を本格的に鍛えるには、ただ聞き流すだけでは不十分です。
「英語の音を正確に聞き取り」「意味を理解し」「自分で再現する」という一連のプロセスを丁寧に積み上げていくことが必要です。そこで活躍するのが、ディクテーション・シャドーイング・リプロダクションという3つのトレーニング法です。
それぞれの特徴と効果的な使い方を理解し、日々の学習に取り入れることで、リスニング力だけでなくスピーキングや文法力、語彙力の定着にもつながります。以下、それぞれの学習法について詳しく解説していきます。
ディクテーション(Dictation)|聞き取った英語を“書き出す”力を育てる
概要:
ディクテーションは、聞こえてきた英語を一語一句書き取るトレーニングです。意味を考える前に、まず“何が聞こえたのか”に集中することで、英語の音に対する集中力と注意力を高めることができます。
効果:
- 音と文字の一致感覚を身につける
- 単語のリエゾン(音の連結)や消失などの音変化に気づく
- 綴りと発音の関係が理解できる
- 自分の「聞き取れない部分」が可視化され、弱点が明確になる
学習の流れ:
- 10〜30秒程度の音声を用意(ニュース、教材、会話など)
- 一文ずつ停止しながら、聞こえた音をノートに書き取る
- 音声スクリプトと照らし合わせ、聞き取れなかった箇所を確認
- 書き取れなかった単語や表現を復習し、再度聞いて再確認
おすすめ:
初中級者には特におすすめです。スクリプト付きの教材(NHKラジオ英会話、VOA Learning English など)を活用すると効率的です。





ディクテーションは多くの英語上級者が効果があると紹介しているメソッドだけど、かなり負荷の高いトレーニングだ。だから、無理をし過ぎないことも大切だよ。次の動画でもそんなことを語っているよ。



次のレベルの動画でディクテーションを続けたら、かなり実力がつくよ。



この動画の音声の一文はすごく短いのに、聞き取れないところが多かったわ。
シャドーイング(Shadowing)|聞こえた英語を“そのままマネる”実践トレーニング
概要:
シャドーイングは、音声を聞きながら、1〜2語遅れてそのまま口に出して追いかけていくトレーニングです。まるで“影”のように英語をなぞることからこの名前がついています。聞いた英語を即座に発声するため、集中力と瞬発力が鍛えられます。
効果:
- ナチュラルスピードの英語に慣れる
- 発音・イントネーション・リズムが身につく
- 音と意味を結びつけながら処理する力が育つ
- スピーキングにも直結する(聞ける=話せる)
学習の流れ:
- 自分のレベルに合った音声を選ぶ(速すぎないもの)
- スクリプトを見ながら意味を理解し、語彙も確認
- スクリプトを見ずに音声に合わせてシャドーイング(初めはゆっくり)
- 録音して自分の発音やテンポをチェックするとさらに効果的
ポイント:
完璧な発音を目指すよりも、「タイミングと抑揚」を意識することが大切です。慣れてきたら、ネイティブ音声にどれだけ自然に合わせられるかが上達の指標になります。



アンジェラー・リー・ダックワースさんのスピーチはシャドーイングの練習に最適だよ。



わたしもこのスピーチ動画は何度も聞いたわ!



このレベルが早すぎて厳しいという人は、SLOW ENGLISHシリーズがオススメだよ。
リプロダクション(Reproduction)|聞いた内容を“自分の言葉で再現”する応用練習
概要:
リプロダクションとは、英語の音声を一度聞いたあと、その内容をスクリプトなしで自分の言葉で再現するトレーニングです。記憶力、要約力、スピーキング力が問われるため、やや上級者向けの方法ですが、非常に高い学習効果が期待できます。
効果:
- 聞き取った内容を整理・理解する力が身につく
- 自分の語彙や文法を使って表現する応用力が育つ
- 英語で考える回路(英語脳)をつくる訓練になる
- スピーキング試験(英検二次、IELTS、TOEFL)対策にも最適
学習の流れ:
- 20〜40秒程度の短めの英語音声を聞く(1〜2回)
- 一時停止し、自分の言葉で英語の内容を口頭で再現
- スクリプトと比較しながら言い回しや文法をチェック
- 修正しながらもう一度再現してみる
応用法:
リスニング教材に限らず、TED TalksやYouTube、英語ニュースなど、内容がある程度まとまったものを選ぶと、要約力も鍛えられます。
3つのトレーニングは組み合わせがカギ!
これらのトレーニングは、それぞれに異なる効果がありますが、組み合わせて使うことで学習効果は飛躍的に高まります。
【初級者向け】リスニング初心者が多聴の前に学ぶべき3つのこと
英語のリスニング力を鍛えるためには、多くの英語を聴こうとするのは当然と思われるでしょう。
しかし、リスニング初心者が多くの英語を聴こうする前にしてぜひ学んでおいて欲しいことが3つあります。
音声変化+正しい発音方法+基礎単語の正しい発音
音声変化(「短縮」「連結」「脱落」「同化」「弱形」「変形」)
英語のリスニング力を高める上で、日本人学習者が特に苦手とする「短縮」「連結」「脱落」「同化」「弱形」「変形」といった音声変化を理解し、実際の音として聞き取れるようになることは非常に重要です。
こういった英語の話し言葉で単語同士が滑らかにつながる音声現象のことをリエゾン(liaison)とも言います。
学校英語では主に文法や単語、整った発音の読み上げに触れることが多く、ネイティブの自然な会話で頻出する音声変化にはほとんど対応できていません。そのため、「単語は知っているのに、何を言っているのか全く聞き取れない」という現象が頻発します。
たとえば、「What do you want to do?」というフレーズは、実際の会話で「Whaddaya wanna do?」のように発音されることが多く、短縮(What do you → Whaddaya)、連結(want to → wanna)が起こっています。
また、「next day」が「nex day」のように[t]が脱落するケース、「good boy」が「goob boy」のように[d]と[b]が同化するケースもあります。さらに、助動詞や前置詞などの機能語が弱く発音される「弱形」、強勢や文脈によって音が大きく変化する「変形」も加わることで、聞こえる音は教科書通りではありません。
たとえば、ネイティブが「I could have told you.」と言う時、実際には「I coulda told ya.」としか聞こえない場合があります。文法的には知っていても、「coulda」や「ya」が単語と認識できなければ、意味の理解に至らず、リスニングは失敗に終わります。
これらの音声変化を学ぶことは、英語を「目で読む」言語から「耳で聞く」言語に変える第一歩です。映画や海外ドラマ、ネイティブの会話を「何となく」で済ませず、「どこでどう音が変化しているか」を意識的に捉える訓練を重ねることで、次第に「聞き取れる耳」が育っていきます。英語のリスニング力を本質的に鍛えるには、こうした音声変化のルールと実例に数多く触れ、音の変化に“慣れる”ことが不可欠なのです。
『英語リスニングのお医者さん』(語研)
特徴:
リスニングが苦手な人の“アレルギー”を改善するために設計された参考書。聞き取り不能の原因を「音の変化」—短縮・連結・脱落・同化・弱形・変形の6タイプに分類し、それぞれを意識できるトレーニング問題で徹底強化 。収録音声はやや速めで、TOEICなど実戦試験を想定。さらに、日本人特有の発音問題も含め、発音改善とリスニングの二軸でスキルアップが狙えます 。
絶対『英語の耳』になる!リスニング50のルール


特徴:
ネイティブの英語が聞き取れない理由を50のルールで丁寧に解説したリスニング対策本です。音の変化(連結・脱落・同化・弱形など)やイントネーション、スピードへの慣れ方など、日本人が苦手とするポイントに焦点を当て、理論と実践をバランスよく学べます。音声教材付きで、実際に耳で確かめながらトレーニングできるのも魅力。英語が「音」として自然に入ってくる感覚を育てたい人におすすめの一冊です。
新装版 英語の発音パーフェクト学習事典
特徴:
英語の正しい発音を理論と実践の両面から徹底的に学べる一冊です。
母音・子音の音声記号ごとの詳細な解説に加え、音の連結・脱落・同化など、英語特有の音声変化にも対応。ネイティブの発音に近づけるための口の形・舌の位置などの図解も豊富で、視覚的にも理解しやすい構成になっています。音声データも充実しており、リスニング力とスピーキング力の向上にも効果的です。発音を基礎からしっかり学び直したい人に最適です。



リエゾンの知識がまったくないという場合は、次の関連記事と動画も参考にしてね。


正しい発音方法を学ぶ
英語のリスニング力を伸ばしたいと思ったとき、多くの人は「とにかくたくさん聞こう」と考えます。もちろん、多聴は大切な練習法ですが、実は「正しい発音の仕方を学ぶこと」が遠回りのように見えて、実はもっとも近道になる場合が多いのです。なぜなら、「自分が発音できない音は、正確には聞き取れない」からです。
たとえば、日本人学習者にとって特に難しい「r」と「l」の音の違い。この2つは見た目も似ており、発音も似ているように思えますが、口や舌の位置、息の出し方が全く異なります。自分で「right」と「light」を正しく発音できないと、ネイティブが言っているときも、その違いに耳が反応しません。しかし、一度その発音方法をしっかり学び、口の動きと音の関係を体得すると、その瞬間から「違いが聞こえる」ようになります。
英語の発音をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
急がば回れ!正しい発音のコツを掴むと聞こえるようになる
特徴:
発音に苦手意識を持つ人でも基礎から安心して学べる親切設計の参考書です。アルファベットの音から始まり、母音・子音、リズムやイントネーション、音声変化(連結・脱落など)までを段階的に解説しています。
イラストや図解が豊富で、口の形や舌の動きも視覚的に理解できます。CD音声付きで耳からの学習もサポート。中学レベルの英語力から無理なく始められるのが魅力です。
世界一わかりやすい英語の発音の授業
日本人がつまずきやすい発音のポイントを徹底的にわかりやすく解説した一冊です。
カタカナ英語との違いや、音の出し方・口の動かし方を図や写真で視覚的に理解でき、初学者でも無理なく正しい発音が身につきます。発音記号の読み方から音声変化、リズムまで丁寧にカバーしており、スピーキングやリスニング力向上にも直結する実用的な内容です。



ちぐささんの動画が発音の勉強になったわ。



英語の発音は、説明がしっくりくる参考書とそうでない参考書が人によって違うことが多いよ。僕は複数の参考書でしっくりくる部分をつまみ食いしたよ。



たしかにこの参考書はこの発音の説明は分かりやすいけど、別の発音はよく分からないということがあったわ。自分に合う部分を使い分けることも大切ね。
基礎単語の正しい発音
英語学習者の多くが見落としがちなのが、「基礎単語の発音ミス」です。
難しい単語や専門用語の発音には注意を払っていても、実は「中学レベルの基本単語」の発音を正しく覚えていないケースが非常に多いのです。これはリスニング力やスピーキング力の伸び悩みにもつながる、意外な落とし穴です。
聞き取れない部分があると、リエゾンや話者のスピードが原因と思ったら、簡単な単語が思っていた発音と違ってたということは、よくあることです。
たとえば、誰もが知っている単語 “vegetable”。「ベジタブル」とカタカナで覚えている人が多いですが、実際の発音は /ˈvedʒ.tə.bəl/(ヴェジタブルではなく「ヴェジタボゥ」に近い)で、“e” の音が省略され、3音節ではなく実質2音節で発音されます。ネイティブの発音を聞いても、自分の中の「ベジタブル」と一致しないため、リスニングの際に聞き取れなかったり、会話で通じなかったりするのです。
もう一つの例は “chocolate”。これも日本語では「チョコレート」と覚えがちですが、ネイティブは /ˈtʃɑː.klət/ と発音し、「チョコリット」または「チャクレット」のように2音節で発音します。“late” の部分の母音が落ちているのです。こうした音の脱落や変化は、英語ではごく自然なことですが、カタカナ発音だけで覚えていると、正しい音とのズレに気づかず、リスニングの妨げになります。
また、“comfortable”(快適な)もよくある例です。「コンフォータブル」と4音節で発音してしまいがちですが、実際は /ˈkʌmf.tə.bəl/、「カムフタボゥ」に近く、4音節ではなく3音節以下で発音されることが多いのです。このように、綴りと発音が一致しない単語が英語には数多く存在し、学習初期に曖昧なまま覚えてしまうと、あとから聞き取れなくなる原因になります。



日本人は、英単語を覚えるとき、何音節なのかをあまり意識しないけど、とても重要なのね。



そうなんだよ。英語はリズムと言葉の「長さ」で意味を聞き取る言語だよ。だから、 日本字がよくするように音節を増やしてしまうと、ネイティブには「その単語」だと認識されにくいんだ。
基礎単語ほど、発音を正確に覚えることが大切です。なぜなら、会話やリスニングで頻出するからです。普段からよく使う単語が正しく聞き取れなかったり、通じなかったりすると、英語そのものへの自信も失われかねません。
ぜひ一度、発音記号や辞書音声を使って、基本単語の発音を見直してみてください。身近な単語ほど、発音の見直しがリスニングと発話の大きなブレイクスルーにつながるはずです。



他にも日本人良く誤読しがちな単語を紹介するよ。
単語 | 正しい英語発音(カタカナ表記) | 日本人によくある誤読 |
---|---|---|
allow | アラウ | アロー、アラオなど |
vitamin | ヴァイタミン(米)、ヴィタミン(英) | ビタミン |
focus | フォウカス | フォカス |
jewelry | ジュウリィ | ジュエリー |
また、日本人学習者が見逃しがちな点として、英語を話すときに、正しいアクセント(強勢)を意識しないと、相手に言いたいことが伝わらなかったり、誤解されたりすることがあるということが挙げられます。
なぜなら、英語では単語ごとに「どこを強く読むか」が意味の理解に直結しているからです。日本語では比較的フラットなイントネーションが多く、どこを強く読むかがそれほど意味に影響しないため、日本人学習者にとっては英語のアクセントが見落とされがちなポイントです。
例えば、「record」という単語は、アクセントの位置によって意味が変わる代表的な例です。名詞として「記録」という意味で使うときは「récord」(前にアクセント)、動詞として「記録する」と言うときは「recórd」(後ろにアクセント)になります。
I bought a new récord.(新しいレコードを買った)
I will recórd this meeting.(この会議を録音します)
このように、アクセントを間違えると「名詞のつもりが動詞に聞こえる」といったことが起こり、会話がスムーズにいかなくなってしまいます。
さらに、「desert」という単語も同じく注意が必要です。



名詞で「砂漠」は「désusrt」(前にアクセント)、動詞で「見捨てる」は「desért」(後ろにアクセント)となりなるよ
The Sahara is a huge désusrt.(サハラは広大な砂漠です)
He desérted his friends.(彼は友人を見捨てた)
もしこれを逆に発音してしまうと、「砂漠」が「見捨てる」に聞こえてしまうのです。
また、複数の単語が似たような発音を持つ場合でも、アクセントが違うことで聞き分けられることがあります。例えば、「present」という単語は「プレゼントする(動詞)」と「贈り物(名詞)」でアクセントが異なりますし、「object」「import」「conduct」なども同様です。これらを正しく使い分けるには、アクセントの知識が不可欠です。
日本人が思っている以上にネイティブの聞き手は、アクセントの位置を頼りに単語を瞬時に認識しているため、アクセントが間違っていると、例え発音がきれいでも「何の単語を言っているのか分からない」という事態になりかねません。
つまり、英語のリスニングやスピーキング力を高める上で、単語の意味やスペルと同じくらい、「アクセントの位置を覚える」ことが重要なのです。
聞き取れる英語、伝わる英語を身につけるためには、アクセントの習得は避けて通れないステップなのです。



僕も中学生の頃、英語の試験でアクセントが出題されるのを馬鹿らしいと手を抜いてたのだけど、アクセントの重要性を知って、高校生の頃からは単語を覚える時に発音だけでなくアクセントにも気を配るようになったよ。



アクセントの位置を間違えるだけで、伝わらない可能性があるって意外だったわ。
データベース3300 基本英単語・熟語
この1冊で中学・高校(基礎)の英単語の正しい発音を確認し直そう!
特徴:
中学レベルから高校基礎レベルの重要単語・熟語を効率よく学べる構成で、例文・発音記号・類義語も充実しており、初学者にも使いやすい単語集です。
英語が高校・大学時代に得意だった人も、プライドを捨ててこのレベルの英単語を聴き直していただきたいです。
目で覚えるのと、耳で覚えるのは別物だと思って、基礎単語をやり直すことで、今後のリスニングの伸びが違ってくるはずです。
大学受験レべルの難易度の高い単語帳よりも、中学レベル寄りの単語帳を選ぶといいでしょう。
おすすめの英語リスニング参考書
試験対策型①英検リスニング対策本(5級〜1級)
英検分野別ターゲット英検2級リスニング問題 改訂版
英検2級の出題傾向に即した構成で、リスニング力を効率的に強化できる


特徴:練習60問+模擬60問で計120問を収録。英検の本番同様の音声付きで、アプリ・音声DL対応、パターン別演習が充実した対策書です。
試験対策型②TOEICリスニング専用書
TOEIC(R) L&Rテスト 究極の模試600問+
本番同様の難易度と構成で600問を解ける!実践力を徹底的に鍛えるTOEIC模試集


特徴:
追加練習問題も収録し、合計600問を解くことができる実践力強化のための一冊です。実際の試験に近い構成・難易度で作られていて、試験本番への対応力を養うのに最適です。
さらに、詳しい解説やスコア換算表、復習しやすい音声付きで、弱点克服とスコアアップをしっかりサポートします。自宅で本番さながらの模試体験が可能です。
今まで受験英語でリーディングしか勉強してこなかったが、TOEICの受験をすることで、リスニングへの意識を高めること学習者が多いようです。
英語技能の評価のモノサシとして批判も多いTOIECですが、リスニングの比重を上げるきっかけとして、日本人の英語学習者にポジティブな影響を与えていると言えるでしょう。
そのTOEICのリスニングの対策本として、特に評判の高い1冊です。
試験対策型⑤大学受験対策リスニング
改訂版 大学入試 関正生の英語リスニング プラチナルール
全国の入試問題を分析した結果導きだされた、「聞き方のコツ」と「解き方のルール」を具体的に解説!


特徴:
人気英語講師・関正生氏がリスニング力を飛躍的に高めるための「本質的なルール」を徹底解説した参考書です。
入試英語で問われる音声変化(連結・脱落・同化など)や、ネイティブの話す自然な英語の特徴を体系的に学べる構成になっており、「聞こえない理由」が論理的にわかります。
英文の構造や文脈の取り方まで丁寧にフォローされており、音・意味・文の三位一体でリスニング力が鍛えられる一冊です。音声ダウンロード付きで、通学時間などにスマホでの学習も可能です。
スキル別トレーニング本①ディクテーション(書き取り)
ゼロからスタート英語を聞きとるトレーニングBOOK
負荷の高いディクテーションに取り組むはじめの1冊としてオススメ!
特徴:リスニングに自信がない初心者でも着実にステップアップできる学習書です。基礎の基礎から始まり、「短いフレーズ→会話→ニュース風トーク」へと段階的にレベルアップ。スクリプト・日本語訳・語彙・重要表現がまとめられており、聞き取りの要点をしっかり押さえられます。発音チェックやディクテーション用の音声素材が充実しており、シャドーイングも可能。使いやすい構成で、聞く力をゼロからしっかり育成したい方向けに最適な一冊です。
聞いて書きとる英語リスニング300問 改訂新版
「目で見るとわかる簡単な単語ばかりなのに、耳で聞くとわからない」レベルの英文を厳選した入門書
特徴:
効率的にリスニング力を鍛えることができる実践重視の問題集です。
日本語訳なしで「聞いて書き取る」スタイルを採用し、ディクテーション能力と集中力を同時に高められます。初級から上級まで対応する300問を収録し、難易度別の構成で段階的に学習可能。
音声CD/DL音源付きで、シャドーイングや一時停止練習にも最適。解答と詳細なスクリプト、語句リストも掲載し、正答と表現の定着をしっかりサポート。学習者の弱点を自覚しながらステップアップできる、リスニング強化に効果的な一冊です。
スキル別トレーニング本②シャドーイング(音の再現)
新ゼロからスタートシャドーイング 入門編
特徴:
シャドーイングを初めて学ぶ人に最適な一冊です。
基礎から丁寧に解説されており、「音声の聞き取り方」「口の動かし方」「反復練習のコツ」など、初心者がつまずきやすいポイントをしっかりフォロー。
スロースピードからナチュラルスピードまで段階的に練習でき、実践力を無理なく養えます。日常会話中心の例文で、リスニング力と発音力の両方をバランスよく伸ばせる構成です。
改訂新版 英語シャドーイング超入門
特徴:
英語が苦手な人やシャドーイングが初めての人でも安心して取り組める超初心者向けの一冊です。
アルファベットや発音の基礎からスタートし、短くて覚えやすいフレーズで段階的に練習を積める構成が魅力です。
音声もスロースピードとナチュラルスピードの2種類が用意されており、自分のペースで無理なく学習可能です。英語の「聞く・真似る・話す」力を無理なく鍛えられるよう工夫された、まさにシャドーイング入門の決定版です。
改訂第2版 決定版 英語シャドーイング【入門編】


特徴:
シャドーイング学習の基本を徹底的に身につけたい初心者向けです。
発音やイントネーション、リズムの基礎から丁寧に解説され、英語の「音のしくみ」がよくわかります。音声はゆっくり・普通・ナチュラルと3段階に分かれており、自分のレベルに応じて練習可能です。
会話文を中心に実用的な例文が多く、日常会話のリスニング力とスピーキング力を同時に鍛えられる一冊です。
スキル別トレーニング本③リプロダクション
英語リプロダクショントレーニング 改訂新版


特徴:
「リプロダクション・メソッド」を一般学習者向けにアレンジした英語教材の決定版です。2プロ通訳者の訓練法を活用し、①単語・フレーズの「クイック・レスポンス」、②シャドーイング&リピーティングによる音声模倣、③サイト・トランスレーションで文単位の再構築、④イラストを見て英文再生(リプロダクション)という4ステップで構成されています 。
日々30分×21レッスンで、6年間蓄えた語彙・文法力を「使える英語」として引き出す効果が期待されます。
スキル別トレーニング本④音読・オーバーラッピング
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング


特徴:
初中級者向けの英語トレーニング教材です。中学レベルの英文を素材に、1冊で「音読」「リスニング」「リピーティング」「シャドーイング」をパッケージ化。付属CDには、ゆっくり・自然・リピートポーズの3種類の音声が収録され、流暢さと発音の両方をバランスよく養えます。リピーティング(暗唱)を繰り返すことで、英文を「前から理解し英語の語順で処理」する力がつき、返り読みを減らす効果も。長く継続できる工夫がなされており、英語体質を育てる入門者向けの実践型教材です。
NEWぐんぐん英語力がアップする音読パッケージトレーニング 中級レベル


特徴:
本書は高校レベルの英文(英検2級リスニング相当)90パセージを収録し、音読・リスニング・リピーティング・シャドーイングを「音読パッケージ」として一括で実践可能です。CDには「ナチュラル」「リピーティングポーズ」「ゆっくり」「普通」の3パターン音声が含まれ、段階的に難易度や速度に慣れていけます。単に読むだけでなく、耳と口を連動させるトレーニングで「英語体質」を育成。“高校英語の橋渡し”として、中学レベルを終えた学習者が無理なくステップアップできるのが魅力です
スキル別トレーニング本⑤フォニックス・発音矯正とリスニングの融合
決定版 フォニックス<発音>トレーニングBOOK
特徴:
ロングセラーを全面改訂したジュミック今井氏の発音教材です。フォニックスの100ルールに基づき、文字→単語→フレーズ→会話へと段階的に練習を進められます。メトロノームに合わせたリズム練習で、テンポよく発音に慣れ、ネイティブ音声と一緒に「発音&会話」力を養成。グループ単語、早口言葉、クイズなど多彩なエクササイズも収録し、語彙力と定着も促進します 。



フォニックスを詳しく知りたい人には、次の動画がおすすめだよ。
ジャンル別リスニング教材①日常会話中心
ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100


特徴:まるで子どもが自然に覚える日常英語表現を集めたフレーズ集です。
著者のスティーブ&ロビン・ソレイシィによる、ネイティブが幼少期から使う超定番100フレーズを厳選。BABY→TEENAGERまで成長段階に合わせた5ステージ構成で、イラスト付き解説や「POINT/BE CAREFUL/ONE MORE STEP」などの詳細注釈により、「なぜそう使うか」が直感的に理解できます。
ジャンル別リスニング教材②ビジネス英語
NHKラジオ ラジオビジネス英語 2025年 7月号


特徴:月~金曜に15分ずつ放送される中上級〜上級者向け番組(CEFR B2~C1相当)で、ビジネス英会話・英文メール・インタビューの3本柱から構成されています。通勤やスキマ時間にリスニング&スピーキングが学べ、音声はNHKゴガクアプリでいつでも復習可能です。語彙力・表現力・教養をバランスよく強化でき、2カ月ごとに業界やストーリーが更新されるため飽きずに続けられる点も魅力です


ビジネス英語表現パーフェクトバイブル メール・チャット・SNSで使えるリアルフレーズ3000


特徴:
英語ネイティブと対等にやり取りできる“こなれた”表現を網羅した表現集です。
メールや社内チャット、プロジェクト報告、ミーティング調整、コンプライアンス関連まで、ビジネスシーンで必要な場面ごとに厳選したリアルな3000例文を収録。また、ChatGPTなど生成AI活用のためのプロンプト英語の書き方も学べます。
ネイティブにも印象深く、スムーズに業務を進めたい人に理想的な一冊です
ジャンル別リスニング教材③ニュース英語
はじめての英語ニュース・リスニング
特徴:
TOEIC350~470相当の中学~高校入門者向けに設計された教材です。
VOAの「Special English」から、1500語の基本語彙を用いた約1分のニュース60本を収録し、リスニング(音の聞き取り)、語彙学習、内容把握の3ステップで構成されています。
CD音声は毎分100語程度のゆっくりしたスピードで、シャドーイングやディクテーションにも対応。20分野×3本で4週間の学習プランに沿って続けやすく、初心者が「英語ニュースを聞く力」を養う入門書として最適です。
ジャンル別リスニング教材④スピーチ
感動スピーチで英語「速」音読
特徴:
名スピーチを素材に「速音読」を徹底トレーニングできる教材です。
毎分120~180語から始め、最終的にネイティブ水準の200語/分を目指す5ステップ構成です。
Fast・Slow・スピーカー本人の3種類の音声を使い、文字・音・意味の統合を促して「英語回路」を育む設計となっています。
エマ・ワトソンやオバマなど感動的なスピーチを繰り返し音読することで、楽しみながらリスニング・発話力を効果的に強化できます。
NHK高校生からはじめる「現代英語」 あなたの発話力を底上げする 名スピーチで反訳トレーニング


特徴:
ケネディ大統領の「月演説」、オバマ元大統領の「広島演説」、カズオ・イシグロ氏の「ノーベル賞晩餐会演説」という格調高くも平易な名スピーチを素材に、著者・伊藤サム氏が提唱する「反訳トレーニング」を採用しています。
日本語訳から英文を音読・反復することで、単なるフレーズではなくセンテンス単位で自然に発話できる力を養います。もともと2017~2020年夏期NHKラジオの特別企画として放送された内容を1冊に凝縮。ダウンロード音声付きで、自宅や通学中にリスニングと発話をバランスよく練習できる点も魅力です
リスニング×他スキル複合型①+スピーキング(対話練習)
英語スピーキング大特訓 自分のことを論理的に話す技術とトレーニング


特徴:
中上級者向けにパーソナルなトピック(人生経験・仕事・趣味など)を英語で論理的に伝える技術を身につける一冊です。相手からの質問に「瞬時に」「わかりやすく」答えるためのテンプレートが多数紹介され、表現力と即応力を同時に鍛える構成です。
音声ダウンロード付きで、スピーキング訓練の実践にも対応。検定試験やビジネスシーンでも活用できる決定版です。
リスニング×他スキル複合型②+語彙強化
高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800


特徴:
旺文社による高校受験対策用の定番単語帳で、全国の入試過去問を徹底分析し、頻出単語を「でる順」に整理して掲載しているのが最大の特徴です。単語は重要度に応じて5つのレベルに分類されており、効率よく覚えることができます。各単語には例文が付き、実際の文脈の中で意味と使い方を自然に理解できる構成。赤セルシートを使った暗記学習にも対応しており、苦手な単語の反復にも最適です。
また、音声ダウンロードにも対応しているため、リスニング学習や発音練習も可能。発音記号も丁寧に掲載されており、正しい読み方を身につけるのにも役立ちます。
英単語ターゲット1900 6訂版
特徴:
旺文社が大学入試を徹底分析し直した定番単語帳の最新改訂版(2020年1月)で、共通テストから難関私立・国公立二次まで対応する1900語を収録しています。
単語は出題頻度順&「一語一義」主義で整理され、意味のぶれを抑えつつ効率よく覚えられます。例文は自然で入試でも使えるフレーズやコロケーションを採用し、語いと文脈の定着を図れる設計。
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ


特徴:
TEX加藤氏による徹底分析をもとに、TOEIC頻出の約1,000語を“出る順”にまとめた単語帳です。600〜990点レベルまで、4段階で語彙をレベル分けし、効率よく学べる構成です。
各語には例文・類義語を掲載し、フレーズごとの定着を促進。全単語・フレーズの無料音声があり、紙+スマホでの反復学習が可能。コンパクトで持ち運びやすく、コスパ抜群の“バイブル”と呼べる一冊です。



TOEICを受験する人なら誰もが知っていると言って過言ではないバイブル的な単語集だよ。



わたしもTOEICの受験を決めたとき、公式問題集の前に真っ先に購入した本だわ。
リスニング×他スキル複合型③+文法力強化
キク中学英文法


特徴:
アルクの大ベストセラー『キク英文法』の入門編で、中学英語の必須78項目を「39日間」でムリなくマスターできるスリムな文法書です。都道府県の高校入試とコーパス分析に基づいた内容で、本当に使われる文法に絞ってあります。1日2項目なので計画的に学習が進められ、音声ダウンロードも対応。文法基礎をやり直したい中学生や社会人にも最適です
キク英文法
特徴:
アルクが2007年に発行した大学受験レベルの英文法を音声で「聞いて覚える」参考書で、頻出の212項目を7週間(49日間)で効率的に攻略できる構成です。主要100大学+センター試験+コーパス分析に基づき、本当に出る文法だけを厳選。1日3~9分の短時間学習に対応し、持ち運びやすいB6判でスキマ時間学習にも最適です。さらに、CD(または音声DL)付きで「音」「目」「手」を連動させ、リスニング・スピーキングも鍛えられる点が大きな魅力。例文・演習問題・解説を1冊にまとめ、3段階モード(チェック・チャレンジ・フィニッシュ)を通じて文法理解と実践力を段階的に強化。大学入試はもちろん、TOEIC・英会話にも活かせる基礎力が身につく一冊です。
おすすめの英語リスニング教材のまとめ
英語のリスニング力を伸ばすには、まず「自分に合った一冊」を見つけることが何より大切です。
教材のレベルや内容、音声のスピード、扱う話題などは人によって向き不向きがあります。無理なく続けられるものを選ぶことで、学習の習慣化ができ、自然と耳が英語に慣れていきます。
たとえ1日5分でも、毎日英語の音に触れ続けることで、少しずつ「聞き取れる音」が増えていくのを実感できるはずです。今回ご紹介した参考書の中から、自分のレベルや目的に合う一冊を選び、毎日の生活に「英語を聞く時間」を取り入れてみてください。
リスニングは一朝一夕で身につくものではありませんが、積み重ねこそが最大の近道です。コツコツ続けて、英語の“音”に強くなりましょう。
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