TOEIC公式問題集の使い方!スコアを伸ばすための効果的な勉強法

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「公式TOEIC Listening & Reading問題集」は、略して「TOEIC公式問題集」と呼ばれることが多いですが、 TOEIC受験生が真っ先に取り組むべきマストの1冊です。

2021年9月現在vol.1・2・3・4・5・6・7が出ています。

以下の動画のように、TOEIC満点講師の森田鉄也先生などの、多くの講師やTOEIC上級者が必須と絶賛する問題集です。

 

TOEIC公式問題集は、TOEICでハイスコアを狙う学習者の中でも、必須の1冊となっていますが、TOEICをはじめて受験しようという学習者の中には、

「解説が無味乾燥な公式問題集より、その他のTOEIC対策問題集で勉強した方がいいんじゃないの?」

そう考える方も多いようです。

しかし、TOEIC試験は、特に初受験者の場合は、英語の基礎学力も大切ですが、TOEIC試験への慣れ・時間配分・解く手順などのテクニック的な部分で大きく結果に差が出ます。

そういった部分を習得するのに、TOEIC公式問題集ほど優れたものはありません。特に時間配分は、パート別対策問題集では、身につけることはできません。同じ英語力の2者がいたとして、何も対策しなかった人と、こうした対策をした人で100点くらい違ってくることもあるでしょう。

はるか
そもそも、良く聞く「TOEIC公式問題集」ってどういうものなの?

英語ツウ
TOEIC対策問題集の紹介を簡単にまとめるよ
TOEIC公式問題集の基本情報

【この本を使う目的】

本番のテストを体験して、出題傾向肌で感じる

【この本の形式】

本番形式のテストが2回分

【この本のメリット】

本番のテストを2回体験できる(音声ダウンロード可能)

※ただし、「公式TOEIC Listening & Reading問題集」のvol.1と2はCDのみです。

目次

TOEIC公式問題集のオススメポイント

TOEIC公式問題集は、多くの受験生が愛用している問題集です。

なぜ多くの受験生に支持されれるのか?

その理由を説明します。

本番のテストを2回体験できる

TOEICは過去問を公開していません。ですので、テスト開発機関のETSが制作した公式教材は、“事実上の過去問”と言えるでしょう。(本番のテストとまったく同じプロセスで制作されています)

はるか
なんでTOEICでは、過去問を公開しないの?理由はあるのかしら?

 

英語ツウ
もちろんあるよ。TOEICでは、過去の問題をそのまま混ぜて使うことがあるからなんだ。TOEICの受験回によって、スコアにバラツキが出ないようにそうしているんだ。そういったことをequaItingというよ。一定の尺度でスコアが出ないとTOEICの信頼性が揺らぐから重大なことなんだよ。

出題傾向がコロコロ変わりがちな大学受験では、過去問をやらないでも合格することは可能かもしれませんが、TOEICは出題傾向が毎年で同じで、出題のポイントもかなり偏りがあります。

大学受験を経験されて、基礎がしっかりしている方は、まずは、この1冊をしっかりと取り組むというのが高得点獲得のセオリーです。

少しでも好スコアを目指したい方は、繰り返し解くことで、TOEIC出題傾向を知るだけでなく、英語力の向上が見込めるはずです。

英語ツウ
公式問題集で「2時間で200問を解ききる」という時間感覚を身につけよう!

 

本番のテストと同じ公式スピーカーによるリスニング音声

 

TOEICのリスニングテストでナレーションをしているナレーターは固定されているため、ナレーターへの慣れというのは、スコアに大きく影響します。

ナレーターによって、アメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語、オーストラリア英語と対応が必要になります。

 

はるか
4か国の英語に対応する必要があるのね。

 

英語ツウ
そうだよ。特にオーストラリア訛りの英語は、日本人に聞き取りにくいので、慣れておくことが大切だね。

 

参考スコア範囲の換算表でスコアの目安がわかる

自分のTOEICのだいたいのスコアを知りたいだけなら、公式問題集でざっくり自分のレベルを知ることができます。(もちろん、就職などの公式の証明書としては使えません)

TOEIC公式問題集のデメリット

最強の問題集と言っても過言ではないTOEIC公式問題集ですが、デメリットも当然あります。

たった2回分の問題演習と解説に1冊3,300円は高過ぎる!

高過ぎる!

これは、公式問題集を購入した人なら誰もが感じる不満点のNO1でしょう。

確かに、私もそのように感じますが、繰り返し使い倒すことで、高過ぎる購入代の元を取れるでしょう。

例えば、リスニング対策で、公式問題集のナレーションをシャドーイングしたり、ディクテーションするなど、この1冊から搾り取るという使い方をするといいでしょう。

各パートの対策+頻出表現が学べない

公式問題集の内容は、あくまで2回分の疑似本番と解答です。つまり、そっくりテストです。

英語の実力をつけるという点では、パートごとの対策問題集で頻出表現や間違えやすい問題を徹底的に取り組む方が効果的とも言えます。

2回分の問題と味気ない解説にやる気も失せる学習者も多いかもしれません。

公式問題集に入る前の導入としておすすめの参考書を一応、紹介しておきます。

[getpost id=”9098″ title=”公式問題集の前の肩ならしにオススメ” target=”_blank”]

(基本的な英語力(高校レベルの英語)に自信がない方や、英語を長年勉強してこなかった社会人などにオススメです。

過去問なので重要ポイントが分野別に学習できない

過去問の宿命ですが、分野別の学習ができるわけではではありません。

分野別とは、語彙(単語・熟語)や文法、読解問題、リスニングといったことを指します。

例えば、語彙の面を検討してみます。もちろん、公式問題集でも、TOEICで頻出の単語のオンパレードですが、TOEICに必要な単語が網羅されているわけではありません。そこは、「出る単特急金のフレーズ」のような定番の単語集で補強する必要があります。

そして、文法問題や読解問題などは、簡単な問題とむつかしい問題が混ざっています。学習しやすさでは、TOEICのパーツ別対策の参考書や問題集で補強が必要です。

オススメの単語集や文法問題は以下の関連記事をご参考にしてください。

[getpost id=”9060″ title=”関連記事” target=”_blank”]

TOEIC公式問題集のおすすめの勉強法

TOEIC公式問題集は、TEST1とTEST2の2回分の模擬テストと、その解答解説から構成されています。(公式問題集のvolによってはTEST1とTEST2で難易度に差がある場合もあります。)

おすすめの使い方
STEP1 制限時間(2時間)通り解答する
☞ TOEICの分量の多さを肌で感じる

STEP2 時間を無視して、解答する(この段階では解答はまだ見ない)
☞ 現在の自分の力を知る

STEP3 答え合わせをして、間違った部分を修正する
☞ 解きっぱなしはダメです。しっかり復習しましょう
STEP4 しっかり復習してから再度、時間を計って解答する
☞ TOEICを2時間で解き切るという感覚を掴む
4つのSTEPを具体的に説明していきます。

STEP1 制限時間(2時間)通り解答する

TOEIC試験は、2時間で200問を解くというかなり過酷な試験になります。
時間配分としては、リーディングパートを100問を75分で解くと言うスピード重視の試験と言えます。大学受験では、京都大学のような難解な英文とじっくりと読解するという問題を出されるケースもありますが、TOEICでは、特に文法問題ではじっくり考えている時間はありません。手早く問題を処理する反射神経が必要になります。
しかし、TOEIC受験を経験したことのない人は、まずそのボリュームに圧倒されるはずです。もちろん、TOEIC試験本場で圧倒されては遅いので、2時間で解くというのがどれほど厳しいことか体験しておくことが必要です。

STEP2 時間を無視して、解答する

STEP1では、制限時間を守って問題を解きましたが、STEP2では、今度は時間無制限で解答しましょう。
もちろん、この段階では、まだ解答解説に目を通してはいけません。
2種類のマークシートを自己採点して、点数を出してみましょう。
STEP2の得点 - STEP1の得点

=時間が足りないことでの失点

この数字から分かることは、STEP2とSTEP1の差が大きければ、簡単なトレーニング次第で、すぐに得点力をアップするこは可能ということです。
しかし、STEP2での得点以上を取ろうとすると、自分の足りない部分の補強が必要になります。

STEP3 答え合わせをして、間違った部分を修正する

 

次のSTEPは、TOEIC公式問題集をしっかり自分の力で解答して、自己採点します。

それから、解答解説を熟読して、間違えたところをしっかり修正しましょう。もちろん、正解の部分でも、解答の根拠が間違えているのにたまたま正解してしまうこともあります。きちんとした理解で終えるようにしましょう。

問題を解いて、〇×をつけて満足する人も多いです。TOEIC公式問題集は、現在の自分の実力を知ることが大きな目的ですが、自分が足りない部分の分析をすることも重要な目的です。

STEP4 しっかり復習してから再度、時間を計って解答する

答え合わせをしたあとに、もう一度解いても意味がないと思う方も多いですが、STEP4も重要な作業です。

確かに、答えを知っているので、3度目の得点は、大きく“水増し”されるはずですが、2時間で問題を解き切るという感覚を肌で掴むことこそが大切です。

また、TOEICの問題は膨大なので、もう一度解いても、意外と間違えるところは多いはずです。

1冊だけでない!?TOEIC公式問題集

ご存知かもしれませんが、TOEICは、2016年5月から出題傾向が変更され「新形式」となりました。「公式TOEIC Listening & Reading問題集」は、「新形式」に対応した問題集として、1年に1・2冊ほどのペースで出版され続けています。

TOEIC公式問題集は、1冊だけではありません。主なもので、(1)~(7)まであります。(2021年9月現在、2021年10月19日にTOEIC公式問題集8が発売予定です。)

英語ツウ
はじめての1冊は必ず「TOEIC公式問題集7」を買おう!

 

はるか
えっ、どうしてなの?

英語ツウ
最新の問題集の方が、考えてみれば当然だけど、本番のTOEICの傾向や難易度に近いんだ。生真面目な学習者はTOEIC公式問題1から買うという失敗をやりがちだけど、かなり難易度が低いからね。

はるか
じゃあ、7だけ買えばいいかな。

 

英語ツウ
いや、本当にTOEICで高得点を目指すなら、7→6→5まではやっておいた方がいいよ。

公式TOEIC Listening & Reading問題集(7)

TOEIC公式問題集(7)は、2021年9月時点で最新の公式問題集です。難易度や傾向が本番にもっとも近いものとなっていることは、前述の通りです。ご自身の英語力に自信がない方は、(1)か(2)から始めるというのもいいでしょう。

英語ツウ
特にこだわりがなければ、はじめての1冊はTOEIC公式問題集7がいいよ。

公式TOEIC Listening & Reading問題集(6)

TOEIC公式問題集(7)が終わったら、(6)に移るといいでしょう。

公式TOEIC Listening & Reading問題集(5)

TOEIC公式問題集(5)は、(7)(6)と同様に難易度が高めの問題集です。

公式TOEIC Listening & Reading問題集(4)

TOEIC公式問題集(4)は、TEST1が易問が多く、TEST2が難易度が高くなっている。易しめの問題でも試したいけど、(1)・(2)ほどレベルを下げたくないという方におすすめです。

公式TOEIC Listening & Reading問題集(3)

公式問題集は、新しいほど難易度が高いと思われていますが、公式問題集(3)は、公式問題集(4)より難易度が高めです。
公式問題集をやり込みたい方は、基本的に7→6→5と新しい順に進めていくべきですが、(3)と(4)の順番は逆にしてもいいかもしれません。

公式TOEIC Listening & Reading問題集(2)

公式問題集(2)から難易度が一気に下がります。また、(1)(2)は、音声ダウロードができない点もご注意ください。(CDはあり)

英語ツウ
もし公式問題集を難易度で2つに分けるとしたら、
公式問題集1・2  /  公式問題集3・4・5・6
となるだろうね。

公式TOEIC Listening & Reading問題集(1)

TOEIC公式問題集(2)よりもさらに難易度が下がります。将来的にTOEICの

スコアが700点、800点と目指す学習者にはおすすめできませんが、基本的にな英語力に不安がある方にはいちばんお勧めできます。

 

TOEIC公式問題集のまとめ

TOEIC公式問題集は、TOEIC受験者なら必須の問題集です。

単に自分の力を試すだけでなく、スコアアップのためのヒントが散りばめられています。

過去問を制する者が、資格試験を制する

これは、資格試験を受ける方でよく言われる格言です。

TOEICだって、資格試験の一つなのです。

TOEIC公式問題集は、厳密には、過去問集ではありませんが、もとっとも過去問に近いといえるTOEIC公式問題集を使って、最短でのスコアアップを目指しましょう。

 

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