本記事では、「イスラーム世界の発展と十字軍の影響|セルジューク朝からオスマン帝国への道」に関する頻出問題をレベル別に50問まとめました。
- MARCHレベル20問:基本用語・流れの確認に最適
- 早慶レベル30問:論述・複数選択を含む難問で総仕上げ
世界史は、覚えてから解くのではなく、解きながら覚えるをコンセプトに【ときおぼえ世界史】シリーズを運営しております。この記事は、世界史の重要単元を詳しく解説した【ときおぼえ世界史】シリーズの問題演習編になります。
本編の詳しい解説を読む! → 【イスラーム世界の発展と十字軍の影響】本編の記事はこちら
学習手順はシンプルです:
- 本編のまとめ記事で【イスラーム世界の発展と十字軍の影響】を理解する
- 本編のまとめ記事の章末問題で基礎固め
- 最後にこの「50本勝負」で総復習
世界史で問題演習が重要な理由!
世界史の勉強法として、教科書や一問一答を読み込んで対策している受験生も多いでしょう。
もちろん、1冊を何周も繰り返すことは大切ですが、実はそれだけでは得点が伸び悩む原因になることがあります。
世界史で合否を分けるのは、「用語を知っているか」ではなく「どう出題されるか」です。
例えば、ペトロとパウロの違いを問う次の問題にすぐ答えられるでしょうか?
Q. 元ユダヤ教徒でキリスト教徒を迫害していたが、改宗後は異邦人への布教に尽力し、多くの書簡を残した人物は誰か。
A. パウロ
名前は知っていても、どちらか迷う受験生は多いはずです。このように、「切り口」を意識した問題演習が得点力を大きく左右します。
問題演習を重ねることで、「この文章はよく正誤問題で正解の肢として出る」「この用語はひっかけパターンだ」という実戦感覚が身につきます。
この力は、特に上位大学になればなるほど合否を左右します。
また、一つの教材をやり込み過ぎると単調になり、頭に入りにくくなる時期があります。
そんな時こそ、50本勝負シリーズのような新しい刺激で知識を再整理すると記憶が定着しやすくなります。
50本勝負シリーズでは、志望校合格を目指す受験生の実戦力アップをお手伝いします。
【イスラーム世界の発展と十字軍の影響】MARCHレベルの20本
一問一答(15問)
1055年、バグダードに入城し、アッバース朝カリフからスルタンの称号を授かった人物は誰か。
解答:トゥグリル=ベク
問2
1071年、セルジューク朝がビザンツ帝国軍を破った戦いを何というか。
解答:マンジケルトの戦い
問3
マンジケルトの戦いで敗北したビザンツ帝国の皇帝は誰か。
解答:ロマヌス4世
問4
セルジューク朝の宰相で、スンナ派神学者を養成するためにニザーミーヤ学院を設立した人物は誰か。
解答:ニザーム=アル=ムルク
問5
1077年、小アジアに建国されたセルジューク朝系の王朝を何というか。
解答:ルーム=セルジューク朝
問6
1171年、ファーティマ朝を滅ぼしてエジプトにアイユーブ朝を建国した人物は誰か。
解答:サラーフ=アッディーン(サラディン)
問7
1187年、サラーフ=アッディーンが十字軍軍勢を破り、エルサレムを奪回した戦いは何か。
解答:ヒッティーンの戦い
問8
1258年、モンゴル軍がバグダードを陥落させた事件を何というか。
解答:バグダード陥落
問9
バグダード陥落により滅亡した王朝は何か。
解答:アッバース朝
問10
モンゴル帝国がイラン・イラク地域に建国した国を何というか。
解答:イル=ハン国
問11
イル=ハン国の第7代君主で、1295年にイスラームへ改宗した人物は誰か。
解答:ガザン=ハン
問12
1260年、マムルーク朝がモンゴル軍を撃退した戦いを何というか。
解答:アイン=ジャールートの戦い
問13
アイユーブ朝のエジプト支配を引き継ぎ、モンゴル軍を撃退した王朝は何か。
解答:マムルーク朝
問14
イル=ハン国のイスラーム化はシルクロード交易にどのような影響を与えたか。
解答:イスラーム文化圏の拡大で交易が促進された
問15
十字軍の侵攻を受けたイスラーム世界では、スンナ派の再統合を目指した王朝が現れたが、それは何か。
解答:アイユーブ朝
正誤問題(5問)
問16
セルジューク朝はシーア派王朝であった。
解答:× → スンナ派王朝
問17
ニザーミーヤ学院はシーア派神学者を育成することを目的とした。
解答:× → スンナ派法学者を養成
問18
ヒッティーンの戦いで敗北したのは十字軍軍勢である。
解答:○
問19
イル=ハン国は建国当初からイスラームを国教としていた。
解答:× → ガザン=ハンの時代にイスラーム化
問20
アイン=ジャールートの戦いではモンゴル軍が勝利した。
解答:× → マムルーク朝が勝利
【イスラーム世界の発展と十字軍の影響】早慶レベルの30本
一問一答(10問)
問21
セルジューク朝がバグダードに入城した際、アッバース朝カリフの名目権威を尊重しつつ実権を握った政治形態を何と呼ぶか。
解答:二重構造(宗教権威と政治権力の分離)
問22
マンジケルトの戦いは、第1回十字軍遠征の契機となったが、その理由を簡潔に答えよ。
解答:ビザンツ帝国が敗北し、ローマ教皇に救援を要請したため
問23
ニザーム=アル=ムルクが著した行政書は何か。
解答:『統治の書(スィヤースト=ナーメ)』
問24
サラーフ=アッディーンと対峙した第三回十字軍のイングランド王は誰か。
解答:リチャード1世(獅子心王)
問25
イル=ハン国と対立したマムルーク朝の都はどこか。
解答:カイロ
問26
ガザン=ハンの改宗後、イル=ハン国はどの宗派のイスラームを国教としたか。
解答:スンナ派
問27
イル=ハン国でイスラーム文化が栄えた都市で、モンゴル時代に発展した学術都市はどこか。
解答:タブリーズ
問28
イル=ハン国と元朝との間で盛んになった交易ルートは何と呼ばれるか。
解答:モンゴル帝国の「ユーラシア交易網」
問29
イル=ハン国がイスラーム化したことは、東西貿易にどのような変化をもたらしたか。
解答:イスラーム商人の活動が拡大し、東西交易が再び活性化した
問30
オスマン帝国が台頭した背景には、どの地域でのセルジューク朝の衰退があったか。
解答:アナトリア(小アジア)
正誤問題(15問)
問31
セルジューク朝はトルコ系遊牧民によって建国された。
解答:○
問32
マンジケルトの戦いは、ビザンツ帝国の優位を決定づけた戦いである。
解答:× → セルジューク朝の勝利でビザンツ帝国は衰退
問33
アイユーブ朝を建国したサラーフ=アッディーンは、クルド人出身である。
解答:○
問34
バグダード陥落により、アッバース朝カリフは完全に断絶した。
解答:× → 名目的にマムルーク朝カイロで継承
問35
イル=ハン国と元朝は対立関係にあった。
解答:× → 交易面で協力関係を築いた
問36
第三回十字軍では、フランス王フィリップ2世も参加していた。
解答:○
問37
アイン=ジャールートの戦いは1258年に起きた。
解答:× → 1260年
問38
イル=ハン国は建国当初から仏教を国教とした。
解答:× →建国当初は多宗教で、後にイスラーム化
問39
ガザン=ハン時代のイル=ハン国では、ペルシア語文化が重視された。
解答:○
問40
サラーフ=アッディーンは第1回十字軍の指導者であった。
解答:× → 第3回十字軍期の指導者
問41
ニザーミーヤ学院はセルジューク朝の首都イスファハーンに設立された。
解答:○
問42
イル=ハン国のイスラーム化は、イスラーム世界の再統合を進める契機となった。
解答:○
問43
ヒッティーンの戦い後、エルサレムは再び十字軍の支配下に入った。
解答:× → アイユーブ朝が奪回し保持
問44
イル=ハン国の都はタブリーズであった。
解答:○
問45
セルジューク朝衰退後、小アジアで台頭したのがオスマン帝国である。
解答:○
一行問題(5問)
問46
マンジケルトの戦いでセルジューク朝が勝利したことは、十字軍遠征にどのような影響を与えたか。
解答:ビザンツ帝国の救援要請を招き、第1回十字軍の発動につながった
問47
サラーフ=アッディーンがファーティマ朝を滅ぼした理由を簡潔に述べよ。
解答:スンナ派勢力の再統合を図るため
問48
イル=ハン国のイスラーム化は、東西交易にどのような意味を持ったか。
解答:イスラーム文化圏が広がり、シルクロード交易が活性化した
問49
バグダード陥落はイスラーム世界にどのような衝撃を与えたか。
解答:アッバース朝滅亡により宗教的権威の中心が失われた
問50
オスマン帝国が台頭するまで、アナトリアで主要な勢力だった王朝は何か。
解答:ルーム=セルジューク朝
【イスラーム世界の発展と十字軍の影響】まとめ
以上50問でした。お疲れ様です。
簡単だった、難しかったという方も本編で基礎知識を学び直してみてください。
本編の詳しい解説を読む! → 【イスラーム世界の発展と十字軍の影響】本編のまとめ記事はこちら

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