-
【大学受験世界史】イギリス東インド会社とは?|貿易独占からインド統治への転換まで
イギリス東インド会社は、近世から近代にかけての世界史において、商業資本主義と帝国主義をつなぐ架け橋となった存在です。 1600年に設立された当初は、インド航路をめぐる貿易独占を目的とする株式会社にすぎませんでした。 しかし、18世紀以降のプラッ... -
【世界史】ナントの勅令廃止とユグノー迫害を徹底解説|ルイ14世の絶対王政と宗教統制
フランス絶対王政の全盛期を築いたルイ14世は、ヴェルサイユ宮殿に象徴される華麗な王権とともに、厳格な宗教統制を行ったことで知られています。 その中心的な出来事が「ナントの勅令の廃止」と「ユグノー(フランスのプロテスタント)の迫害」でした。 1... -
【受験生必見】模試で迷わないイタリア都市の区別法|よくある混乱ポイントと攻略のコツ
大学受験の世界史で頻出の「イタリア都市」。 ヴェネツィア、ジェノヴァ、フィレンツェ、ミラノといった都市の名前は、授業や問題集ではしっかり覚えられるのに、模試や総合演習になると頭の中でごちゃごちゃになりやすいポイントです。 とくに「金融で栄... -
【大学受験世界史】フッガー家の台頭と衰退|ヨーロッパ金融史における役割を徹底解説
ヨーロッパの歴史を大きく動かしたのは、必ずしも国王や皇帝だけではありません。 時に「金の力」をもって時代を支配したのが、巨大な金融資本を背景にした商人・銀行家たちでした。その代表格がドイツのフッガー家です。 彼らは炭鉱事業と金融業を基盤に... -
【世界史解説】アントワープの黄金時代と衰退|香辛料貿易・金融の中心から包囲戦とスヘルデ川封鎖まで
16世紀のアントワープは「ヨーロッパの市場」と呼ばれ、ポルトガル香辛料貿易の拠点となり国際金融の中心地として繁栄しました。 しかし、その繁栄は長くは続かず、17世紀に入る前に急速に衰退していきます。 その背後には、スペイン=ハプスブルク家の厳... -
【世界史】ヴェネツィア共和国を学ぶ|商業ルネサンスから近代への架け橋
中世ヨーロッパにおいて、商業の復活とともに登場した「商業都市」は、封建社会の中で独自の発展を遂げました。 その中でもイタリア半島北部に位置するヴェネツィア共和国は、地中海貿易を通じて繁栄を極め、「アドリア海の女王」と称されるほどの影響力を... -
ヨーロッパ商業中心地の変遷|ヴェネツィア・リスボン・アントワープ・アムステルダムの交代史
ヨーロッパの経済史を理解するうえで欠かせないのが、商業中心地の移り変わりです。 中世初期に停滞していた経済は、11〜12世紀の商業の復活(商業ルネサンス)によって息を吹き返しました。 その延長線上に、地中海のヴェネツィアや北ドイツのハンザ同盟... -
【世界史解説】ハンザ同盟と中世ヨーロッパの商業ネットワーク|繁栄の要因と衰退の理由
中世ヨーロッパにおいて、北ドイツの都市を中心に形成されたハンザ同盟は、北海・バルト海の広大な商業ネットワークを支配した都市同盟でした。 リューベックを盟主とし、ハンブルクやブレーメンなど多くの都市が参加したこの同盟は、13世紀から15世紀にか... -
【世界史】ウェストファリア条約とスウェーデン|国際的地位を確立した北欧大国
1648年のウェストファリア条約は、三十年戦争を終結させただけでなく、ヨーロッパの国際秩序を大きく変える転換点となりました。 その中でもスウェーデンは、この条約を通じて国際的な地位を飛躍的に高め、北欧大国として「バルト海帝国」の基盤を築きます... -
【世界史】新興国オランダとスウェーデンの台頭|独立戦争から金融市場・三十年戦争まで
17世紀ヨーロッパは、大国スペインや神聖ローマ帝国が衰退の兆しを見せる一方で、新たに国際舞台へと進出する国々が現れました。その代表がオランダとスウェーデンです。 オランダは八十年戦争と呼ばれる独立戦争を戦い抜き、共和国として独立を達成すると...