本記事では、「大空位時代」に関する頻出問題をレベル別に50問まとめました。
- MARCHレベル20問：基本用語・流れの確認に最適
- 早慶レベル30問：論述・複数選択を含む難問で総仕上げ
世界史は、覚えてから解くのではなく、解きながら覚えるをコンセプトに【ときおぼえ世界史】シリーズを運営しております。この記事は、世界史の重要単元を詳しく解説した【ときおぼえ世界史】シリーズの問題演習編になります。
本編の詳しい解説を読む！ → 【大空位時代】本編の記事はこちら
学習手順はシンプルです：
- 本編のまとめ記事で【大空位時代】を理解する
- 本編のまとめ記事の章末問題で基礎固め
- 最後にこの「50本勝負」で総復習
世界史で問題演習が重要な理由！
世界史の勉強法として、教科書や一問一答を読み込んで対策している受験生も多いでしょう。
もちろん、1冊を何周も繰り返すことは大切ですが、実はそれだけでは得点が伸び悩む原因になることがあります。
世界史で合否を分けるのは、「用語を知っているか」ではなく「どう出題されるか」です。
例えば、ペトロとパウロの違いを問う次の問題にすぐ答えられるでしょうか？
Q. 元ユダヤ教徒でキリスト教徒を迫害していたが、改宗後は異邦人への布教に尽力し、多くの書簡を残した人物は誰か。
A. パウロ
名前は知っていても、どちらか迷う受験生は多いはずです。このように、「切り口」を意識した問題演習が得点力を大きく左右します。
問題演習を重ねることで、「この文章はよく正誤問題で正解の肢として出る」「この用語はひっかけパターンだ」という実戦感覚が身につきます。
この力は、特に上位大学になればなるほど合否を左右します。
また、一つの教材をやり込み過ぎると単調になり、頭に入りにくくなる時期があります。
そんな時こそ、50本勝負シリーズのような新しい刺激で知識を再整理すると記憶が定着しやすくなります。
50本勝負シリーズでは、志望校合格を目指す受験生の実戦力アップをお手伝いします。
【大空位時代】MARCHレベルの２０本
一問一答（15問）
問1
1250年に死去し、大空位時代の発端となった神聖ローマ皇帝は誰か。
解答：フリードリヒ2世
問2
大空位時代は何年から何年まで続いたか。
解答：1254年〜1273年
問3
大空位時代の初期、イングランド王ヘンリ3世の弟で、皇帝候補として擁立された人物は誰か。
解答：コーンヴァル公リチャード
問4
大空位時代、もう一方の皇帝候補として擁立されたカスティーリャ王は誰か。
解答：アルフォンソ10世
問5
複数の皇帝候補が並立するこの状況を何と呼ぶか。
解答：二重選挙
問6
大空位時代に選帝侯として影響力を持った聖職諸侯3名を答えよ。
解答：マインツ大司教・ケルン大司教・トリーア大司教
問7
大空位時代に選帝侯として力を持った世俗諸侯4名を答えよ。
解答：ボヘミア王・ザクセン公・ブランデンブルク辺境伯・ライン宮中伯
問8
1273年、大空位時代を終結させた神聖ローマ皇帝は誰か。
解答：ルドルフ1世
問9
ルドルフ1世はどの家系の出身か。
解答：ハプスブルク家
問10
大空位時代の結果、神聖ローマ帝国で強まった体制は何か。
解答：分権体制
問11
1356年、選帝侯制度を法的に確立した文書を何というか。
解答：金印勅書
問12
金印勅書を発布した皇帝は誰か。
解答：カール4世
問13
金印勅書発布時の王朝名を答えよ。
解答：ルクセンブルク家
問14
金印勅書で、皇帝選出における教皇の承認は必要とされたか。
解答：不要
問15
大空位時代における教皇の影響力を一言で表すとどうなるか。
解答：強まり、帝国内の分裂を助長した
正誤問題（5問）
問16
大空位時代は、皇帝権が強化され、中央集権体制が確立された時期である。
解答：誤（逆に皇帝権は弱体化し、分権体制が固定化した）
問17
大空位時代の二重選挙では、コーンヴァル公リチャードとアルフォンソ10世が並立した。
解答：正
問18
大空位時代の終結は、ルドルフ1世即位によってもたらされた。
解答：正
問19
金印勅書は大空位時代の最中に発布された。
解答：誤（1356年、カール4世の時代）
問20
金印勅書により、皇帝選出における教皇承認は不要となった。
解答：正
【大空位時代】早慶レベルの３０本
一問一答（10問）
問21
大空位時代に選帝侯として強大な力を持ったボヘミア王国の王は誰か。
解答：オタカル2世
問22
フリードリヒ2世の死後、神聖ローマ皇帝位を巡る対立を利用して影響力を強めたローマ教皇は誰か。
解答：インノケンティウス4世
問23
ルドルフ1世即位後、ハプスブルク家が得た領地の名称を答えよ。
解答：オーストリア
問24
大空位時代に、教皇が皇帝選出に介入した理由は何か。
解答：神聖ローマ帝国を分裂させ、教皇権を強化するため
問25
金印勅書で選帝侯に定められた7名のうち、聖職諸侯3名を答えよ。
解答：マインツ大司教・ケルン大司教・トリーア大司教
問26
同じく世俗諸侯4名を答えよ。
解答：ボヘミア王・ザクセン公・ブランデンブルク辺境伯・ライン宮中伯
問27
金印勅書が発布された背景には、大空位時代のどのような混乱が影響しているか。
解答：二重選挙による皇帝選出の不安定化
問28
大空位時代後も、神聖ローマ帝国で中央集権化が進まなかった理由を答えよ。
解答：諸侯が独自の軍事・財政・裁判権を強め、分権体制が固定化したため
問29
金印勅書は何語で書かれたか。
解答：ラテン語
問30
金印勅書という名称の由来を答えよ。
解答：文書に付けられた金製の印章（ゴールデン・ブル）に由来する
正誤問題（15問）
問31
金印勅書では、皇帝選出に7人の選帝侯が関与すると定めた。
解答：正
問32
金印勅書により、皇帝選挙における教皇の承認は義務付けられた。
解答：誤（不要とされた）
問33
大空位時代における二重選挙は、諸侯間の対立を深めた。
解答：正
問34
ルドルフ1世はハプスブルク家最初の神聖ローマ皇帝である。
解答：正
問35
金印勅書は1356年、ルクセンブルク家のカール4世により発布された。
解答：正
問36
選帝侯のうち、マインツ・ケルン・トリーアの3大司教は世俗諸侯である。
解答：誤（彼らは聖職諸侯）
問37
金印勅書により、皇帝選出権はすべての諸侯に与えられた。
解答：誤（7名の選帝侯に限定された）
問38
金印勅書は神聖ローマ帝国の統一を強化するために制定された。
解答：誤（逆に分権体制を固定化した）
問39
ルドルフ1世は即位後、教皇と対立し続けた。
解答：誤（むしろ教皇と協調路線を取った）
問40
金印勅書によって、神聖ローマ帝国の皇帝選出制度は法的に安定化した。
解答：正
問41
（複数選択）金印勅書で選帝侯に定められた聖職諸侯をすべて選べ。
A. マインツ大司教
B. ケルン大司教
C. トリーア大司教
D. ブランデンブルク辺境伯
解答：A・B・C
問42
（複数選択）金印勅書で世俗選帝侯に含まれる者をすべて選べ。
A. ボヘミア王
B. ザクセン公
C. マインツ大司教
D. ライン宮中伯
解答：A・B・D
問43
金印勅書の正式名称は「皇帝選挙に関する勅書」である。
解答：正
問44
金印勅書の制定によって、神聖ローマ帝国はフランスやイングランドのような中央集権国家になった。
解答：誤（むしろ分権化が進んだ）
問45
金印勅書により、選帝侯の地位と権利は帝国内で法的に保障された。
解答：正
一行問題（5問）
問46
大空位時代の二重選挙の具体的な候補者2名を答えよ。
解答：コーンヴァル公リチャード、アルフォンソ10世
問47
ルドルフ1世の即位は、どの家系の台頭につながったか。
解答：ハプスブルク家
問48
金印勅書発布時の神聖ローマ皇帝は誰か。
解答：カール4世
問49
金印勅書発布の主な目的を一言で答えよ。
解答：皇帝選挙制度の安定化
問50
金印勅書で皇帝選出権を持つ諸侯の総称は何か。
解答：選帝侯
【大空位時代】まとめ
以上５０問でした。お疲れ様です。
簡単だった、難しかったという方も本編で基礎知識を学び直してみてください。
本編の詳しい解説を読む！ → 【大空位時代】本編のまとめ記事はこちら
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