西アジア史– category –
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西アジア史
ザンジュの乱を分かりやすく解説
ザンジュの乱(869〜884年)は、アッバース朝下でイラク南部の黒人奴隷が起こした反乱で、帝国後期の社会不安と中央政府の弱体化を示す事件です。 イラク南部の塩性湿地帯で働かされていた黒人奴隷たちが大規模な反乱を起こし、国家の軍事力を長期間にわた... -
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スーフィー信仰を分かりやすく解説― 神秘主義・修道団・国家形成から読み解くイスラーム史
スーフィー信仰とは、イスラームの中で発展した神秘主義的な信仰運動です。 律法の遵守だけでなく、祈念や瞑想といった修行を通じて神との直接的な結びつきを求め、内面的な体験を重視します。中世以降は修道団として組織化され、イスラーム世界の各地に広... -
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大食(タージ)を分かりやすく解説― 唐宋代中国から見たイスラーム世界
大食(タージ)とは、唐から宋にかけての中国が、イスラーム帝国およびイスラーム教徒のアラブ人を指して用いた呼称です。 もともとは西方から到来したアラブ系ムスリムを意味しましたが、時代が下るにつれて、中央アジアのイスラーム化したイラン系住民な... -
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アッバース朝を分かりやすく解説― イスラーム帝国の完成と「分裂する世界」の始まり
アッバース朝とは、8世紀半ばに成立し、イスラーム世界を史上最大規模の「イスラーム帝国」へと発展させた王朝です。 首都バグダードを中心に、政治・経済・学問が高度に結びつき、ムスリム商人の活動や駅伝制による交通網、大食と呼ばれる国際交易圏が広... -
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カルバラーの戦い分かりやすく解説― フサインの殉教が生んだシーア派の原点
カルバラーの戦いとは、680年に現在のイラク中部カルバラーで起きた小規模な武力衝突です。 しかしこの出来事は、イスラーム史において極めて大きな意味を持ちます。 預言者ムハンマドの孫フサインがウマイヤ朝軍に敗れ、殉教したことで、イスラーム共同体... -
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【世界史用語】岩のドームを分かりやすく解説
エルサレム旧市街に立つ岩のドームは、イスラーム建築の中でも最古級の記念的建造物です。 ムハンマド昇天の地とされる岩を覆う形で建てられ、正統カリフ時代に聖地化され、ウマイヤ朝のカリフによって本格的な建築として整備されました。 岩のドームは単... -
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【世界史用語】ジンミー(ズィンミー)を分かりやすく解説
イスラーム帝国は、急速な征服によってキリスト教徒やユダヤ教徒など多様な宗教集団を抱え込むことになりました。こうした非ムスリムを排除するのではなく、制度の中に組み込んだ仕組みがジンミー(保護民)です。ジンミー制度は、信仰の自由を認めつつ国... -
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【世界史用語】ミスルを分かりやすく解説― 初期イスラーム国家を支えた軍営都市
イスラーム帝国の急速な拡大を支えたのは、アラブ軍団の軍事力だけではありません。その背後には、征服地を安定的に支配するための都市制度が存在していました。その代表がミスルと呼ばれる軍営都市です。 ミスルは、軍事・行政・徴税を一体化した拠点とし... -
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初期イスラーム国家の統治制度を分かりやすく解説
イスラーム帝国は、7世紀の急速な征服によって誕生した宗教共同体から出発し、やがて地中海世界とイラン世界を統合する巨大国家へと発展しました。 その過程で生まれたのが、マワーリー、ジズヤ、ハラージュ、アターといった独自の統治制度です。これらは... -
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【世界史用語】アターを分かりやすく解説
アターは、初期イスラーム国家において、征服に参加したアラブ人兵士とその家族に支給された定期的な俸給です。 土地の分配ではなく、国家財政から現金や穀物などの形で支給された点に特徴があります。 正統カリフ時代に制度化され、ディーワーン(軍籍名...