2026年1月– date –
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西アジア史
【世界史用語】ジンミー(ズィンミー)を分かりやすく解説
イスラーム帝国は、急速な征服によってキリスト教徒やユダヤ教徒など多様な宗教集団を抱え込むことになりました。こうした非ムスリムを排除するのではなく、制度の中に組み込んだ仕組みがジンミー(保護民)です。ジンミー制度は、信仰の自由を認めつつ国... -
西アジア史
【世界史用語】ミスルを分かりやすく解説― 初期イスラーム国家を支えた軍営都市
イスラーム帝国の急速な拡大を支えたのは、アラブ軍団の軍事力だけではありません。その背後には、征服地を安定的に支配するための都市制度が存在していました。その代表がミスルと呼ばれる軍営都市です。 ミスルは、軍事・行政・徴税を一体化した拠点とし... -
西アジア史
初期イスラーム国家の統治制度を分かりやすく解説
イスラーム帝国は、7世紀の急速な征服によって誕生した宗教共同体から出発し、やがて地中海世界とイラン世界を統合する巨大国家へと発展しました。 その過程で生まれたのが、マワーリー、ジズヤ、ハラージュ、アターといった独自の統治制度です。これらは... -
西アジア史
【世界史用語】アターを分かりやすく解説
アターは、初期イスラーム国家において、征服に参加したアラブ人兵士とその家族に支給された定期的な俸給です。 土地の分配ではなく、国家財政から現金や穀物などの形で支給された点に特徴があります。 正統カリフ時代に制度化され、ディーワーン(軍籍名... -
西アジア史
【世界史用語】ハラージュを分かりやすく解説
ハラージュは、征服地の農地そのものに課された土地税です。 重要なのは、ハラージュが本来「人」ではなく「土地」にかかる税であった点です。理論上は、土地を所有・耕作する者であれば民族や宗教を問わず負担する仕組みでした。 初期イスラーム国家では... -
西アジア史
【世界史用語】ジズヤを分かりやすく解説
ジズヤは、イスラーム国家に服属しながら改宗しない人々、すなわちジンミー(保護民)に課された人頭税です。 軍役を免除される代わりに、信仰の自由と生命・財産の保護を保障されることへの対価という性格を持っていました。 イスラーム国家では、 ムスリ... -
西アジア史
【世界史用語】マワーリーを分かりやすく解説
マワーリーとは、イスラーム帝国における非アラブ人のイスラーム改宗者を指す用語です。イスラーム国家に組み込まれた新たなムスリムであり、信仰上はアラブ人と平等であるはずの存在でした。 イスラームでは本来、民族ではなく信仰によって共同体が成立し... -
西アジア史
ウマイヤ朝の成立から滅亡までをわかりやすく解説|拡大と差別構造の行き着いた先
ウマイヤ朝は、ムアーウィヤによって成立したイスラーム最初の世襲王朝であり、正統カリフ時代の共同体的統治から、官僚制と軍事力を備えた帝国国家へと転換した政権です。 首都ダマスクスを中心に、西は西ゴート王国の旧領イベリア半島、東は中央アジアに... -
西アジア史
ムアーウィヤとウマイヤ朝の成立― カリフ制を王朝へ転換した現実政治
ムアーウィヤは、イスラーム史においてウマイヤ朝を開いた人物として知られています。 一般には「正統カリフ体制を終わらせた簒奪者」として語られることが多く、ハサンの退位やフサインの殉教と結びついて、否定的に理解されがちです。 その一方で、急速... -
西アジア史
正統カリフ時代をわかりやすく解説
正統カリフ時代が「正統」と呼ばれる最大の理由は、カリフが血統によってではなく、イスラーム共同体の合議によって選ばれた点にあります。ムハンマドの死後、後継者は世襲で決められたのではなく、共同体の有力者たちの話し合いによって選出されました。...