本記事では、「アヴィケンナとアヴェロエスの違いとは？アリストテレス解釈とスコラ哲学への影響」に関する頻出問題をレベル別に50問まとめました。
- MARCHレベル20問：基本用語・流れの確認に最適
- 早慶レベル30問：論述・複数選択を含む難問で総仕上げ
世界史は、覚えてから解くのではなく、解きながら覚えるをコンセプトに【ときおぼえ世界史】シリーズを運営しております。この記事は、世界史の重要単元を詳しく解説した【ときおぼえ世界史】シリーズの問題演習編になります。
本編の詳しい解説を読む！ → アヴィケンナとアヴェロエスの違いとは？アリストテレス解釈とスコラ哲学への影響まとめ記事はこちら
学習手順はシンプルです：
- まとめ記事で「アヴィケンナとアヴェロエスの違いとは？アリストテレス解釈とスコラ哲学への影響」を理解する
- まとめ記事の章末問題で基礎固め
- 最後にこの「50本勝負」で総復習
世界史で問題演習が重要な理由！
世界史の勉強法として、教科書や一問一答を読み込んで対策している受験生も多いでしょう。
もちろん、1冊を何周も繰り返すことは大切ですが、実はそれだけでは得点が伸び悩む原因になることがあります。
世界史で合否を分けるのは、「用語を知っているか」ではなく「どう出題されるか」です。
例えば、ペトロとパウロの違いを問う次の問題にすぐ答えられるでしょうか？
Q. 元ユダヤ教徒でキリスト教徒を迫害していたが、改宗後は異邦人への布教に尽力し、多くの書簡を残した人物は誰か。
A. パウロ
名前は知っていても、どちらか迷う受験生は多いはずです。このように、「切り口」を意識した問題演習が得点力を大きく左右します。
問題演習を重ねることで、「この文章はよく正誤問題で正解の肢として出る」「この用語はひっかけパターンだ」という実戦感覚が身につきます。
この力は、特に上位大学になればなるほど合否を左右します。
また、一つの教材をやり込み過ぎると単調になり、頭に入りにくくなる時期があります。
そんな時こそ、50本勝負シリーズのような新しい刺激で知識を再整理すると記憶が定着しやすくなります。
50本勝負シリーズでは、志望校合格を目指す受験生の実戦力アップをお手伝いします。
【アリストテレス解釈とスコラ哲学への影響】MARCHレベルの２０本
大学入試で差がつくポイント
- 方向性の違いで覚える → アヴィケンナ＝神中心、アヴェロエス＝理性中心
- 著作名と影響をセットで暗記 → 『医学典範』『アリストテレス注解』は頻出
- トマス・アクィナスを介した接続を意識 → スコラ哲学まで押さえると得点率UP
- アウトプット重視で演習する → 一問一答＋論述対策で実力強化
上記のポイントを意識して、問題に挑戦してみてください。
一問一答（15問）
問1
アヴィケンナはアリストテレス哲学に何主義的要素を融合させたか。
解答：新プラトン主義
問2
アヴィケンナが神を「唯一の〇〇的存在」としたが、〇〇に入る語は何か。
解答：必然
問3
アヴィケンナが宇宙の秩序を説明するために採用した理論は何か。
解答：流出説（エマンシペーション）
問4
アヴィケンナの『医学典範』は中世ヨーロッパでどのように使われたか。
解答：大学医学部の教科書として長く使用された
問5
アヴェロエスはアリストテレス哲学をどのように解釈したか。
解答：純粋なアリストテレス主義として厳密に解釈した
問6
アヴェロエスは哲学と信仰をどう捉えたか。
解答：別体系とした（二重真理説）
問7
アヴェロエスの『アリストテレス注解』はラテン語に翻訳され、どこの大学で特に重視されたか。
解答：パリ大学
問8
アヴィケンナの哲学で重要な、「本質」と対になる概念は何か。
解答：存在
問9
アヴェロエスは神を宇宙の〇〇原因と位置づけた。〇〇に入る語は何か。
解答：第一
問10
アヴィケンナの『治癒の書』はどのような内容をまとめた書物か。
解答：哲学全般を体系的にまとめた著作
問11
アヴェロエスの思想はイスラム世界ではどう評価されたか。
解答：異端視されることも多かった
問12
アヴィケンナとアヴェロエスの思想はどちらも中世ヨーロッパの何に影響を与えたか。
解答：スコラ哲学
問13
アヴィケンナが生きた時代のイスラム王朝は何か。
解答：サーマーン朝・ブワイフ朝など
問14
アヴェロエスが活躍したイスラム・スペインは当時何と呼ばれていたか。
解答：アル＝アンダルス
問15
トマス・アクィナスはアヴィケンナとアヴェロエスの思想をどのように扱ったか。
解答：批判的に受容し、「理性と信仰の調和」を目指した
正誤問題（5問）
問16
アヴィケンナは存在と本質を区別し、神を唯一の必然的存在とした。
解答：正
問17
アヴェロエスは新プラトン主義的な流出説を積極的に採用した。
解答：誤（アヴェロエスは排除した）
問18
アヴィケンナの『医学典範』はルネサンス期まで医学書として使われた。
解答：正
問19
アヴェロエスは哲学と信仰を統合する立場をとった。
解答：誤（二重真理説を展開）
問20
アヴィケンナとアヴェロエスの思想はどちらもスコラ哲学の発展に影響を与えた。
解答：正
【アヴィケンナとアヴェロエスの違いとは？アリストテレス解釈とスコラ哲学への影響】早慶レベルの３０本
一問一答（10問）
問21
アヴィケンナが展開した「存在と本質の区別」において、唯一「本質＝存在」とされる存在は何か。
解答：神
問22
アヴェロエスの「二重真理説」において、哲学的真理と信仰的真理の関係はどう説明されるか。
解答：両者は異なる体系であり、矛盾しても問題ないとする
問23
アヴィケンナは人間の理性をどのように位置づけたか。
解答：神から流出した知性の一部とした
問24
アヴェロエスは神を宇宙の「第一原因」としつつ、宇宙についてどのように考えたか。
解答：宇宙は永遠で、神は直接創造に関与しないとした
問25
アヴィケンナの『治癒の書』はどのように西欧哲学に影響を与えたか。
解答：ラテン語に翻訳され、哲学教育の重要な資料となった
問26
アヴェロエスの思想を支持したパリ大学の一派を何と呼ぶか。
解答：アヴェロエス学派
問27
アヴィケンナの存在論はスコラ哲学にどのような議論をもたらしたか。
解答：「存在と本質の区別」を巡る形而上学的論争を生んだ
問28
アヴェロエスが批判した、神から世界が秩序的に流出する考え方を何というか。
解答：流出説（エマンシペーション）
問29
アヴィケンナとアヴェロエスの著作をラテン語に翻訳した中心地はどこか。
解答：トレド（スペイン）
問30
トマス・アクィナスが両者の思想を統合するために著した代表的著作は何か。
解答：『神学大全』
正誤問題（15問・複数選択含む）
問31
アヴェロエスはイスラム世界よりもラテン世界で高く評価された。
解答：正
問32
アヴィケンナは哲学よりも医学でのみ影響を与えた。
解答：誤（哲学でも影響を与えた）
問33
アヴェロエスの二重真理説はイスラム世界で広く支持された。
解答：誤（むしろ異端視された）
問34
『アリストテレス注解』はアヴィケンナの著作である。
解答：誤（アヴェロエスの著作）
問35
アヴィケンナの思想はスコラ哲学に影響を与えたが、アヴェロエスは影響を与えなかった。
解答：誤（両者とも影響を与えた）
問36
次のうち、アヴィケンナに関連するものをすべて選べ。
A. 流出説
B. 医学典範
C. 二重真理説
D. 必然的存在
解答：A, B, D
問37
次のうち、アヴェロエスに関連するものをすべて選べ。
A. 『アリストテレス注解』
B. 医学典範
C. 二重真理説
D. 流出説
解答：A, C
問38
トマス・アクィナスはアヴェロエスを全面的に否定した。
解答：誤（批判しつつも参照した）
問39
アヴィケンナはイスラム・スペインで活躍した。
解答：誤（中央アジア〜ペルシア）
問40
アヴェロエスはイスラム・スペイン（アル＝アンダルス）で活躍した。
解答：正
問41
二重真理説は「理性による真理と信仰による真理は同一である」という立場である。
解答：誤（両者は別体系とする）
問42
『医学典範』はルネサンス期以降、西欧医学に影響を失った。
解答：誤（ルネサンス期まで長く影響した）
問43
アヴェロエスは新プラトン主義的要素を積極的に取り入れた。
解答：誤（排除した）
問44
アヴィケンナは「本質と存在の区別」を唱えた。
解答：正
問45
『治癒の書』は哲学全般を体系的にまとめた著作である。
解答：正
一行問題（5問）
問46
アヴィケンナが「存在と本質の区別」を提唱した著作は何か。
解答：『治癒の書』
問47
アヴェロエスの『アリストテレス注解』がラテン語に翻訳された中心地はどこか。
解答：トレド
問48
アヴィケンナの『医学典範』は何世紀までヨーロッパで使われたか。
解答：16世紀頃まで
問49
アヴェロエスの二重真理説が特に議論されたヨーロッパの大学はどこか。
解答：パリ大学
問50
アヴィケンナとアヴェロエスの思想を統合し「理性と信仰の調和」を完成させた人物は誰か。
解答：トマス・アクィナス
【アヴィケンナとアヴェロエスの違いとは？アリストテレス解釈とスコラ哲学への影響】まとめ
以上５０問でした。お疲れ様です。
簡単だった、難しかったという方も本編で基礎知識を学び直してみてください。
本編の詳しい解説を読む！ → 【アヴィケンナとアヴェロエスの違いとは？アリストテレス解釈とスコラ哲学への影響】まとめ記事はこちら
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