英検準1級に独学で合格する勉強法について参考書選びをメインに紹介します。
英語に興味がある大学生が入学後にまず目指すのが「英検準1級」ではないでしょうか?
就職のことを考えれば、立派な資格として履歴書に自信を持って書けるのも英検準1級の魅力です。
しかし、英検2級と英検準1級の間の壁は大きく途中で挫折する学習者も多いと思います。
英検準1級は、英語が得意な有名私大の大学生が気合入れて1年勉強しても、かなり合格が難しい難関試験の1つです。当たり前ですが、英検1級ほど難しいわけではありませんが、ナメて勉強して不合格の憂き目にあった友人を多数見てきました。
そんな難関試験の英検準1級ですが、弁護士や公認会計士ほど難しいわけではありませんので、独学でも十分合格が可能です。むしろ英語を将来の武器にしたいという英検1級合格や通訳を目指す意欲的な方には、独学で一発で合格して欲しいものです。
レベルの目安として「大学中級程度」と言われる英検準1級ですが、そもそも私のように大学できちんと勉強しなかった輩にとっては、
大学の中級ってどんなレベル?
それが本音だと思います。
実際はかなり難しいです。
まずは英検準1級とはどんな試験から簡単に説明していきます。
英検準1級とはどんな試験?
目指す方は、当然に知っていると思いますが、念のため簡単に説明します。
●一次試験 筆記テスト(90分)とリスニングテスト(約30分)
●二次試験 面接(約8分)
・筆記テスト
マークシート方式41問と120~150語の英文を書く英作文問題が1問
・リスニングテクスト
マークシート方式29問
・面接
面接委員と向き合って行うスピーキングテスト4問
当然に二次試験は、一次試験合格者のみ受験が可能です。
個人的には、英検準1級の特徴は、語彙のレベルの高さにあると思います。平均的な受験者の多くのは、語彙の習得に時間を割くことになるはずです。
大学受験とは毛並みの違う単語・熟語を多く見かけるので、そこで面食らう方が多いです。
また、検定料は10,700円(税込)とちょっとした出費になります。ですので、一発合格を目指したいところです。不合格者の感想で「10,700円を無駄にした!」という嘆きをよく聞きます。
英検準1級合格に必要な参考書(一次試験)
英検準1級合格に必要な参考書は、ズバリ!旺文社からの参考書で十分です。
高いお金を出して、英検対策の学校に通う必要はありません。
英検準1級の出題傾向を知る参考書
英検準1級は試験なので、当然に問題集に取り組む必要があります。
資格試験合格に絶対にしてはいけないことは、出題傾向や問題形式を知らずにひたすら勉強をすることです。
英語の力があるから必然的に英検準1級に合格するのが理想ですが、同レベルの学習者なら試験傾向や問題形式を知らなければ大きなハンデになる覚悟はしてください。特に英検は出題傾向がほぼ変わりません。
試験傾向や問題形式を知らないで、英検準1級に臨むという愚行は決してしないようにしてください。(もちろん、あなたが帰国子女で日本語も申し分ない実力者なら話は別ですが・・・)
ですので、出題傾向を知るのにオススメの問題集を1冊紹介します。
集中ゼミは、25日間で英検準1級の一次試験突破を目指す問題集です。
この本をオススメする理由は次の特徴があるからです。
●1日30分でできる!
よく1日30分と銘打ちながら、「こんなの絶対に30分じゃ終わらない!」という学習参考書をよく見かけますが、この本当に30分でこなせます。
●25日間で総仕上げまでできる!
あくまで試験傾向を知ることが目的ですので、この1冊にそこまで時間をかけれません。頑張れば2週間で終えることも可能です。
●問題形式に沿って学べる!
1日30分25日間と取り組みやすいことを強調しましたが、肝心なのは、その中身です。1冊こなせば、問題形式が分かるので、その後の学習に多いに役立ちです。
次の文章は出版社からのコメントです。
基礎編の9日間で英検の問題形式をひととおり学び、応用編の16日間では実戦力を養います。25日目の実力完成模擬テストをのぞき、1日の学習時間は30分程度。1日の学習範囲もきっちり決まっているので、25日分の学習をいつやるかを決めるだけで学習計画が完成します。
あてにならないことが多い出版社からコメントですが、このコメントにウソ偽りはありません。まさにその通りだと思います。
もちろん、この1冊だけで合格することは難しいと思いますが、英検準1級を目指す学習者がまず第一に手に取るべき1冊と言えるでしょう。
分量的に挫折しにくいこともオススメの理由です。
逆に言えば、この1冊で挫折するようなら、あなたはまだ英検準1級を目指せるレベルにないといことだと思います。もうちょっと基礎工事が必要になります。
自分が英検準1級を目指せるレベルにいるのかの試金石として立ち読みしてみるのもいいでしょう。
あと、出題傾向を知るのに最適なのは過去問です。
過去問まで手が回らないという学習者も多いと思います。自分が知っている限りですが、英検準1級合格した人の多くが使っていたのが、次の問題集です。
過去問対策は、英検合格への近道です。
英検準1級の英単熟語集
英検準1級の勉強で、出題傾向を把握したあとは、英単語の学習から入ることは悪いことではありません。
大学受験を経験された方にとって、「単語・熟語の力は充分についたに違いない」と自負のある方も多いでしょう。
そんな自信をへし折ってくれるのが英検準1級の語彙のレベルかもしれません。
しかも、語彙力の差がダイレクトにテストの点数に表れてきます。
試験傾向の分析が終了したら、まずは何を置いても語彙力の増強を図りましょう。
大学受験と英検準1級のレベルの大きな違いに語彙が挙げられます。大学受験を終えた大学生が英検準1級を目指していちばん面食らうのは語彙の難易度の高さです。
英単語は、長文を読みながら自然に覚えるのが理想と考える方も多いと思いますが、英検も資格試験の一つであることから、試験傾向を無視した学習法は、大きな遠回りになります。
英単熟語は、次の2冊のうちどちらかを選びましょう。
②でる順パス単 英検準1級
この2冊は、仮に英検準1級を目指さない方にもオススメしたい良書です。洋書や英字新聞を読みこなせるようになりたい学習者にオススメしたい1冊でもあります。大学受験よりも、より難易度が高い語彙が身につきます!
どちらを選ぶべきか?
それは、あなたの英単語の学び方によります。
長文で覚える
※似ている学参→速読英単語
②でる順パス単 英検準1級
短文で覚える
※似ている学さん→ターゲット1900
個人的には、英単語は長文の中から自然に覚えるタイプが好きです。長文と言っても20行程の文章になりますが、それを繰り返し音読することで体に染み込む感覚になるまで繰り返すとかなり力がつくはずです。
ただ、短文の方が効率良く覚えられるという人もいるでしょう。
そこは個人の好みがあると思いますので、各自のお好みに任せてお選びください。
英検準1級のリスニング
英検準1級に合格するためには、リスニングの学習は必須です。
ですので、ヒアリングマラソンやNHKのラジオ講座に取り組んで聞き取りの力を強化している方も多いと思います。
確かに、そういった学習をしていれば、ニュースの英語や平易な海外ドラマなら聞き取れるようなるでしょう。しかし、そういった実力がつくには何年もかかること必死です。
英検準1級合格への近道は、出題傾向に合った学習です。リスニングの本当の力をつけようとやる気を出したら、間違いなく泥沼にハマります。
そこでオススメなのが次の1冊です。
リスニングの力をつけるのは、相当な訓練が必要ですので、この1冊で十分とは言い難いのです。しかし、それでもこの1冊をこなすことで、英検準1級のリスニング問題の“聴きどころ”が分かると思います。
この問題集をこなすことで、どういったところに注力して聴くべきかがつかめるようになるはずです。
リスニングに不慣れな方にありがちですが、どこか一箇所が気になり考え込んでいると、ナレーションは一気に進んでしまいドツボに嵌ります。出題パタンに合わせて要領よく解答して得点を伸ばす訓練が必要となります。
よほどの実力者でない限り、リスニング問題のナレーションをスクリプトに書いたかのように明確に聞き取るのは難しいです。
分からないなり、聞き取れないなりに解答を当てる精度を高める訓練をしましょう。
英検準1級のライティング
英検準1級の特徴は、語彙の難易度の高さにあると述べましたが、もう一つの大きな特徴にライティングがあります。
大学受験で英作文を苦手にしてきた方も多いでしょう。そんな多数派の学習者にとって英検準1級のライティングは大きな壁になります。
この1冊をしっかり取り組むことで、英検準1級では、どんなライティング能力を求めているのか理解できます。
ライティングは、本当にしっかりとした実力を身につけようとしたら、途方もない時間を喰います。英検準1級合格が目的なら、完璧でなくても、とにかく得点をもぎ取るというわりきりも必要です。
英検準1級の学習に関しては、集中ゼミと英単熟語集だけでも時間を取られるはずなので、余力があれば、ライティング対策もしておきたいところです。
時間がなければ、重要そうなところをつまみ食いで手抜きもやむを得ないでしょう。
というのは、2016年までの話です・・・
2016年の英検のリニューアルに伴い、ライティングの配点の割合がおよそ33%を占めるようになりました。しかも、120~150語でしっかりとしたエッセーを書かなければなりません。
そんなライティングの学習法は、以下の記事をご参考にしてください。
英検準1級のリーディング
英検準1級のリーディングは、語彙力をクリアすれば問題ないと思っています。ですので、前に紹介した英単熟語集をしっかりこなせば、問題ないと思います。(もちろん、集中ゼミでリーディングの出題傾向を把握している前提です。)
英検準1級を目指される学習者の中には、英字新聞や雑誌などに取り組んでいる方もいると思いますので、各自の勉強法で補強するのもいいでしょう。
しかし、
①英検準1級に絶対の合格しなければならない
②実力的に準1級に足りない気がするが逆転合格を狙いたい
そんな方々は、リーディングの問題集も取り組むと万全です。
この1冊をこなすことで、英検準1級の長文の選択問題の傾向がつかめるので、きちんと読めていない場合でも、消去法で正解を選んだ時の正解率が上がると思います。
これは、資格試験の負の側面ですが、過去の対策をしっかりと取り組むことで、実力以上の得点を出せることが多くなります。
私の知人でしっかりと過去の傾向に対する対策に取り組んだ多くの人が、「なんとなく選んだ選択肢もことごくと正解した」と言っていました。
逆に対策をしっかりしなかった人は、「思ったより不正解が多かった」と感じる傾向が高いように思えます。
英検準1級合格に必要な参考書(二次試験)
英検準1級の二次試験合格に必要な参考書をご紹介します。
英検準1級の二次試験と言えば、面接つまりスピーキングテストです。
日本人の多くは、スピーキングテストというと尻込みしてしまい、一次試験に合格しても、ビビッて受験を回避される方までいます。しかし、必要以上に恐れる必要はありません。
一次試験に合格する実力があるのなら、しっかりと対策をすれば二次合格の可能性は多いにあります。
とはいえ、多くの受験生は、一次試験の勉強で手一杯のはずですから、一次試験終了時までに十分な面接対策を取れている方は少ないと思います。
しかし、一次試験終了から二次試験まではたいてい1ヶ月近くあります。
よく英検準1級の面接対策にオンライン英会話を勧める方もいます。もちろん、英会話上達のためには取り組んだ方がいい学習法です。
しかし、この記事では、限られた時間の中でどう効率的に英検準1級合格を目指すかに焦点をあてています。
次の1冊をしっかり取り組めば十分に面接クリアできるはずです。
むつかしいスピーキングの本やNHKのラジオ講座もいいですが、何度も言いますが英検準1級合格のためには、出題傾向に即した学習が有効なのです。
まとめ 英検準1級合格のために
英検準1級合格を目指す方のために必要な参考と、その取り組む姿勢を中心に述べました。いい参考書が出回っているので英検準1級は独学で十分に可能です。
英検準1級合格に必要な参考書を紹介しました。結果として旺文社のものだけになりましたが、決して旺文社のまわし者ではありません。
やはり、旺文社さんの英検に対する取り組みは、相当なもので、どれも合格へのパスポートとして安心して使うことができます。
英検以外では、資格試験によっては、定評のある参考書がなく困っている学習者も多いと聞きますが、学習環境としては、申し分ないものと言えるのではないでしょうか?
それでも、結構やることが多いなと気持ちがすくんだ方もいると思います。また、やる気に火がついた人もいると思います。
あなたはどちらですか?
正直、紹介した参考書をすべてこなすのは困難です。
時間がない方は、
集中ゼミ + 英単熟語集
この2冊を徹底的に学習してみてください。
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